Z世代のデジタル広告の印象、約6割が好意的でない
Z世代の約6割がデジタル広告に対して好意的でない印象を持っている結果となりました(「わからない、興味がない」を含む)。
学年が上がるごとに、好意的な印象は減少する傾向が見られ、大学4年生では好意的な印象を持つ学生は36.6%と最も少なくなります。これは、学年が上がるにつれて情報感度が高まり、多様かつ膨大な情報から選択し判断する能力が向上するためと推察されます。
また、類似した広告を繰り返し見ることで、広告に対して飽きや嫌悪感を感じるようになっている可能性も考えられます。
男女別では、男性の方が女性よりも広告に対してネガティブな印象を持っており、約7%の差がつきました。
文理別では、理系の学生が文系の学生よりも広告に対してネガティブな印象を持ち、約10%差に。「友人と遊ぶよりネットコンテンツに触れる機会が多いからこそ、見たいコンテンツの邪魔になる広告に対してのネガティブな印象が強い(理系・男性 / 東京理科大学・3年)」といった意見もありました。
「何度も表示されてしつこく、押し売りっぽく感じる」広告を配信する企業に対し、最もネガティブな印象を抱く
Z世代は、「何度も表示されてしつこく、押し売りっぽく感じる(58.3%)」(以下、何度も表示されてしつこい)広告に対して最もネガティブな印象を抱いていることがわかった。実際に、「すでに知っている商品や自分で解決策を持っているものの広告が複数回表示されると押し売りされていると感じる(慶應義塾大学・3年)」との意見も。
学年別では、「何度も表示されてしつこい」広告に対する不快感が最も高かったのは4年生で65.2%となりました。
一方、「自分に全く関係のない商品の広告」に対する不快感は、1年生で38.1%と最も高く、4年生で17.4%と最も低い結果でした。
どのような広告であれば見たいと思うかについてもヒアリングしたところ、「自分自身が課題だと思っていないが、広告を見ることで気づきを与えてくれるもの(美容系)」や「サウナや旅行など興味関心ある分野のもの」といった回答がありました。
男女別では、女性の方が「何度も表示されてしつこい」広告に対するネガティブな印象がつよく、「自分に全く関係のない商品の広告」に対するネガティブな印象は、男性で27.5%、女性で18.1%と、男性の方が高い結果になりました。
文理別では、「何度も表示されてしつこい」広告に対する印象は、文系で59.1%、理系で57.0%と同程度でしたが、「友人の投稿など本来見たいものの邪魔になる」は理系で11.4%と文系の5.9%よりも高くなりました。
調査概要
調査対象:「Penmark 公式LINEアカウント」を利用中の学生
対象エリア:日本全国
調査期間:2023年9月11日~9月15日
調査方法:LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
有効回答数:516人
出典元:株式会社ペンマーク
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。
編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。