調査結果サマリー
● 趣味や活動の目的は「気分転換」「健康維持」「交流」
● 約7割が「インターネット検索」で情報収集、SNS利用も約46%に
● 約6割が趣味・活動に月1万円以上を支出
現在の趣味に関する設問では、「自身が体を動かすスポーツ」が48.5%ともっとも多く、次いで「旅行・観光」(43.3%)「文化活動」(41.0%)となりました。心身の健康維持や体験型の余暇が上位に挙がり、余暇を通じた刺激や学びを重視する姿勢がうかがえます。
また、「グルメ」や「友人との交流」など、人とのつながりを重視する回答も約3割あり、単に個人の楽しみだけでなく、コミュニティを通じた充実感を求めている様子が見て取れます。
全体の約4割が「週に3回以上」活動しており、「週1〜2回」も含めると実に8割近くが定期的に趣味や活動を行っていることになります。アクティブシニアの趣味や活動が、たまに行う特別なイベントや一時的な楽しみではなく、日常の一部として定着している傾向が見られます。
週に何度も体を動かしたり、外出したりと、好きな活動に時間を使うことで、充実した生活を送っている様子がうかがえます。
趣味や活動が生活に与える影響については、「気分転換・ストレス解消」「健康維持・体力づくり」「仲間との交流・新たな出会い」が上位となりました。趣味や活動は単なる余暇ではなく、心身の健康維持や社会的つながりの場として機能していることがわかります。
さらに「感性の刺激」「知識の向上」「目標達成による達成感」など、学びや成長を求める意欲も感じられます。
趣味や活動にかけている月間の平均支出額は、「1〜3万円」(37.3%)が最多で、月に1万円以上かけている人は約6割に上りました。比較的安定した収入基盤を持つシニア層が、自身の充実や楽しみのために一定の投資をしている様子がうかがえます。
生活必需品だけでなく、人生を豊かにするための「選択的な消費」に前向きな傾向が見られます。
趣味や活動に関する情報源として最も多かったのは「インターネット検索」で、約7割のシニアがオンラインで情報収集していることがわかります。次いで「知人・友人との会話や口コミ」「SNS」が続き、デジタルとリアルの両方から情報を得ている様子がうかがえます。
一方で、テレビや新聞といった従来型メディアの影響力は低下傾向のようです。
調査概要
調査対象:らくらく連絡網を利用している全国の50歳以上のシニア層
調査期間:2025年10月2日~2025年10月14日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:400件
※本調査結果の構成比は小数点以下第 2 位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも 100 とはなりません。
出典元:株式会社イオレ
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
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