男性は年代問わずYouTube ショートが堂々の1位。特に男性20代の閲覧率は39.6%。一方女性は男性ほどの差は見られないが、年齢が上がるにつれてTikTokの閲覧率が減少する傾向がみられる
事前アンケートにおいて20代~40代男女2,972名を対象に「以下の縦型ショート動画の中で、 週に1度以上の頻度で見るものを教えてください。」と質問したところ、性年代で傾向に特徴がみられました。
女性20代はTikTok(27.1%)、Instagram リール (36.5%)、YouTube ショート(34.6%)と全体的に閲覧率が高く、年代が上がるにつれて減少傾向が見られます。
一方、男性ではYouTube ショートが比較的閲覧率が高くなっており、20代では39.6%、30代で33.4%、40代で28.6%と、どの年代においても最もよくみられていることが分かりました。
また、「週に1回以上のペースで視聴する」と回答したプラットフォームでの縦型ショート動画閲覧について追加質問をした本調査での結果を一部ご紹介します。
TikTokは「時間のある時に見る」、YouTubeショートは「他にやることがなくて時間をつぶしたいときに見る」という回答が多い。ちょっとした空き時間の時はTikTok、時間をつぶしたい手持ち無沙汰な時にはYouTubeショートが見られやすい?
「どんなタイミングで縦型ショート動画を見始めることが多いですか?当てはまるものをすべて選んでください。」という質問では、プラットフォームでいくつか特徴的な点が見られました。
まず、TikTokでは「時間があるときに真っ先に開いてみる」「時間があるときに他のアプリを見た後に開く」という項目の回答率が比較的高く、他のプラットフォームと比較して10%以上多い結果となりました。時間があるときについつい開いて見てしまう、気軽に利用されているアプリであることが見受けられます。
一方、「ほかにやることがなくて時間をつぶしたいときに見る」という項目では、興味深いことにYouTubeショートがTikTokよりも10%高くなりました。隙間時間程度の空き時間にはTikTok、手持無沙汰で他にやることがないというときはYouTubeショート、というように、"気軽さ"という点で利用シーンが異なるようです。
一度見始めたら止まらないのはTikTok!平均視聴時間について、InstagramとYouTubeショートは45%以上が10分未満の視聴にとどまるのに対し、TikTokでは70%以上が10分以上と回答。
平均視聴時間に関しての比較では、YouTubeショートとInstagramリールではほとんど傾向に差が見られませんでした。45%と半数近くが10分未満とかなり短い時間の視聴となっています。一方、特徴的だったのがTikTokで、「10分未満」という回答が29.2%にとどまり、10分以上20分未満が25.9%、20分以上30分未満が21.2%と他のプラットフォームよりも長時間視聴されていることが分かりました。
ショート動画の機能がメインであるTikTokと比較し、縦型ショート動画以外の機能があるInstagramやYouTubeでは、閲覧中にその他の機能へ関心が移りやすいといったことも考えられます。(Instagramフィード、ストーリーズ、YouTubeの通常の動画など)
TikTokユーザーの約半数(48.6%)はダンス系動画を見ており、InstagramやYoutubeのスコアと比較して18%近く高い結果に。一方、YouTubeショートでは「おもしろネタ・コント」が38.2%と4割近くに見られており、Instagramリールではファッション系(37.8%)、メイク・美容系(34.8%)といったコンテンツが上位となった。
「縦型ショート動画で普段よく見る動画はどういった内容のものが多いですか。」という質問では、傾向は似ているもののプラットフォームごとにやや違いがみられる結果となりました。まず平均でみると、上位は「ダンス系(36.3%)」「おもしろネタ・コント系(33.8%)」「ファッション系(33.57%)」「動物・ペット系(33.57%)」という順に回答を集めました。
TikTokでは、中でもダンス系(48.6%)が飛びぬけて多く、Instagramの30.7%、YouTubeの29.5%と比較しても約20%程度多いことがわかります。次に「セリフ・音ハメ系(38.0%)」も他のプラットフォームより多くみられ、TikTokといえば「ダンス」「セリフ・音ハメ」という印象の通りの結果ともいえます。
一方、Instagramリールでは、ファッション系(37.8%)、メイク・美容系(34.8%)、そして動物・ペット系(1.6%)が比較的多くみられます。反対にダンス系、おもしろネタ・コント系、ゲーム系、あるある系などは平均を3%以上下回っています。もちろんそういった動画も見られてはいますが、リールに限らずInstagramではファッション、おしゃれ、美容といったコンテンツの需要がやはり高くなるように見受けられます。
TikTok視聴者の65.7%、Instagramリール視聴者の61.1%が、縦型ショート動画をきっかけに、欲しいと思う商品・行ってみたい場所・試してみたいサービスなどを見つけたことがあると回答。普段何気なく見ている動画にも「欲しい!」「行きたい!」のきっかけがあることが分かる。
「縦型ショート動画をきっかけに、欲しいと思う商品・行ってみたい場所・試してみたいサービスなどを見つけたことはありますか?」という質問で、あると回答した割合が最も多かったのはTikTokで65.7%でした。次いでInstagramリールでは61.1%、YouTubeショートでは半数を割る48.6%という結果となりました。
本調査Q2で「情報収集のために見る」という回答が3割近くであったことを踏まえると、縦型ショート動画はどちらかというと「時間があるときに何となく見る」娯楽的な立ち位置であることが伺えるが、そんな中でも「欲しい」「行ってみたい」といった購買や行動に繋がるきっかけが見つかった人は少なからずいることが分かります。
また、この質問に続く深堀り調査では、「ある」と回答した人のうち、「実際に商品を購入したことがある」と回答した人の割合はすべてのプラットフォームで75%を超えていました。
ただし、ショート動画を見てそのまま購入したというより、そのあとに「Googleなど検索エンジンで検索してみた(67.0%)」、「Instagramで検索してみた(52.2%)」、「同じプラットフォーム内で検索してみた(42.9%)」など気になったものについては別プラットフォーム上で検索し、リサーチをしている方が多いようです。
調査概要
実施期間:2022年9月19日~10月9日
調査対象:20代~40代の男女
スクリーニング回答数:21,638名
本調査回答数:TikTok(991名)、Instagramリール(990名)、YouTubeショート(991名)
出典元:株式会社GLAPentertainment
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000047457.html
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