timelesz project(タイプロ)の認知・視聴状況は?
まずタイプロが彼らにどのくらい認知されているのかを確認したところ、認知ありは約6割、その中で見たことがある割合は約2割で、全エピソードを視聴したのは約1割という結果になりました。
配信媒体がNetflixということもあってか、認知自体は高いものの見たことがある人は少ないようです。ただし、YouTubeなどで短時間で楽しめるコンテンツを複数公式配信するなど、「タイプロ」内でのユーザー同士の交流やフォロー・ファン文化など、コミュニティが形成されやすい仕組みが功を奏し、社会現象の1つともいえるブームを巻き起こしたようです。
timelesz project(タイプロ)に対してSexyZone/timeleszファンは否定的から好意的多数に態度が変容
元々SexyZoneやtimeleszのファンだった方はタイプロに対してどのような印象を持っていたのでしょうか。
新メンバーオーディションを開催すると聞いた時の反応は、賛成と反対はほぼ半々と意見が割れました。ただ、反対していた方もタイプロをすべて見終わった後には、オーディションをやってよかったという意見が過半数を超え、番組を見進める中で候補生やtimeleszの人柄に触れ、取り組み自体を好意的に捉える人が増えていった変化が見られました。
数々の名場面を生んだtimelesz project(タイプロ)、真剣に向き合う姿に心打たれる
数々の名場面を生み出したタイプロですが、その中で好きな場面、印象に残っている場面を振り返ります。ここでは「名言」「パフォーマンス」「シーン」の項目に分けてそれぞれTOP5を抜粋しました。
名言では、菊池風磨が歌詞を忘れてしまった候補生に対してかけた言葉、「菊池風磨構文」がTOPに。パフォーマンスでは最終審査で候補生8人が披露したRUNが、シーンでは5次審査の通過者が発表された後、候補者やtimeleszが脱落者との別れを惜しむ中、彼らと離れた場所でトレーナーのNOSUKE先生が大号泣するシーンが1位に選ばれました。
候補生やtimelesz、トレーナー陣、同じ事務所の先輩などこのオーディションに関わる人たちが、熱意をもって真剣に向き合う姿勢が、視聴者の記憶に色濃く残っているようです。
timelesz project(タイプロ)候補生の人気ランキング
続いて、4次審査以降の参加メンバーの推しを確認しました。
「推し何人でも」「一番の推し」いずれも、STARTO ENTERTAINMENTの俳優部から参加した「寺西拓人」が1位という結果になり高い人気がうかがえます。最終メンバーに選ばれなかった候補生では、高いパフォーマンス力を発揮した「浜川路己」、アメリカ出身の17歳「浅井乃我」の人気も高かったようです。
timelesz project(タイプロ)視聴後の反応は?新規ファンはどのくらい獲得した?
続いて、タイプロ視聴後の反応を確認しました。
新メンバーが5名発表され、8名体制となった新生timelesz。一番の推しでは「寺西拓人」が1位という結果になりました。ただし、タイプロ視聴者の意見であってタイプロを視聴していないファンの意見は含まれていないことは留意したいところです。
全体の半数以上が新メンバーに納得していて、タイプロをきっかけに新規でtimeleszのファンクラブに入った人が約1割、入会検討中と合わせると約3割と、新規ファンの獲得にも効果があったのではないかと考えられます。
timelesz project(タイプロ)から考えるZ世代の推しへの価値観
近年アイドルグループのオーディション番組は数多く存在していて、開催されるたびに若者の間で話題になっています。今回のタイプロを通して、Z世代の推しに対する価値観の関係性を読み解きます。
タイプロの話題は、約半数の人が家族や同性の友達と共有していたことがわかりました。身近な人とのコミュニケーションの中でアイドルのオーディションや推しについてが話題に挙がっていて、Z世代はもちろん親世代など広い世代で関心を得ているのではないかと考えます。
ではなぜ彼らはタイプロを見るのでしょうか?タイプロの魅力を確認したところ、「応援したくなる」という回答が最も高い結果になりました。
また、今回のオーディションが既にあるSTARTO社のアイドルグループに一般応募者が入るという前提だったため、オーディションの過程で「候補生の成長する姿や人柄が見られる」点もファンや視聴者にとって大きかったかもしれません。候補生の人柄を知ることでtimeleszの3人が最終的に選んだ新しい「仲間」への納得感にも繋がったのではないでしょうか。
続いて、アイドル・アイドルグループに推しがいる人に、推しを決めるうえでの重視点を聞いてみました。
すると「ビジュアルがよい」ことも重視されていますが、「性格が良い」ことや「努力している姿がみられる」こと、「ファンを大事にしていること」や「メンバーとの仲の良さ」といった内面的な部分に魅力を感じて推しになることが多いようです。
オーディション番組ではパフォーマンスを披露する部分もありますが、与えられた課題に対して必死に練習する姿やその過程で垣間見える人間性、周りの人との関係性といったその人の素の部分がよりフォーカスされます。
Z世代が推しに求める人間性の部分を知るきっかけになることが、タイプロをはじめとしたオーディション番組が支持を得る理由の一つなのではないかと考えます。
調査概要
調査地域:日本全国
調査対象:16~29歳の女性
調査設計:
スクリーニング調査/3839サンプル
本調査/201サンプル
調査方法:
クローズドモニターへのインターネットリサーチ
トレンドキャッチプロジェクトのメンバーへのオープン調査
調査実施時期:2025年2月21日~ 2月25日
出典元:日本インフォメーション株式会社
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