タコスブーム到来!検索数"2.2倍"を支える「お家・外食」のダブル需要とは

タコスブーム到来!検索数"2.2倍"を支える「お家・外食」のダブル需要とは

近年、専門店のオープンやイベントの開催、自宅で楽しむ「タコスパーティー」など、タコスに触れる機会が広がっています。実際に、「タコス」の検索者数はこの2年間で2.2倍に増加しました。こうした人気の背景には、どのような人々の関心や楽しみ方があるのでしょうか。今回は、Web行動ログデータをもとに、タコス検索者の特徴と、外食・家庭の両方に広がる需要を探ります。


「タコス」検索者数は2年間で2.2倍に

まずは、「タコス」の検索者数の推移を見ていきましょう。ここでは、毎月更新される行動データから競合サイト分析やトレンド調査が行える、ヴァリューズのWeb行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」を用います。

「タコス」の検索者数は、2024年8月の40,700人から2026年7月には91,300人となり、約2年間で約2.2倍に増加しました。

「タコス」検索者数推移

図:「タコス」検索者数推移
調査対象:PC&スマートフォン
調査期間:2024年8月~2026年7月

月による変動はあるものの、おおむね右肩上がりでタコスへの関心が高まっていることが分かります。

では、どのような人がタコスに関心を持っているのでしょうか。次に、検索者の属性やライフスタイルを見ていきましょう。

女性が6割超、タコスに関心を寄せるトレンド志向層

「タコス」検索者の性別を見ると、女性が6割を超えています。

「タコス」検索者の性別

図:「タコス」検索者の性別
調査対象:PC&スマートフォン
調査期間:2025年8月~2026年7月

タコスは肉や魚、豆、野菜などを自由に組み合わせられ、軽めにもボリューミーにもできる料理です。こうしたバランスのよさや、彩り豊かな見た目が女性の関心につながっている理由の一つかもしれません。

タコスのイメージ画像

一方で男性も一定数を占めており、幅広い層から注目されています。

続いて、検索者の年代別を見ると30〜50代が中心となっています。

「タコス」検索者の年代

図:「タコス」検索者の年代
調査対象:PC&スマートフォン
調査期間:2025年8月~2026年7月

タコスには若者向けのトレンドフードというイメージもありますが、実際にはミドル層を中心に関心を集めていることがわかります。

続いて、「タコス」検索者の消費行動やライフスタイルを見ていきましょう。この分析には、Web行動データとアンケートデータを用いた分析を行える、株式会社ヴァリューズの分析ツール「Perscope」を用います。

「タコス」検索者の消費行動タイプでは「トレンド志向型」が高くなっています。トレンド感度が高い人が、新しい食トレンドであるタコスにも関心を持っていると考えられます。

「タコス」検索者の消費行動タイプ

図:「タコス」検索者の消費行動タイプ
調査対象:PC&スマートフォン
調査期間:2025年8月~2026年7月

また、「タコス」検索者の月あたりの在宅勤務日数は、ネット利用者全体の約2.3倍でした。

「タコス」検索者の月あたりの在宅勤務日数

図:「タコス」検索者の月あたりの在宅勤務日数
調査対象:PC&スマートフォン
調査期間:2025年8月~2026年7月

在宅勤務の日数が多いことから、ネット利用者全体と比べて、自宅で食事を選んだり用意したりする機会が多い可能性があります。具材や量を自分好みに調整できるタコスは、こうした生活にも取り入れやすいメニューなのかもしれません。

ここまでの結果から、「タコス」検索者は、トレンド感度が高く、自宅で食事を楽しむ機会が比較的多い可能性があります。

実際にタコスはどのような楽しまれ方をしているのか、詳しく見ていきましょう。

外でも家でも、広がるタコスの楽しみ方

「タコス」検索の掛け合わせワードを見ると、「レシピ」「作り方」(赤枠)が上位に挙がる一方、「沖縄」「渋谷」「東京」「大阪」などの地名(青枠)も見られました。

「タコス」検索の掛け合わせワード

図:「タコス」検索の掛け合わせワード
調査対象:PC&スマートフォン
調査期間:2025年8月~2026年7月

「レシピ」「作り方」という検索からは、自宅でタコスを作るための情報を求める様子がうかがえます。
一方、地名を組み合わせた検索からは、地域のタコス店を探し、店で味わいたいという需要もうかがえます。

流入サイトでも、レシピページ(赤枠)が上位を占めるほか、「TEXMEX FACTORY」や「TACO BELL」のメニュー・予約ページ(青枠)も見られました。

「タコス」検索の流入サイト

図:「タコス」検索の流入サイト
調査対象:PC&スマートフォン
調査期間:2025年8月~2026年7月

掛け合わせワードと流入サイトの両方から、タコスへの関心が家庭と外食の双方に向いていることがわかります。

こうした特徴は、「タコス」検索者の食に関する支出からも見えてきます。
「タコス」検索者の1人あたりの1ヶ月平均支出を見ると、「外食」と「外食を除く食費」のいずれも、ネット人口全体を上回っています。

「タコス」検索者の1人あたりの1ヶ月平均支出

図:「タコス」検索者の1人あたりの1ヶ月平均支出
調査対象:PC&スマートフォン
調査期間:2025年8月~2026年7月

検索行動と支出傾向を合わせて見ると、タコスは専門店で本格的な味を楽しみたいという需要がある一方、家庭で作って楽しむメニューとしても関心を集めていることがうかがえます。

