どんなレポート?
「コネクテッドカー」とは、ICT端末としての機能を有する自動車のことであり、車両の状態や周囲の道路状況などの様々なデータをセンサーにより取得し、ネットワークを介して集積・分析することで、新たな価値を生み出すことが期待されている。具体的には、事故時に自動的に緊急通報を行うシステムや、走行実績に応じて保険料が変動するテレマティクス保険、盗難時に車両の位置を追跡するシステム等が実用化されつつある。(総務省情報通信白書 H.27)
コロナ禍の影響で、外出需要が減少する一方、中高年層のネット利用の増加や、地方への移住の増加など、自動車を取り巻く消費者のライフスタイルも大きく変化しようとしています。また、EVや、自動車サブスクリプションサービス等、新しいビジネスチャンスは、引き続き注目を集めています。
このような中、自動車と人々を繋ぐ「コネクテッドカー」はますます期待値と重要性を増しています。
本レポートでは、「コネクテッドカー」を取り巻く消費者行動や、今後のカーアプリ活用におけるポイントを解説します。
■コネクテッドカーのメリットと課題
現在考えられている「コネクテッドカー」のメリットと課題を考えると、IOT技術により、カーライフの向上、それに伴う自動車利用の促進が見込まれることがまず挙げられます。そしてCRMを活用し、常に継続的な顧客との接点を持つ事や、顧客の行動データの把握ができ、様々なデータをもとにしたマーケティング施策などが可能になると考えられます。
一方で未成熟市場ということもあり、取得データの活用方法にはまだ手探り状態であるということや、実際の利用者像が掴みきれていないという課題もあります。
■消費者は新車から中古車へシフト・EVには関心が高まる
2019年10月から2021年11月までの「新車」「中古車」の検索推移を見てみます。
「新車」については、2019年11月と2021年の同月比で22%減となっていますが、「中古車」では19%増となっていました。また、同じ期間で「EV」の検索推移を見てみると、272%増との結果になりました。これらのことから、消費者意識は「新車」から「中古車」へ動きつつあり、「EV」には興味が高まっていると言えます。
■ホンダのアプリ利用者は、185%増と躍進
次は、国内産自動車メーカー大手5社のカーアプリの利用者推移を見てみましょう。
下図は2019年12月から2021年11月のデータです。
2020年12月頃までは各社横ばいでしたが、そこからHONDA社のアプリ利用者が急増しています。
このHONDA社のUU数を2年間通して見てみると185%増となっています。
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目次
データから見る!afterコロナの消費者動向(自動車編)
コネクテッドカーに最も成功しているのは?
・カーメーカー各社のアプリ利用実態
コネクテッドカーのヒントは「アプリの外」にある?
・カーアプリ利用者のカスタマージャーニー
アプリでのコミュニケーションを最適化するには?
・大手toCメーカー様の事例
まとめ
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