ゼータ・ブリッジ、2023年6月度テレビCM放送回数ランキング発表

ゼータ・ブリッジ、2023年6月度テレビCM放送回数ランキング発表

SMN株式会社のグループ会社である株式会社ゼータ・ブリッジは、2023年6月度の全国地上波25局、BS放送6局にて放送されたテレビCMの放送回数を調査し集計しました。


2023年6月度 商品別テレビCM放送回数ランキング

2023年6月度の商品別ランキングは、1位にニトリの商品CM、2位に三菱自動車工業「デリカミニ」、3位にソフトバンク「Y!mobile」となりました。ニトリの商品CMは、3か月連続で1位となりました。三菱自動車工業「デリカミニ」は、2023年4月度から毎月順位を1つずつ上げてランクインしています。

ニトリの商品CMのランクインは、今回で12か月連続に。12回のうち5回が1位、3回が2位、2回が5位であり、継続的に大量出稿していたことが分かります。家具やインテリアの市場は競争が激しく、次々に新しい競合が登場します。ニトリは、ブランドの認知度・競争力を維持するため、多くのCMを継続的に放送していると推測されます。また、ニトリのCMは、特定の商品を強調するのではなく、一度に多数の商品を紹介しています。ニトリを訪れる消費者には、特定の商品を求めるだけでなく、部屋全体のコーディネートや新たなインテリアアイデアを探す人が多いことを反映した内容になっています。

2023年5月度の商品別ランキングに続き、今回も興和のCMが多数ランクインしました。2年連続で、5月度と6月度の商品別ランキングに興和のCMが多数ランクインする結果となりました。今回ランクインした商品は2種類に分けられます。1つは、梅雨の天候で自律神経が乱れ、体のだるさや関節の痛みを感じている人にアプローチする商品です。4位「キューピーコーワ コンドロイザーα」、11位「キューピーコーワゴールドαプレミアム」、12位「キューピーコーワαドリンク/キューピーコーワαゼロドリンク」がこれに該当します。もう1つは、皮膚の痒みに効く商品です。9位「ウナコーワ エース」と13位「新リビメックスコーワ軟膏」が該当します。6月度に「ウナコーワ エース」が前月から大きく順位を上げてランクインしたのは、2022年6月度の商品別ランキングと同様の特徴です。6月は気温が上がり、蚊が増えてくるタイミングでもあります。興和は、虫刺されに悩む人が増える時期を狙い、これらのCMの出稿を増やしたと推測されます。

メルペイ「メルカード」は、初登場で4位にランクインしました。「メルカード」は、メルカリグループのメルペイが運営するクレジットカードです。メルペイは、6月1日から6月30日までの期間限定で「メルカード」入会キャンペーンを実施していました。キャンペーン期間中の入会者を増やすため、出稿量を増やし、「メルカード」の認知獲得を図ったと考えられます。

2023年6月度 エリア別テレビCM放送回数ランキング

今回、商品別ランキングとエリア別ランキングにランクインした商品に大きな差は見られませんでした。各商品の放送回数も各地区で同程度だった一方、ユー・エス・ジェイ「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」と、ニトリの商品CMについては、地区ごとの放送回数の差が目立ちました。

商品別ランキング10位のユー・エス・ジェイ「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の放送回数2689回のうち、4割以上となる1137回が名古屋地区での放送でした。同CMは名古屋地区で1位となりましたが、他の地区ではランキング圏外でした。ニトリの商品CMの放送回数は、東京地区・大阪地区では1100回以上、名古屋地区では957回でしたが、福岡地区・札幌地区では約520回でした。店舗数が多い東名阪エリアでの放送を増やし、近隣住民の集客を図っていると考えられます。

調査概要

【調査期間】2023月6月1日~6月30日
【対象】番組宣伝を除いた全国地上波25局、BS放送6局のテレビCM
【調査方法】動画認識エンジンを活用したテレビCM自動認識システムにて取得した放送履歴情報を基に調査

出典元:SMN株式会社

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000301.000013903.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング

関連する投稿


約7割が再来店につながらず...単発購入で終わる顧客が増加傾向?小売業のリピーター獲得に立ちはだかる壁とは【iTAN調査】

約7割が再来店につながらず...単発購入で終わる顧客が増加傾向?小売業のリピーター獲得に立ちはだかる壁とは【iTAN調査】

株式会社iTANは、小売店経営者・店舗責任者・マーケティング担当者を対象に、「小売業界における再来店促進と顧客接点の実態」に関する調査を実施し、結果を公開しました。


「1円スマホ」の購入経験者は約1割も、機会があれば利用したい人は約5割と利用に前向きな姿勢あり【イード調査】

「1円スマホ」の購入経験者は約1割も、機会があれば利用したい人は約5割と利用に前向きな姿勢あり【イード調査】

株式会社イードは、スマートフォンやデジタルライフについてユーザー目線で最新情報をお届けするメディア「LiPro(インターネット)」において、1円スマホに関心のあるユーザーを対象に「1円スマホ」に関する関心・意向についてアンケート調査を実施し、結果を公開しました。


電通デジタル、リテールメディアが生活者にもたらす購買行動とブランド指標への影響についての調査結果を公開

電通デジタル、リテールメディアが生活者にもたらす購買行動とブランド指標への影響についての調査結果を公開

株式会社電通デジタルは、生活者のリテールメディアへの接触が購買行動およびブランド認知に与える影響を明らかにするため、「2025年 リテールメディア調査」を実施し、結果を公開しました。


若年層の消費行動、2025年8月に増えたのは「外食/カフェの飲食やテイクアウト」が最多【LINEリサーチ調査】

若年層の消費行動、2025年8月に増えたのは「外食/カフェの飲食やテイクアウト」が最多【LINEリサーチ調査】

LINEリサーチは、全国の15~24歳を対象に「直近1か月で、ふだんより多くお金を使った項目」についての2025年9月期の調査を実施し、結果を公開しました。


AIエージェントを導入している企業は35%!生成AIの導入スピードを上回る【BCG調査】

AIエージェントを導入している企業は35%!生成AIの導入スピードを上回る【BCG調査】

ボストン コンサルティング グループ(BCG)は、MITスローン・マネジメント・レビュー誌(MIT SMR)と共同で、AIによるビジネスへの影響に関するレポート「The Emerging Agentic Enterprise: How Leaders Must Navigate a New Age of AI」を発表しました。


ページトップへ