さらに、家庭での楽しみ方は、レシピを調べて作ることにとどまりません。食卓を演出し、タコスを囲む時間そのものを楽しむための商品も登場しています。

3COINSは2026年7月、タコスパーティーをテーマに、タコスホルダーや専用プレート、ソースボウル、レモン絞り器などを発売しました。

3COINS「Let's salsa!タコスパーティー!」商品画像

さらに、グラスやランチョンマットなども展開し、食卓の雰囲気まで含めた楽しみ方を提案しています。

タコスは、専門店で味わう外食メニューであると同時に、好きな具材を選び、食卓を飾り、家族や友人と一緒に楽しめる体験型のメニューへと広がっているのかもしれません。

まとめ

「タコス」の検索者数は約2年間で約2.2倍に増加しました。検索者は女性が6割を超え、30〜50代を中心に、トレンドへの関心が高い傾向が見られます。

検索ワードや食費の傾向から、タコスは専門店で味わうだけでなく、自宅で作る料理としても関心を集めていることがうかがえます。さらに、専用の食器やテーブルアイテムも登場し、家庭での楽しみ方が広がっています。

現在のタコス人気の背景には、外でも家でも楽しめる自由度の高さに加え、好きな具材を選び、家族や友人と食卓を囲む体験そのものの魅力があるのかもしれません。

▼今回の分析にはWeb行動ログ調査ツール『Dockpit』を使用しています。『Dockpit』では毎月更新される行動データを用いて、手元のブラウザでキーワード分析やトレンド調査を行えます。無料版もありますので、興味のある方は下記よりぜひご登録ください。

dockpit 無料版の登録はこちら
▼今回の分析には生活者理解のためのリサーチエンジン『Perscope』を使用しています。『Perscope』では国内最大規模のWeb行動×アンケートデータを活用し、誰でも いつでも 簡単に"生活者起点のマーケティング活動"を実現することができます。無料デモもありますので、興味のある方は下記よりぜひお申し込みください。

Perscope 詳細はこちら

\Googleでマナミナをフォロー!/

この記事のライター

2027年4月に入社予定の大学4年生です。
スポーツ健康科学部で、スポーツマーケティングを専攻しています。

関連する投稿


=LOVEとFRUITS ZIPPERのファン層・人気の理由を分析。違いは「愛」の方向性?

=LOVEとFRUITS ZIPPERのファン層・人気の理由を分析。違いは「愛」の方向性?

近年、若年層から人気を集めているアイドルとして、=LOVEとFRUITS ZIPPERが挙げられます。2025年12月30日放送の「第67回 輝く!日本レコード大賞」では両グループとも受賞を果たしています。そんな”今”人気を集めているアイドルは、従来のアイドルと何か違いがあるのでしょうか?本記事では、それぞれのグループのファン層を分析し、なぜ支持されているのか、その実態を明らかにします。


シュークリームが再注目の理由。プチ贅沢ニーズを捉えるブランドとは

シュークリームが再注目の理由。プチ贅沢ニーズを捉えるブランドとは

近年、コンビニや専門店でシュークリームの商品展開が活発になっています。定番のカスタードシューに加え、クリーム増量、新食感、季節限定フレーバー、コラボ商品など、各社がさまざまな切り口で新商品を打ち出しています。では、シュークリームへの関心は実際にどのように高まっているのでしょうか。本記事では、検索データから注目ブランドや関心層を整理し、長く選ばれ続ける背景を考察します。


地方広告代理店がAI時代に"選ばれる"ための条件。生成AI×データで実現する「競合と差がつく提案」とは|アド・セイル登壇 セミナーレポート

地方広告代理店がAI時代に"選ばれる"ための条件。生成AI×データで実現する「競合と差がつく提案」とは|アド・セイル登壇 セミナーレポート

生成AIの普及により、誰でも手軽に提案書を作成できる時代になりました。一方で大手広告代理店の地方進出も進み、地方の広告代理店には「差別化」という新たなテーマが突きつけられています。2026年7月29日、株式会社ヴァリューズは、アド・セイル株式会社を招き「AI時代に選ばれる地方広告代理店の条件とは?」と題したセミナーを開催しました。本記事では、モデレーターの株式会社ヴァリューズ・山本と、アド・セイル株式会社執行役員兼地域創生部長の関良子氏との対話を交えてレポートします。


価格差が縮まるならビール? 酒税改正前のビール市場を購買データで読み解く

価格差が縮まるならビール? 酒税改正前のビール市場を購買データで読み解く

2026年10月、ビール・発泡酒・第三のビールの酒税が統一されます。これまでビールは税率が高く、発泡酒や第三のビールは比較的安価な選択肢として支持されてきましたが、税率統一によってその価格差は縮小していく見込みです。本記事では、オフライン購買データをもとに、ビール・発泡酒・旧・第三のビールの購買動向や、主要メーカーであるサントリー・アサヒ・キリンの特徴を分析し、酒税改正前のビール市場の変化を探ります。


Panasonic「ラムダッシュ パームイン」ヒットに見る電気シェーバー市場の可能性

Panasonic「ラムダッシュ パームイン」ヒットに見る電気シェーバー市場の可能性

電気シェーバーは男性のヒゲ剃り用途を中心とした家電でしたが、近年さまざまなニーズに対応するグルーミング製品へと広がりを見せています。今回は、検索データなどをもとに電気シェーバー市場の今後の可能性を考察します。シェーバー関連検索者の検索キーワードや流入サイト、属性を分析し、市場の展開を探りました。


ページトップへ