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2021年 中国の春節から見た新たな消費 ~ EC購入品|中国トレンド調査

2021年 中国の春節から見た新たな消費 ~ EC購入品|中国トレンド調査

2月は、中国で最も大切で伝統的な祝日である春節(旧正月)がありました。しかし、今年の春節は、今までとは異なる過ごし方をした人がたくさんいました。新型コロナウイルスの再拡大への警戒から政府が「居住地で春節を迎えて」と帰省自粛を呼びかけており、家族と一緒に春節を過ごすことができないため、ECを利用して実家にいる両親にプレゼントを贈る人が増えていました。また、中国人は、春節(旧正月)の長い休みに際し、何らかの手土産を持って目上の人へ挨拶に伺う「拝年」という習慣があるため、今年はインターネットを活用してこの習慣を続ける人も多くいました。ここでは、春節のECショッピングブームの中でよく買われたもの、流行ったものについて紹介したいと思います。


いま、中国で「ウルトラマン」が熱い|中国トレンド調査

いま、中国で「ウルトラマン」が熱い|中国トレンド調査

2020年、中国最大のECサイト「タオバオ(淘宝網/Taobao)」の人気商品TOP10の中で、日本のアニメキャラクター「ウルトラマン」がランクインしました。また、「ウルトラマン」がタオバオで2億回を超える検索回数を獲得し、2000年代初期の「ウルトラマン」ブームが再び到来することとなりました。現在、1989年〜2019年の間で次々と誕生した「ウルトラ兄弟」が中国で幅広い年齢層から支持されています。ここでは、中国における「ウルトラマン」ブームについて考察し、ウルトラマンの海外進出の実態に迫ります。


中国のガールズクラッシュ文化|中国トレンド調査

中国のガールズクラッシュ文化|中国トレンド調査

「ガールズクラッシュ」や「ジェンダーレス」の魅力を重ね備えたアイドルが中国で爆発的な人気を得ています。例えば、2020年iQIYIが制作を務め、合計18億の再生回数を獲得したアイドルサバイバル番組『⻘春有你2』では、中性的なメンバーである刘雨昕(リュウ・ユーシン)さんが最後に1位を獲得しました。ここ数年、可愛さだけでなく、個性的で独特の雰囲気を強みにするガールズクラッシュなアイドルとインフルエンサーの急増から中国人の「女性らしさ」に対する感覚の変化が反映されており、「ガールズクラッシュ」の時代に商機を逃さないため、様々なブランドが中国向けのマーケティング戦略に工夫を凝らしています。


ダイエットに最適?中国の「代餐食品」(食事代替品)に迫る!|中国トレンド調査

ダイエットに最適?中国の「代餐食品」(食事代替品)に迫る!|中国トレンド調査

体に必要なすべての栄養素を手軽に補給できる「代餐食品」(食事代替品)が現在、中国で大人気です。中国最大級のECプラットフォームT-mallとJD.comの調査報告書によると、2019年「代餐食品」(食事代替品)のEC売上は10億元を突破しています。また、ユーロモニターの市場調査では、中国における「食事代替品」の市場規模は30%以上の成長率を示しており、2022年までに約1200億元に達すると予想されています。本稿では、中国における「代餐食品」ブームが生まれた理由とは何か、また、人気な「代餐食品」ブランドを調査していきます。


中国で社会現象に。「姐姐経済(お姉さん経済)」時代がやってきた|中国トレンド調査

中国で社会現象に。「姐姐経済(お姉さん経済)」時代がやってきた|中国トレンド調査

「小姐姐」は中国語で「姉」を意味する一方で、近年、「お姉さん経済」と呼ばれる社会現象が女性の社会進出によって現れました。20代〜40代、高学歴、都市部在住などの属性に分類できる、いわゆる「小姐姐」はモノ消費と、経験を楽しむコト消費を同時に重視しており、ECショッピング、スキンケア・化粧品から観光、美容医療、娯楽サービス領域まで、「お姉さん経済」によるインパクトが増大しています。このような消費者行動の特徴を理解することは中国女性消費者向けのマーケティング戦略を立てる時に不可欠であり、中国人女性のライフステージの多様化に伴う消費ニーズを見出すこともできます。


中国でもミニマリストが増加。その理由とは|中国トレンド調査

中国でもミニマリストが増加。その理由とは|中国トレンド調査

「ミニマリスト」とは最小限(ミニマル)の物で暮らす人を意味しますが、アートトレンドの一つとして、必要不可欠な要素も含め全てを剥ぎ取る「ミニマリストデザイン」と呼ばれるものが存在します。禅と簡素さに満ちた日本のデザインやホワイトインテリアが有名な北欧がその代表例として挙げられます。中国でも、日本と北欧からの影響を受け、シンプルなデザインに憧れ、「モノを手放そう」というミニマリスト志向を持つ人が増えてきています。ここでは、衣食住の観点から中国の「ミニマリスト」について考察していきたいと思います。


なぜ中国で「銀髪経済(シルバー経済)」が好調?その実態に迫る|中国トレンド調査

なぜ中国で「銀髪経済(シルバー経済)」が好調?その実態に迫る|中国トレンド調査

日本だけでなく、中国でも、高齢化が益々加速しています。2018年の国勢調査によると、60歳以上の人口が総人口の11.9%となりました。このような「高齢化社会」へ突入した中国では、高齢者のレジャーやケアのためのサービス、高齢者の買い物など、言わば「銀髪経済(シルバー経済)」が拡大し、資本力のあるネット企業も次々と参入してきました。ここでは、社会や暮らしの充実を図るための「銀髪経済(シルバー経済)」が発展してきた経緯、中国の高齢者の「新しい生活様式」について紹介していきたいと思います。


中国で大人気のリモートワークアプリ「DingTalk(ディントーク)」を徹底解説|中国トレンド調査

中国で大人気のリモートワークアプリ「DingTalk(ディントーク)」を徹底解説|中国トレンド調査

新型コロナウイルスが「無接触」サービスの発展を促しました。中国では、アリババやテンセントなどがグループウェアで激しい勢力争いを繰り広げ、中国版のSlackとしてもよく知られる、アリババグループの「DingTalk(ディントーク)」がオンライン授業、リモートワークサービスの覇権を握るようになりました。今回は、新型コロナ対策としての「DingTalk」について紹介します。


コロナ禍による失業解決策として屋台の出店が推奨された中国。「歩道で営業禁止」から一転|中国トレンド調査

コロナ禍による失業解決策として屋台の出店が推奨された中国。「歩道で営業禁止」から一転|中国トレンド調査

新型コロナウイルスの感染が収束しつつある中国で、地方政府が消費喚起策、失業解決策に相次いで動いています。具体的な施策の一つとして、中心部の歩道で屋台を出店することが推奨されました。これまで環境に悪影響を与えるため、禁止になっていた歩道での屋台出店は今、上海、済南、南寧を初めとした27以上の都市で解禁され、服や雑貨などを売る個人の出店や飲食の屋台が歩道で溢れています。さらに、中国の最大規模のSNS「Weiboウェイボー」で屋台経済が急上昇ワードとなり、新型コロナウイルスの影響で大幅に増加した失業者が屋台の経営者と一変し、一つの町だけで10万人ほどの雇用を生み出しました。屋台経済の復興は、コロナ後の景気回復に向けた奇策と言えます。