食べ放題ファンの生態。ケンタ・ミスド・かっぱ寿司の食べ放題って知ってる？

食べ放題を好むのは、どのような人なのでしょうか。まずは「食べ放題」と検索した食べ放題の関心層を分析し、その特徴を探ります。

なお分析には、Web行動データとアンケートデータを用いた分析を行える、株式会社ヴァリューズの分析ツール「Perscope（ペルスコープ）」を用います。

まずは検索者の性別から見ていきましょう。

6割が男性となっており、やはり食事量が多い男性の方が食べ放題への関心が高いようです。

年代分布を見てみると、30代～40代の割合が高くなっています。一方で、食べ盛りとされる10代～20代の若年層は、ネット人口全体と比べてやや低い結果となりました。

職業別では、学生の割合はネット人口全体よりも低く、会社勤務の割合が高くなっています。

たくさん食べる人にとってコスパの良い食べ放題ですが、一般的な食費と比べるとどうしても高くなります。そのため、学生を中心とした若年層は、金銭的な負担が大きく、利用頻度が少ないのかもしれません。

同居家族を見てみると、中高生以下の小さい子どもを持つ人の割合が平均より高くなっています。

食べ盛りの子どもを育てる家庭では、食べ放題に対する関心が高いようです。

食べ放題好きはどのような生活を送っているのでしょうか。

以下の図は、「食べ放題」検索者の1か月の平均支出を示しています。

外食を含む食費が平均より高く、やはり食事にお金をかける傾向が見られます。また、海外・国内問わず旅行に対する支出も高くなっていました。こうした傾向は、お酒の関心層でも見られており、食べること・飲むことが好きな人は、おいしいものを求めて旅行を楽しむ人が多いようです。

次に、余暇の過ごし方について確認すると、「アウトドア」と「スポーツ」の割合が高いことがわかりました。

食べ放題好きは、たくさん食べる分、自由な時間をアクティブに過ごす傾向があり、健康にも気を配っている可能性があります。

食べ放題好きは、購買行動においてどのような点を意識しているのでしょうか。

以下の図は、「食べ放題」検索者の購入時の行動と重視点を示しています。

特徴的なのは、「割引・増量」や「値段」を重視する点です。一定の価格で多く食べられる食べ放題を好むように、コスパを重視している傾向が見られます。

ここまで、食べ放題関心層の特徴を分析しました。ここからは、そんな食べ放題好きが注目する、食べ放題について紹介します。

なお、ここからの分析には、株式会社ヴァリューズのWeb行動ログ分析ツール「Dockpit（ドックピット）」を用います。

以下の表は、「食べ放題」と同時に検索されたワードの中から、企業・ブランド名のみを抽出してランキング化したものです。

焼肉食べ放題でおなじみの「牛角」が、この1年間で最も多く検索されていました。一方で、「ミスタードーナツ」や「ケンタッキー」など、一般的に食べ放題のイメージが薄いお店も上位にランクインしています。こうしたお店はその珍しさから注目を集め、詳細を調べるために検索する人が多かったと考えられます。

ここからは、特に検索者数の多かった上位4つの食べ放題について紹介していきます。

※金額などの実施概要は、執筆時点の情報です。最新情報は公式サイトなどをご確認ください。

牛角は焼肉の食べ放題ができるお店として人気を集めています。注文できるお肉の種類に応じて4つのコースが用意されており、時間は90分制（+税込550円/人で30分延長可能）です。

最も手頃な「70品コース」は3,000円台で食べ放題を楽しむことができます。より上質なお肉を楽しみたい人には「黒毛和牛コース」もあり、特別な日にもぴったりです。

あまり食べ放題のイメージが無いミスタードーナツですが、実は一部店舗で「ドーナツビュッフェ」を実施しています。60分間、ドリンク付きでドーナツの食べ放題を楽しむことができます。

実施店舗は毎月変更され、対象商品や実施日時、事前予約の有無などの詳細は店舗によって異なります。利用したい場合は、事前に店舗に確認するようにしましょう。

実施店舗は毎月変更され、対象商品や実施日時、事前予約の有無などの詳細は店舗によって異なります。利用したい場合は、事前に店舗に確認するようにしましょう。

※参考：セットメニュー｜ミスタードーナツ

フライドチキンで有名なケンタッキーでも、実は食べ放題ビュッフェを実施しています。公式サイトなどでは食べ放題に関する情報がまとめられていませんが、実施店舗は全国で以下の3店舗しかないようです。

・南町田グランベリーパーク店（東京都）
・ららぽーとEXPOCITY店（大阪府）
・ららぽーと名古屋みなとアクルス店（愛知県）

例えば、ららぽーとEXPOCITY店では、平日や土日祝日のランチタイムは大人1人税込2,980円（土日祝日のディナータイムは税込3,480円）で、オリジナルチキンをはじめ、サラダやスープ、デザートなどを80分間食べ放題で楽しむことができます。

食べ放題ビュッフェの詳細は、各店舗ページや店舗が入る商業施設の公式サイト（南町田グランベリーパーク、ららぽーとEXPOCITY、ららぽーと名古屋みなとアクルス）などでご確認ください。

食べ放題のイメージが薄い回転寿司ですが、かっぱ寿司では一部店舗で食べ放題プラン「食べホー」を提供しています。

食べホーにはタイプAとBの2種類があり、タイプごとに実施店舗が異なります。時間はどちらも70分制です。

対象商品にはお寿司だけでなく、ラーメンなどのサイドメニューやスイーツも含まれており、バラエティ豊かなラインナップとなっています。現在は2025年11月19日までの期間限定で実施店舗を拡大しており、普段は食べ放題できないお店でも楽しむことができます。

今回は食べ放題関心層の特徴を分析し、その特徴を深掘りしました。食べ放題を好む人は、会社勤務で子どもと暮らす人が多いことがわかりました。さらに、食事だけでなく、旅行にも多く出費し、余暇はスポーツやアウトドアを楽しむなど、アクティブな生活を送る傾向にあります。

また検索データから、この1年間で注目された食べ放題を見てみると、ミスタードーナツやケンタッキーなど食べ放題のイメージがあまりないお店の食べ放題が多く検索されていました。こうした店舗は大々的な宣伝を行わず、口コミやSNSなどで徐々に食べ放題の存在が広まったことで、興味をもって検索する人が多くいたのだと考えられます。

食べ放題は、お得に楽しめるだけでなく、様々な味を試せる魅力もあります。気になる食べ放題を見つけたら、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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