大企業の生成AI、最も定着した業務でも71.5%が別画面で利用【テックタッチ調査】

大企業の生成AI、最も定着した業務でも71.5%が別画面で利用【テックタッチ調査】

テックタッチ株式会社は、従業員1,000名以上の企業で生成AIの活用・推進に携わる責任者・担当者を対象に、「生成AIの業務定着の実態と課題に関する調査」を実施し、結果を公開しました。


生成AIの利用は広がったが、定着は"汎用業務"に集中

全社における生成AIの利用状況を尋ねたところ、「多くの人が使っており、複数の業務で、業務システムの流れの中に組み込まれ、自然に使われている」との回答が39.5%にのぼりました。

実際に使われている業務は「情報収集・調べもの」(83.7%)、「文書・資料の作成・編集」(81.8%)、「データの集計・分析」(75.9%)と、幅広い業務で利用されています。

さらに、「最も定着している業務」を尋ねたところ、「文書・資料の作成・編集」(39.0%)と「情報収集・調べもの」(23.9%)の2業務だけで6割超を占めました。定着が進んでいるのは、比較的チャット画面上で完結しやすい汎用的な業務に集中している実態がうかがえます。

「Q1. あなたのお勤め先で、生成AIは全社において現在どのように使われていますか。最も近いものを1つお選びください。」と質問したところ、「多くの人が使っており、複数の業務で、業務システムの流れの中に組み込まれ、自然に使われている」が39.5%、「多くの人が使っており一部の業務では、いつもの業務システムの画面内で使えるようになっている」が33.9%という回答となりました。

「Q2. あなたのお勤め先で、生成AIを実際に使っている業務をすべてお選びください。(複数回答)」と質問したところ、「情報収集・調べもの」が83.7%、「文書・資料の作成・編集(社内資料メールの作成、校正など)」が81.8%、「データの集計・分析」が75.9%という回答となりました。

「Q3. Q2で回答した業務のうち、生成AIが最も定着している業務を1つお選びください。」と質問したところ、「文書・資料の作成・編集(社内資料メールの作成、校正など)」が39.0%、「情報収集・調べもの」が23.9%という回答となりました。

最も定着している業務でも、7割超が「別画面・コピペ運用」

では、その「最も定着している」業務において、生成AIはどのような形で使われているのか、実態を見ていきます。

調査の結果、「業務システムとは別画面の社内ツール・専用AI環境から使っている」(41.1%)と「ChatGPTなどの外部AI画面を開き、手作業でコピペして使っている」(30.4%)を合わせ、71.5%が「別画面・コピペ運用」であることが明らかになりました。いつもの業務システムの画面内でそのまま使えているのは20.6%にとどまります。

本調査で定義している定着の5条件(現場の納得感/例外時の引き継ぎ/利用状況の可視化/プロンプト負担の低さ/業務システムへの組み込み)の充足状況を見ても、全社的な視点でも「現場が前向きに使えている」(61.4%)が最多である一方、「いつもの業務システムの画面内で、コピペなどせずにそのまま使えている」との回答は24.1%と最下位でした。

現場の意欲は高いにもかかわらず、業務フローへの組み込みが最も遅れている。すなわち、"導入"から"定着"への分水嶺がここにあることが示されました。

「Q4. Q3で「特に使っている業務はない」「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。Q3で選んだ業務について、生成AIは主にどのような形で使われていますか。最も近いものを1つお選びください。」と質問したところ、「業務システムとは別画面だが、社内ツールや専用AI環境から使っている」が41.1%、「ChatGPTなどの外部AI画面を別で開き、手作業でコピペして使っている」が30.4%という回答となりました。

「Q5. あなたのお勤め先の生成AIについて、現在「できている」ことをすべてお選びください。(複数回答)」と質問したところ、「現場が前向きに使えている」が61.4%、「AIだけでは対応しきれない場面で、人がスムーズに引き継げている」が50.2%、「毎回プロンプト(細かい指示書)を書かなくても、必要な情報をある程度補って使えている」が43.9%という回答となりました。

定着を阻む課題は「習熟度の差」が最多。現場主導は17.2%

業務システムへの組み込みが進まない背景には、複数の要因があります。

活用の課題として最も多く挙げられたのは「使い方の理解や習熟度に差がある」(48.3%)でした。個人のスキルに依存する"別画面・コピペ運用"では、使いこなせる人とそうでない人の差が開きやすいことがうかがえます。

また、生成AI活用を主に推進しているのは「DX・AI推進の専門部署」(43.9%)と「情報システム部門」(24.5%)に集中し、「各業務部門・現場」の主導は17.2%にとどまりました。効果測定についても「あまり・まったく測定できていない」が合計28.8%を占めており、現場を巻き込みながら効果を可視化する仕組みづくりは道半ばです。

「Q6. あなたのお勤め先で、生成AIの活用において課題と感じていることを教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「使い方の理解や習熟度に差がある」が48.3%、「情報漏えいや機密情報の取り扱い(セキュリティ)に不安がある」が33.5%、「どの業務に使えるのか、具体的にイメージできない」が24.5%という回答となりました。

「Q7. あなたのお勤め先で、生成AIの活用を主に進めているのは誰ですか。最も近いものを1つお選びください。」と質問したところ、「DX・AI推進の専門部署」が43.9%、「情報システム部門」が24.5%という回答となりました。

「Q8. あなたのお勤め先では、生成AIの活用による効果(業務の成果や時間の削減)を測定できていますか。」と質問したところ、「測定できている」が18.8%、「ある程度は測定できている」が48.6%という回答となりました。

次の焦点は「業務システムへの組み込み」――48.0%が今後重視

こうした現状を踏まえ、生成AIの定着を高めるうえで今後重視したい取り組みを尋ねたところ、トップは「いつもの業務システムの中でAIを使えるようにする」(48.0%)でした。「AIを前提に、業務のやり方そのものを見直す」(46.7%)「AIが自動で処理し、人は最終確認を中心にする」(45.1%)が僅差で続きました。生成AIを新たなツールとして単独で導入するだけではなく、既存の業務プロセスやシステムの中にAIを組み込み、AIを前提として業務そのものを再設計することが、企業にとって次の課題となりつつあることが分かります。

実際、最も定着している業務では、かかる時間が「減った」との回答が合計62.6%に達し、生成AIの効果は着実に実感され始めています。一方で「増えた」「ほとんど変わらない」も合計33.9%と一定数存在し、使い方次第で成果が分かれる実態も示されました。

「Q9. 生成AIの定着を高めるうえで、今後重視したいことを教えてください。(上位3つまで回答可)」と質問したところ、「いつもの業務システムの中でAIを使えるようにする」が48.0%、「AIを前提に、業務のやり方そのものを見直す」が46.7%、「AIが自動で処理し、人は最終確認を中心にする」が45.1%という回答となりました。

「Q10. Q3で「特に使っている業務はない」「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。Q3で選んだ業務について、AIを使う前と比べて、かかる時間(確認・修正も含めた全体)はどのように変化しましたか。」と質問したところ、「2〜3割程度減った」が30.7%、「1割程度減った」が25.6%という回答となりました。

調査概要

調査名称:生成AIの業務定着の実態と課題に関する調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2026年7月28日〜同年7月29日
有効回答:従業員1,000名以上の企業で生成AIの活用・推進に携わる責任者・担当者319名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

出典元:テックタッチ株式会社

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000449.000048939.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

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この記事のライター

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