約5割がWeb広告運用の成果に「満足していない」!約8割が広告運用の成果把握に課題を実感【富士フイルムビジネスイノベーション調査】

約5割がWeb広告運用の成果に「満足していない」!約8割が広告運用の成果把握に課題を実感【富士フイルムビジネスイノベーション調査】

富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は、事業会社に勤めており、Web広告の運用に携わっているマーケティング担当者を対象に、広告運用と成果把握に関する実態調査を実施し、結果を公開しました。


広告運用業務に費やしている時間、約半数が「1日あたり1時間未満」と回答

「Q1.あなたは、広告運用業務に1日あたりどの程度の時間を費やしていますか。」と質問したところ、「30分未満」が26.7%、「1時間以上2時間未満」が21.2%、「30分以上1時間未満」が18.8%という回答となりました。

広告運用業務の中で時間がかかっている業務、「データ分析」「戦略立案」など

「Q2.広告運用業務の中で最も時間がかかっている業務を教えてください。」と質問したところ、「データ分析」が26.3%、「戦略立案」が24.4%、「クリエイティブ制作」が13.8%という回答となりました。

50.7%が、広告運用の成果に「満足していない」実態

「Q3.あなたは、現状の広告運用の成果に満足していますか。」と質問したところ、「あまり満足していない」が38.3%、「全く満足していない」が12.4%という回答となりました。

約8割が、広告運用の成果把握に課題を実感

「Q4.あなたは、広告運用の成果を把握する方法に関して、何か課題を感じていますか。」と質問したところ、「非常に感じている」が25.7%、「やや感じている」が51.3%という回答となりました。

具体的な課題、第1位「適切な成果指標(KPI)を設定するのが難しい」

Q4で「非常に感じている」「やや感じている」と回答した方に、「Q5.広告運用の成果を把握する方法に関して、課題を感じている点を教えてください。」と質問したところ、「適切な成果指標(KPI)を設定するのが難しい」が44.8%、「データの分析に時間がかかる」が44.6%、「データの収集が煩雑である」が42.5%という回答となりました。

「クリック数やページ閲覧とターゲット行動にあまり相関が見られない」や「技術系の人材不足」などの課題も

Q5で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q6.Q5で回答した以外に、広告運用の成果を把握する方法に関して課題を感じている点があれば、自由に教えてください。」と質問したところ、「クリック数やページ閲覧とターゲット行動にあまり相関が見られない」や「技術系の人材不足」などの回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・42歳:クリック数やページ閲覧とターゲット行動にあまり相関が見られない。
・65歳:潜在顧客にリーチしない。
・58歳:専任の担当がいないので、本業とのバランスが取れない。
・28歳:知識が乏しい。勉強の時間がなかなか取れない。
・37歳:技術系の人材不足。
・55歳:費用対効果を正確に分析して販売にフィードバックすることが難しい。
・35歳:情報の正確性、費用対効果が見込められているかが数字として出ないことが多いため。運用していく中で広告の効果が売り上げに反映されているのかどうか分析が出来ない。

広告運用の成果把握に課題を感じていない理由、「広告運用の目的とKPIが明確に定義されているから」が25.0%で最多

Q4で「あまり感じていない」「全く感じていない」と回答した方に、「Q7.広告運用の成果把握に課題を感じていない理由を教えてください。」と質問したところ、「広告運用の目的とKPIが明確に定義されているから」が25.0%、「ツールによりデータの収集・統合・可視化が効率的に行えているから」が23.9%、「レポート作成が自動化されており、データ収集・分析にかかる時間が少ないから」が22.8%という回答となりました。

「ROASが社内で求められている水準に到達しているため」や「必要なデータは取れており複雑さをもとめていないから」などの理由も

Q7で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q8.Q7で回答した以外に、広告運用の成果把握に課題を感じていない理由があれば、自由に教えてください。」と質問したところ、「ROASが社内で求められている水準に到達しているため」や「必要なデータは取れており複雑さをもとめていないから」などの回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・52歳:ROASが社内で求められている水準に到達しているため。
・61歳:対処できないほど問い合わせが増えているから。
・40歳:正確なレポートを抽出でき、自動化も成功、可視化ツールにも繋げているので特に課題を感じていない。他にもっといいものがあれば知りたい。
・60歳:コストパフォーマンスに満足している。
・50歳:必要なデータは取れており複雑さをもとめていないから。
・38歳:外部のプロに委託しているためわかりやすい報告を受けている。課題は社内で広告運用に詳しい人間がおらず報告を受けるのみに留まり提案が難しい。

54.5%が、戦略策定やクリエイティブ制作などのコア業務に「十分な時間を割けていない」と回答

「Q9.あなたは、戦略策定やクリエイティブ制作などのコア業務に十分な時間を割けていると感じていますか。」と質問したところ、「あまり割けていない」が43.5%、「全く割けていない」が11.0%という回答となりました。

その理由、「十分なリソースがないため」が約半数に上る

Q9で「あまり割けていない」「全く割けていない」と回答した方に、「Q10.コア業務に十分な時間を割けていない理由を教えてください。」と質問したところ、「十分なリソース(人員、予算など)がないため」が45.8%、「効率的な広告運用や分析のためのスキルや知識が不足しているため」が39.2%、「データの収集や統合、分析などの作業が手作業中心のため」が38.8%という回答となりました。

調査概要

調査名称:広告運用と成果把握に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年9月20日〜同年9月25日
有効回答:事業会社に勤めており、Web広告の運用に携わっているマーケティング担当者501名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

出典元:富士フイルムビジネスイノベーション株式会社

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000118297.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

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