業界分析機能とは
Dockpitの業界分析機能では、対象業界全体のユーザー数やセッション数などから市場規模を確認したり、各社の業界シェア率や集客構造の分析から市場環境を網羅的に把握することができます。
■分析の流れ
1_業界分析の右側にあるアイコンをクリックし、調べたい業界を選択
2_サマリーを確認し、気になる部分は右上「詳細を見る」ボタンをクリックして個別シートで詳しく分析
その他、対象期間を設定したり、集計結果を保存したりと嬉しい機能も備わっています。
①対象期間の設定
集計期間は直近26カ月まで設定可能。
前年同時期との比較もできます。
②保存機能
集計結果をクリップに保存可能。
③ダウンロード機能
グラフ画像の保存や、Excelでのデータ加工が可能。
資料作成の際に役立ちます。
④共有機能
共有用のURLを使用し、簡単に情報共有が可能。
業界分析機能の活用方法
では、業界分析機能を使うとどのような分析ができるのか、具体例を交えながらご紹介します。
今回は食品・グルメ業界の中から「料理 レシピ」のカテゴリに絞り、2019年9月~2020年8月の1年間を分析します。
■基本指標/ユーザー属性
基本指標では、対象業界全体のトラフィック数、平均スコア(新規率・直帰率等)を分析することができます。
※分析可能項目=ユーザー数、セッション数(合計/1人あたり)、ページビュー数(合計/1人あたり)、平均滞在時間、直帰率、曜日別シェア、時間帯別シェア、デバイス
ユーザー数・セッション数ともに、新型コロナウイルスの感染拡大により外出自粛が求められていた2020年3月~5月に増加していることがわかります。ステイホームを機に人々の料理への関心が高まり、レシピサイトの需要が増加したものと考えられます。
一方、ユーザー属性では、対象業界全体の訪問者属性の把握が可能で、それぞれ月次の推移を確認することもできます。
※分析可能項目=性別、年代、居住地域、居住都道府県、未既婚、子供有無、世帯年収
男女比では大きな差はないもののやや女性の割合が高く、20代~30代の若年層のユーザーが多いことがわかりました。
■業界シェア
対象業界におけるシェアやサイトランキングを把握することができます。
約4割を占めるCOOKPADが高いシェア率を維持し、2位以下のサイトを大きく引き離していました。2位~4位のKurashiru[クラシル]、楽天レシピ、macaroniは差が小さく、拮抗した状態が続いているようです。
また、サイトランキングでは気になるサイトを選択し、ユーザー数の推移や属性情報を比較したり、より詳細な競合分析を行うことも可能です。
※サイトは最大5つまで選択可能
■集客構造
対象業界全体の集客構造とその傾向を把握することができます。
集客構造では自然検索が多く、6割以上を占める結果となりました。広告からの流入がほとんど無いことからも、別サイトから流入するのではなく、料理をしようと思った際に自発的に検索を行い、レシピサイトへ辿りつく人が多い様子がうかがえます。
■流入キーワード
対象業界全体の流入トップキーワードを自然検索とリスティングのそれぞれで把握可能です。
集客構造の分析から、自然検索からの流入が大部分を占めていることがわかりましたが、より詳しく流入キーワードをみてみると、トップ10のうち3位~10位は食材や料理名となっていました。そんな中、1位・2位は「クックパッド」「COOKPAD」となっており、業界シェア率でも差をつけていたCOOKPADの人気を裏付ける結果となりました 。
■関心サイト
ユーザーが他にどのようなサイトをよく訪問しているのかを確認し、提携メディアや広告出稿先の検討に活用することができます。最初は特徴値順に並んでおり、ターゲットユーザーと親和度が高いサイトを把握できますが、ユーザー数を降順にすると、ユーザーボリュームが多いサイトが順に表示されます。なお、メディアに絞って表示することも可能です。
2020年9月で抽出すると、自社製品を活用したレシピが掲載されているキッコーマンのサイトや、三越伊勢丹グループが運営する食のメディア「FOODIE」が上位にランクインしました。デジタルマーケティングをプランニングする上で大いに活用できそうです。
時間と労力が必要な市場調査も、Dockpitの業界分析機能を使えば素早く・手軽に調査可能です!
少しでも興味を持たれた方は、一部機能は無料で利用できますので、ぜひお気軽にお試しください。
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