GA4コネクタは使えるのか?
結論から言うと、この記事の作成(2023年6月)時点ではTableauのGA4コネクタの動作は非常に不安定であるため、ビジネス要件で活用するのは難しいと言わざるを得ません。
※あくまでも記事作成時点での内容のため、今後のリリースの修正次第で向上する可能性はあります。
手順の通りに設定を行っても環境によっては画像のようにGA4との接続時にエラーが発生してしまい、そもそも接続することができない可能性があるのが現状です。
Tableau Desktopのバージョンは2023.2
コネクタのバージョンは1.0.4
OSはWindows10の筆者環境の場合
また、接続できたとしてもディメンションやメジャーの切り出し方によっては意図しない集計結果となってしまう可能性もあります。
(これは旧Google Analyticsの利用時にも同様のことがありました)
幸い、GA4はデータをBigQueryに連携する機能が備わっています。
BigQueryを活用できる環境であればそちらにGA4のデータをエクスポートし、BigQueryにTableauを接続して分析していく、と言った形が望ましいでしょう。
とは言え、GA4への完全移行にあたってコネクタがリリースされた事自体は大きな前進とも言えますので、上記の前提としつつもTableau Desktopでの設定方法について紹介していきたいと思います。
GA4コネクタの追加方法
設定方法はいたって簡単です。
まず、GA4コネクタに対応しているTableauのバージョン(2023.1以降とありますが、できれば最新バージョンが望ましいと思われます)をインストールし、Tableau Desktopを起動します。
データ接続画面で[サーバーへ]-[その他]を選択し、[追加のコネクタ]欄から[Google Analytics4 パブリッシャー:Tableau]を選択します。
GA4用コネクタの追加画面が表示されますので[インストールとTableauの再起動]を選択します。
再起動されたTableau Desktopのデータ接続画面を確認すると[Google Analytics4]が追加されていることが確認できます。
これでコネクタ自体の設定は完了です。
あとはGA4にアクセスできるGoogleアカウントで認証を行うと、GA4のデータをTableauで分析することができるようになります。
ただし、筆者環境のように認証時にエラーが発生してしまうケースも社内外で確認しており、現状では動作はまだ安定していないようです。
まとめ
旧Google Analyticsの終了に伴い、TableauにもGA4用のコネクタが用意されました。
しかし、実際のビジネスシーンで活用していくにはまだ不安が残ると言わざるを得ません。
あるいは、最初からGA4とBigQueryの連携機能を使い、Tableau側のコネクタに頼らない運用を想定する方が確実かもしれません。
とは言え、コネクタ自体が用意された事はTableauにとっても大きな一歩と言えるのは間違いなく、今後のバージョンアップや改善に期待していきたいところです。
サムネ画像:monticellllo - stock.adobe.com
新卒でソフトウェアベンダーに入社しBIツールを使ったシステム構築やデータ分析の他、顧客向けのトレーニングやセミナー講師を担当。
その後、WEB系事業会社のWEBマーケティングの担当として新規顧客獲得や広告運用の業務を担当した後ヴァリューズに入社。
現在はお客様が持っているデータを活用してマーケティングの支援を行う他、WEBマーケティングデータとBIツール「Tableau」を組み合わせた新たなサービスの開発にも従事。