約8割の自治体が「紙や電話」に逆戻り?DXツール定着を阻む壁とは【rakumo調査】

約8割の自治体が「紙や電話」に逆戻り?DXツール定着を阻む壁とは【rakumo調査】

rakumo株式会社は、庁内ツール(グループウェア・ワークフロー等)を導入済みの自治体において、DX推進や情報システム管理、ツールの導入・運用・活用に責任者または担当者として携わっている方を対象に、自治体DXにおける庁内ツールの活用・定着に関する実態調査を実施し、結果を公開しました。


ツール導入時に担当者が受けた現場の反応、「忙しくて操作を覚える時間がない」「説明会やマニュアルでも理解しきれない」が上位

「Q1. ツール導入時、現場の職員からどのような反応がありましたか。」と質問したところ、「『忙しくて操作を覚える時間がない』という反応」が38.3%、「『説明会やマニュアルがあっても内容を理解しきれない』という反応」が37.4%、「『画面が複雑で操作がわかりにくい』という反応」が36.5%という回答となりました。

このことから、現場にとっては「操作・習得の負荷」が共通の課題となっていることがわかります。

約8割の担当者が、ツール導入後に「以前のやり方への逆戻り」を経験、「完全にツールへ移行できた」は16.5%にとどまる

「Q2. ツール導入後、『以前のやり方(紙・メール・電話等)』への逆戻りは、どの程度発生しましたか。」と質問したところ、「大部分が定着せず、以前のやり方に戻った」が18.3%、「一部の業務や人が、以前のやり方に戻った」が60.0%という回答となりました。

逆戻りの理由、「周囲が使っておらず自分だけでは完結しない」が47.8%でトップ。「操作に慣れず従来の方が早い」も44.4%

「Q3. Q2で『大部分が定着せず、以前のやり方に戻った』『一部の業務や人が、以前のやり方に戻った』と回答した方にお聞きします。以前のやり方に戻ってしまった理由を教えてください。」と質問したところ、「周囲の職員がツールを使っておらず、自分だけでは完結しなかったから」が47.8%、「ツールの操作に慣れず、従来の方法の方が早かったから」が44.4%、「ツールの機能が業務の実態に合っていなかったから」が36.7%という回答となりました。

周囲の利用状況や個人の習熟度といった「実用上のハードル」が、以前のやり方に戻る直接的な要因となっていることがわかります。

担当者の7割超が、定着支援に「時間を割いている」実態

「Q4. 庁内ツールの定着支援(説明会の実施やマニュアル作成等)に、どの程度の工数を割いていますか。」と質問したところ、「非常に多くの時間を割いており、本来の業務(企画・推進等)を圧迫している」が14.8%、「ある程度の時間を割いている」が60.0%という回答となりました。

定着支援後も残る課題、「説明会に参加しても実務で活用できていない」が46.8%と最多

「Q5. Q4で『ほとんど時間を割いていない(定着支援を実施できていない)』と回答した方以外にお聞きします。定着支援の取り組み(説明会・マニュアル等)を行った上で、なお解決できていない課題を教えてください。」と質問したところ、「説明会に参加しても、実務で活用できていない」が46.8%、「マニュアルを読まず、電話や窓口で直接問い合わせてくる」が40.5%、「人事異動のたびに、新たな職員への教育が必要になる」が40.5%という回答となりました。

ツール運用の負担、37.4%が「多機能による敬遠」と回答。管理側のメンテナンス負担(35.7%)も上位に

「Q6. 現在のツール運用において、負担に感じている点を教えてください」と質問したところ、「機能が多すぎて、職員が『難しそう』と敬遠している」が37.4%、「設定やカスタマイズが複雑で、管理側のメンテナンス負担が重い」が35.7%、「利用している機能が一部に限られ、コストに見合っていない」が33.0%という回答となりました。

担当者が今後のツール選定で重視したい点、「ITが苦手でも使えるシンプルさ」が46.1%で首位。「直感的に操作できるUI」も4割が選択

「Q7. ツールの選定時に『もっと重視すべきだった』と感じる点、または今後の選定で重視したい点を教えてください。」と質問したところ、「ITが苦手な職員でも抵抗なく使えるシンプルさ」が46.1%、「説明書がなくても直感的に操作できるUI・画面設計」が40.0%、「既存の紙・アナログ運用からスムーズに移行できる仕組み」が38.3%という回答となりました。

約7割の担当者が庁内ツールの選定で「UI・操作性」を重視

「Q8. 今後、庁内ツールのリプレイスや新規導入を検討する際、『UI・操作性』はどの程度重視しますか。」と質問したところ、「機能よりもUI・操作性を最も重視する」が17.4%、「機能と同じくらいUI・操作性を重視する」が52.2%という回答となりました。

合計で約7割がUI・操作性を重視しており、ツール選定において「使いやすさ」が不可欠な要素となっていることがわかります。

調査概要

調査名称:自治体DXにおける庁内ツールの活用・定着に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2026年4月2日〜同年4月3日
有効回答:庁内ツール(グループウェア・ワークフロー等)を導入済みの自治体において、DX推進や情報システム管理、ツールの導入・運用・活用に責任者または担当者として携わっている職員115名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

出典元:rakumo株式会社

rakumoProduct

https://rakumo.com/

Google Workspace / Microsoft 365 の拡張グループウェア「rakumo(ラクモ)」。企業の稟議(ワークフロー)、勤怠管理、カレンダー、経費精算などをクラウドで一元管理し、バックオフィスの業務効率化とDXを推進するBtoB向けSaaSシステムです。

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000015698.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

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