生成AI普及率と、AI Overviews利用の実態
■日本におけるAIの低い普及率
本アンケート調査にて「AIツールの利用頻度」に関する質問を行った結果、「利用していない」と回答した割合が最も高い結果となり、引き続き日本におけるAIの利用率の低さが示されました。
AIツールの利用頻度を教えてください。
その他、「AI Overviews」の信頼度に関する質問については、日本において「信頼していない」と回答した割合が他の国と比較して最も多い結果となり、さらに「AI による概要(AI Overviews)」の利用方法に関する質問においても、日本は「AIによる概要は使わず、常に下位の自然検索結果を閲覧する」という回答が最も多い結果となりました。
■日本以外におけるAI Overviewsの信頼度
日本以外のアメリカ、中国、シンガポールにおいては、AI Overviewsの信頼度に関する質問ついて「熟読してから信頼するかどうか判断している」という回答が最も多い結果となりました。
また、利用方法に関する質問では、「AIによる概要を読んだ後、概要内のリンクをクリックしてウェブサイトを確認する」と回答した割合が、アメリカとシンガポールで最も多く、中国では2番目に多い結果となりました。
さらにAIツールを利用する上での課題に関する質問においては、正確さや信頼性を課題とする回答が多く集まっていました。
「AIによる概要(AI Overviews)」について、どの程度信頼していますか?
「AIによる概要(AI Overviews)」について、どのように利用していますか?
AIツールを使う上での課題は何ですか?(複数回答)
AI OverviewsとSEO対策
AI Overviewsに対する各国の信頼度は決して高くはないことが示されたものの、今後さらなる検索精度の向上などによって信頼性が増し、それに伴う利用率や利用方法にも変化が起こると想定されます。一方、AI Overviewsの信頼度の向上により、ユーザーの検索行動がAI Overviewsで完結してしまう、いわゆるゼロクリック検索の増加が予想されます。
AI Overviewsのアップデート状況や機能の把握と検証の上、ゼロクリックの回避や、サイトへの流入を増加させるためのキーワードやコンテンツの見直しなど、AI Overviewsに適応した、従来のSEO戦略とは異なる戦略を立てることが今後重要になると言えます。
調査概要
【調査主旨】
生成AIツールの利用状況と検索における利用実態調査
【調査要綱】
・アメリカ、中国、シンガポール、日本を対象に、生成AIの利用に関するアンケート調査を実施
【対象国(N数)】
アメリカ(324)・中国(328)・シンガポール(324)・日本(840)
【調査要綱】
・調査期間:2025年3月24日~2025年3月28日
・対象:対象国の15歳以上の男女
【調査方法】
インターネット調査(Surveroidを利用しアウンコンサルティングが実施)
出典元:アウンコンサルティング株式会社
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
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