AIを用いたインタビューへの評価は世代間のギャップが顕著に。20~30代は期待、50~60代は慎重な姿勢【RJCリサーチ調査】

AIを用いたインタビューへの評価は世代間のギャップが顕著に。20~30代は期待、50~60代は慎重な姿勢【RJCリサーチ調査】

株式会社RJCリサーチは、全国の20歳~69歳の男女を対象に 『AIを用いたインタビュー』 に関する意識調査を実施し、結果を公開しました。


AIを用いたインタビューへの態度は 「世代」 と 「AI利用経験」 で二極化。

AIを用いたインタビューを 「受けてみたい」 と回答した層は29.0%、「受けてみたくない」 は31.8%、「どちらとも言えない」 が39.1%と、全体ではまだ様子見の姿勢が強いことがうかがえます。

しかし、その内訳を詳しく見ると 「世代」 と 「日常のAI利用経験」 によって大きく異なります。

鮮明な世代間ギャップ

若年層、特に30代女性 (41.0%) や20代男女 (38.1%) は 「受けてみたい」 と肯定的な意見が多く、新しい技術への受容度の高さを示しました。

対照的に、50代、60代と年代が上がるにつれて抵抗感が強まり、20~30代と50~60代は対照的であった。これは、デジタルネイティブ世代とそれ以前の世代における、AIへの根本的な捉え方の違いを反映していると言えるでしょう。

「AIへの慣れ」 が心理的ハードルを左右

AIを用いたインタビューへの参加意欲は、日常のAI利用頻度と強く相関していました。 「ほぼ毎日利用している」 層では過半数 (52.5%) が 「受けてみたい」 と回答した一方、「ほとんど利用しない」 層では41.1%が 「受けてみたくない」 と回答。AIとの日々の接触頻度が、そのまま新しいAIサービスへの心理的な障壁の高さに直結している実態が明らかになりました。

AIには 「効率と公平性」 、人間には 「対話の深さ」 を期待。生活者はそれぞれの役割を明確に区別。

人間とAI、それぞれのインタビュー形式に対して、生活者は明確に異なる価値を期待していることが分かりました。

人間が行うインタビューの価値は 「インタビューの質」

人間が行うインタビューの強みは、 「答えに応じて柔軟に深掘りしてくれそう (40.4%)」 など相手の反応や感情を汲み取りながら進む、人間味のある対話の質が期待されている点にありました。

一方で、弱みとしては 「日程調整が大変そう (43.9%)」 「急な予定変更がしにくそう (39.3%)」 「土日・深夜などに予約が取りにくそう (30.6%)」といった利便性の低さに意見が集中しました。

AIを用いたインタビューへの期待は 「利便性・公平性」 の劇的な改善

AIには、 「日程調整がいらなそう (47.2%)」 といった圧倒的な利便性や、 「先入観や偏見なく公平にヒアリングしてくれそう (41.9%)」 という客観性・公平性が大きな魅力として期待されています。

一方で 「事務的で一方通行になりそう (40.6%)」 というコミュニケーションの質への不安と、人間が行うインタビューとは対照的に 「自分の意見を活かしてくれそう (14.5%)」 「背景情報まで汲み取ってくれそう (9.1%)」 などのインタビューの質に関する回答が少ない結果となりました。

普及の絶対条件は 「匿名性」 。AI相手でもプライベートな話題への自己開示には慎重な姿勢。

AIを用いたインタビューが広く受け入れられるためには、どのような条件が必要なのでしょうか。調査結果は、技術的な側面以上に、利用者の心理的安全性を確保することの重要性を指し示しています。

プライバシー保護が最優先事項

AIを用いたインタビューに参加する条件として、 「顔や名前を出さず、匿名で参加できる (57.8%)」 が他の項目を大きく引き離してトップ。AIが相手だからこそ、自分の個人情報がどう扱われるかという点に強い関心があり、プライバシーが完全に保護されることが参加への大前提となっています。

