検索順位のチェックが競合分析に与える影響
競合分析を行う際に、ターゲットとしているキーワードでの検索順位は基本情報です。検索順位が高いサイトは、どのようなサイトを作ればその順位が取れるかの見本になります。
また、自社サイトと競合サイトの違いを比較することで、自社サイトに不足している情報や差別化するポイントを効率的に見つけられるでしょう。
検索順位は日々変化するため、ある程度大きなサイトでは、検索チェックツールを使って、キーワード郡の順位を定期的にチェックしています。
無料ツールの「SEOチェキ!」と「SEOTOOLS」
今回紹介する「SEOチェキ!」「SEOTOOLS」はいずれも検索順位をチェックできるツール。
検索順位チェックツールには、料金面では無料と有料の2パターンあります。無料のツールは主にWebサービスで提供され、キーワードを入力すると検索順位が表示される仕組みです。検索したいキーワードがそれほどない(5個以内)、サイトの規模が小さい場合は、無料ツールでもそれほど問題はないでしょう。
一方の有料版はチェックできるキーワード数や機能が豊富なのが特徴。有料版の検索順位チェックツールは、クラウドにアクセスして利用するものやパソコンにソフトをインストールして使うタイプに分けられます。登録したキーワード郡に対する定期的な順位チェックにくわえ、データ出力機能やレポート機能などが備わっています。
「SEOチェキ!」の特徴
「SEOチェキ!」はブラウザで利用できる無料のWebサイト。キーワードごとの検索順位のチェックのほかにも外部リンク、内部リンクをカウントできたりなど、SEOに必要な情報を取得できるのもポイントです。
検索順位のほかにも「サイトSEOチェック」という、そのサイトのタイトルやインデックス数といった基本情報を取得する機能のほか、「キーワード出現頻度」という、サイト内で使用されているキーワードの頻度を計測できる機能があります。
ただし、最近のSEO的には、キーワード出現頻度が一定以上なら順位が上がるという単純なものではなくなってきています。キーワードが少なすぎるかどうかの参考程度に考えた方がよいでしょう。
「SEOチェキ!」は無料版としては機能は豊富ですが、1つのIPから1日に200回という制限があることに注意が必要です。
検索順位のチェック方法と注目ポイント
「SEOチェキ!」で検索順位をチェックする場合、画面上部の「検索順位チェック」タブをクリックします。一番上のURL欄にはチェックしたいページのURL、その下にあるワード1〜3にはそのページで対策しているキーワードをそれぞれ入力します。
なお、キーワードは3つすべて入力する必要はありませんが、関連するキーワードで上位表示できているかといった確認をしたい場合はすべて入力したほうがよいでしょう。
それぞれの入力後に表示された順位ですが、Yahoo!の場合は11位以下の場合は一律で「11位以下」と表示されます。Yahoo!で順位をチェックできるのは、10位までのためです。
■検索順位チェック以外の注目ポイント
検索順位チェックのほかにも「SEOチェキ!」で注目したいのが「サイトSEOチェック」です。これは入力したURLのSEOをURL/title/description/h1/発リンク数などの構成要素で確認する機能。
上位表示を狙っているキーワードがタイトルにきちんと入っているか、見出しをh1タグでマークアップできているかを確認するために「title」と「h1」項目のチェックをおすすめします。
「SEOTOOLS」の特徴
「SEOTOOLS」はWebブラウザから無料で利用できるツール。URLやキーワードを入力すると、検索順位のほかにSEOアクセス解析、被リンクをチェックできます。
検索順位などを調査する場合、「SEOTOOLS」のTOPページではなく「SEO対策ツール」タブをクリックし、そこに表示された「順位チェックツール」を利用します。
使い方はチェックしたいサイトのURLと対策しているキーワードを最大3つまで入力する形で、先ほど紹介した「SEOチェキ!」と同じです。
検索についてはGoogleだけではなく、Bingの結果も表示されるのがSEOTOOLSの特徴ですが、Bingのシェアは低いため、参考程度と考えた方が良いでしょう。
なお、複数のキーワードを同時に入力して検索する場合、利用頻度や回数によって情報を取得できない場合があるので注意が必要です。
「SEOTOOLS」にはさまざまなチェック項目がありますが、画像が欠けていたり動かなくなっている機能も多く、最近はメンテナンスされていないようです。Googleの検索ロジックが年々変化していることを考えると、ツールの設計自体が古くなっている感は否めません。
まとめ
「SEOチェキ!」「SEOTOOLS」はともに、歴史もあり知名度が高いツールと言って良いでしょう。一方で、改めて確認した所、無料で検索順位を確認できるものの、今は使われていないページランクやキーワード出現頻度が残っているなど、最近の検索エンジン事情には追随できていません。
競合サイト分析に使えるツールは、無料/有料とも機能豊富で新しい世代のものが出ています。大量のキーワードを調査・分析するには、サーバーやネットワーク資源が必要なため、企業が利用するには有料のツールがおすすめです。
Dockpitなど、無料で試用できるツールもあるので、詳細は以下の記事からご確認ください。
無料から有料まで競合サイト分析に使えるツールをまとめました。SEO対策や広告出稿の方法はさまざまですが、競合するサイトをベンチマークとして、自社サイトよりも優れている点やその要因を分析することも有効です。特にSEO対策を目的とした競合分析にあたっての考え方、競合分析に使えるツールを紹介します。
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