ChatGPTの圧倒的な検索ボリューム
調査対象すべての国・地域において、ChatGPTが他の対話型AIツールを大きく上回る検索ボリュームを記録しました。この傾向は2024年から2025年にかけて一貫しており、依然として他のツールとの差が顕著となっています。
幅広い分野で活用されているChatGPTは、生成AIの入り口としての役割も果たしており、検索ボリュームの高さはその影響力の大きさを物語っています。
Geminiの検索ボリュームが9カ国・地域で2位
Googleが提供するGeminiの検索ボリュームが、日本・東南アジア・米国など9カ国・地域で2位にランクインしました。
2025年5月の「Google I/O」で発表されたメディア生成モデル「Veo 3」や、検索にAIを統合した「AIモード」のグローバル展開が、検索ボリューム増加の背景にあると考えられます。
今後も、さらなる機能強化や新モデルのリリースが市場にどのような影響を与えるか引き続き注目です。
(※)【国・地域別 2025年9月時点の検索ボリューム順位】
ベトナムではClaude、インドではPerplexityが急伸
ベトナムではClaude、インドではPerplexityの検索ボリュームが急増した結果も見られるなど、国・地域ごとにおける注目度の差も明らかになっています。
ベトナムでは、AIの活用を国家成長戦略の柱と位置づけ、2025年末までに初のAI関連法の制定を目指しており、中小企業向けにAI導入を支援する助成金の配布など、利用拡大に向けた取り組みが活発に進められています。また、AI技術者の育成が進む中、ビジネスや教育現場では安全性と倫理性を重視したAIのニーズが高まっています。
インドでは、2025年7月に通信大手のBharti Airtel(バーリ・エアテル)とPerplexityが提携し、約3億6,000万人のユーザーに対して、有料版「Perplexity Pro」(年間約3万円相当)が無料で提供されました。このキャンペーンの影響で、インド国内でのPerplexityに関する検索数が急激に増加したと考えられます。
国・地域ごとのトレンドの把握を通じて、ユーザーの関心や市場の動向を読み解き、今後のAI活用や戦略立案の参考情報として活用していくことが重要です。
(※)国・地域別 ChatGPTを除く、生成AIごとの検索ボリューム推移
調査概要
【調査主旨】
世界18か国・地域による主要生成AIの検索ボリューム
【調査要綱】
・対象国・地域: OECD加盟主要国を中心にアウンコンサルティングにて抽出した18カ国・地域
・検索ボリューム取得方法: ahrefsの「Keywords Explorer」にて、各種生成AIをキーワードとし、国・地域ごとの検索ボリュームを取得
※検索ボリュームは取得時点の数値であり、日付の経過や検索エンジンのアルゴリズム変更などにより数値が前後する可能性があります。
・調査実施期間:2025年9月17日~2025年10月2日
出典元:アウンコンサルティング株式会社
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。





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