話せるテーマには限界も

参加したいテーマとしては、 「趣味・娯楽 (37.0%)」 や 「仕事・学問 (27.6%)」 など、比較的客観的に話せるものが上位に挙がりました。対照的に 「恋愛・パートナーシップ (15.4%)」 や 「家族関係・子育て (18.7%)」 といった、よりパーソナルで感情的な側面が強いテーマへの参加意欲は低い結果となりました。

この結果から、AIを用いたインタビューを設計する上でも、扱うテーマの選定が極めて重要と言えるでしょう。

調査概要

調査手法:LINEリサーチ プラットフォーム利用の調査
調査地域:全国47都道府県
調査対象:20歳~69歳男女
調査期間:2025年12月19日(金)~20日(土)
有効回収数:1,050サンプル
※ 図表の数字は、四捨五入による端数を調整していないため、内訳と計は必ずしも一致しません。

出典元:株式会社RJCリサーチ

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000900.000024340.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

【無料レポート】デジタル・トレンド白書2025 – with AI編|ダウンロードページ

https://manamina.valuesccg.com/articles/4703

「デジタル・トレンド白書2025 – with AI編」は、急速に拡大し始めた「With AI」社会における消費者の行動変容を、国内最大規模の行動ログデータとアンケート調査に基づき分析したものです。各生成AIのユーザー推移やヘビーユーザーの属性分析、ChatGPT・Gemini等のサービス比較に加え、ビジネス・プライベートシーンでの活用実態、「AI彼女・彼氏」アプリの台頭など、AIトレンドに関する多角的な調査・コラムを収録しています。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング AI

関連する投稿


LINEヤフー、中小企業の事業成長と地域経済の活性化を目的に 「カスタマーグロースコンソーシアム」を発足

LINEヤフー、中小企業の事業成長と地域経済の活性化を目的に 「カスタマーグロースコンソーシアム」を発足

LINEヤフー株式会社は、日本企業の99.7%を占める中小企業の事業成長と地域経済の活性化を目指す「カスタマーグロースコンソーシアム」を発足したことを発表しました。


BtoB経営者の34.7%がリードの「量」、37.6%が「質」を理想通り獲得できていない【IDEATECH調査】

BtoB経営者の34.7%がリードの「量」、37.6%が「質」を理想通り獲得できていない【IDEATECH調査】

株式会社IDEATECHは、リード獲得のための施策を実施しているBtoB企業の経営者・役員を対象に、【2026年版】BtoB企業経営者のリード獲得に関する課題調査を実施し、結果を公開しました。


6割が「数字は出ているのに受注につながらない」と回答。営業・マーケ連携の実態は?【ファストマーケティング調査】

6割が「数字は出ているのに受注につながらない」と回答。営業・マーケ連携の実態は?【ファストマーケティング調査】

ファストマーケティング株式会社は、法人向け(BtoB)の商品・サービスを提供する企業に勤め、営業・マーケティングに関与する会社員を対象に「BtoBマーケティングに関する実態調査 2026」を実施し、結果を公開しました。


Webフォームのメール誤入力を74.3%が懸念、実在確認の導入は13.7%【プリモポスト調査】

Webフォームのメール誤入力を74.3%が懸念、実在確認の導入は13.7%【プリモポスト調査】

株式会社プリモポストは、BtoC企業のマーケティング・Web・情報システム担当者を対象に「顧客が入力するWebフォームの機会損失に関する実態調査2026」を実施し、結果を公開しました。


電通、生成AIを活用した新マーケティング手法「DNAマーケティング」を開発

電通、生成AIを活用した新マーケティング手法「DNAマーケティング」を開発

株式会社電通は、生成AIを活用し、ブランド、コンテンツ、メディア、地域など多様な対象の価値を共通の構造で捉え、多数の候補の中から本質的な親和性の高い組み合わせ="勝ち筋"とその根拠を発掘する新たなマーケティング手法として、「DNAマーケティング」(本質的な親和性〔Discover Native Affinity:DNA〕)を開発したことを発表しました。


ページトップへ