『バチェラー・ジャパン』ってどんな番組?
『バチェラー・ジャパン』とは、ビジネスなどで成功を収めた1人の独身男性(バチェラー)のパートナーの座をかけて、複数名の女性たちが競い合う婚活サバイバル番組で、Amazon Prime Videoで配信されています。バチェラーと女性たちは、豪華なパーティやディナーなどを楽しみながら、恋愛の駆け引きを繰り広げ、視聴者はそこでのリアルな人間ドラマを楽しみます。
この、ちょっと非日常な華やかな世界に、憧れやエンターテイメントを見出す視聴者が続出し、指原莉乃ら芸能人にもファンが多く、瞬く間に『バチェラー・ジャパン』は人気番組に。世の中に数多くの“バチェラー女子”を生みました。
このバチェラーの男性版がバチェロレッテ。1人の独身女性をめぐって男性たちが様々な演出でパートナーの座を狙います。今回発表された最新作のバチェラーに選ばれたのは『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン1で、最後の2名に選ばれた実業家の黄皓(こうこう)氏。過去シリーズ参加者からの選出は史上初、しかも実業家で容姿端麗、肉体美まで披露し、バチェラー女子の心をがっつり掴んだ黄皓氏の再出演とあって、SNSでも配信日を待ち望む声が続出しています。
Prime Videoの婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』シーズン4/Amazon Prime Video
(C) 2021 Warner Bros. International Television Production Limited
”さっしー”も大興奮!
「バチェラー」VS「バチェロレッテ」ファンを徹底分析!
男性が女性パートナーを選ぶバチェラーも、女性が男性パートナーを選ぶバチェロレッテも、リアルな恋愛ショーとして大人気です。どちらも配信中はネットでも盛り上がり、検索ユーザーの動きを可視化すると様々なことがわかります。
■待ち望まれていた『バチェロレッテ・ジャパン』
『バチェラー・ジャパン』シーズン1の配信がスタートしたのは2017年2月。その後、2018年5月にシーズン2、2019年9月にシーズン3が配信されました。動画配信サービスながら、アメリカ版の人気とも相まって、バチェラー検索ユーザー数は増加傾向にありましたが、2020年10月30日に、『バチェロレッテ・ジャパン』の最終話が配信されたのを機に、バチェロレッテ検索数が急増。バチェロレッテ福田萌子さんのまさかの決断やラストシーンはSNSでも話題になりました。
※2020年8月に『バチェロレッテ・ジャパン』の配信が発表されたことが、バチェラー検索ユーザーの急増に影響したと想定されます。
「バチェラー」VS「バチェロレッテ」検索ユーザー数推移
期間:2019年11月〜2021年10月
デバイス:PCおよびスマホ
■「バチェラー」VS「バチェロレッテ」ユーザー属性比較
次に、バチェラーとバチェロレッテの検索ユーザー属性を比較します。
下のグラフのように、共に女性ファンが6割以上を占め、年代構造にも大きな差はなく30代がメイン、続いて20代、40代が多いという結果でした。
また、共に未婚率が55%以上、子どもがいない人が65%以上と、結婚を意識したユーザー層が多く占めていると考えられます。男性が女性パートナーを選ぶバチェロレッテの方が、若干ですが女性比率が高いこともわかりました。
どちらもユーザー属性としては若年層の独身女性が多いということで、彼女らを”バチェラー女子”として、後半でさらに詳しく分析していきます。
「バチェラー」VS「バチェロレッテ」ユーザー属性/男女比・年代
期間:2019年11月〜2021年10月
デバイス:PCおよびスマホ
「バチェラー」VS「バチェロレッテ」ユーザー属性/未既婚・子供の有無
期間:2019年11月〜2021年10月
デバイス:PCおよびスマホ
■ゆきぽよ、久保裕丈、福田萌子 … 出演者について検索
バチェラー、バチェロレッテと同時に検索されたキーワードを属性マップで確認すると、出演者の名前が目立ちました。中でも、特に話題となった、アメリカ版バチェラーにも出演した「ゆきぽよ」、初代バチェラーの「久保裕丈」、3代目バチェラーで自由奔放なお騒がせ言動がたびたび炎上した「友永真也」、”掟破りなエンディング”でこれまた炎上した初代バチェロレッテ「福田萌子」などの名前が検索数が多いことがわかります。
また、若年層では「ドレス」「デート」など演出に関するキーワードが見られるのに対して、高齢層ではアメリカ版の出演者の名前が見られるのも特徴です。
「バチェラー」VS「バチェロレッテ」ユーザー属性マップ
期間:2019年11月〜2021年10月
デバイス:PCおよびスマホ
史上最速破局?出演者経歴は? … 気になるバチェラーの“中身”
次に、バチェラーを検索後に流入したページランキングを見てみましょう。
以下の表のように、バチェラーの用語説明のほか、「史上最速破局」「やらせ疑惑」「出演者経歴」など、裏話や出演者の経歴やその後についての情報、ネタサイトを楽しんでいることがわかりました。
「バチェラー」検索後流入ページランキング
期間:2019年11月〜2021年10月
デバイス:PCおよびスマホ
バチェラー女子を徹底解明!
“バチェラー女子”について、Web行動プロセス可視化ツールの「story bank」を使用してさらに詳しく分析してみましょう。20代以上の男女を対象に、「バチェラー」検索の前後180分の行動ログデータから考察していきます。
■バチェラー女子の関心ごとは旅行、コスメ、ダイエット、デンタルケアなど
バチェラー女子の興味関心ごとは、「海外旅行」「コスメ、化粧品」など。経済的に余裕がある、または情報収集能力があるキャリア女子といったところでしょうか。ダイエットやファッション、デンタルケアにも関心を示し、リア充ぶりもうかがえます。
バチェラー女子の興味関心マップ
期間:2020年11月〜2021年10月
デバイス:PCおよびスマホ
n=206人
※「バチェラー」検索の前後180分の行動ログから分析
※モニターは全国の20代以上/女性
■バチェラー女子はキラキラ系?!
次に、バチェラー女子の利用アプリを見てみましょう。下図は、一般ユーザーと比べてバチェラー女子が特徴的によく利用しているアプリのランキングになります。
1位「ZOOM」2位「Uber Eats」3位「Tokyo Disney Resort」、さらにマッチングアプリ、ビューティカメラと、キラキラ系のアプリが続きます。
バチェラー女子の特徴的な利用アプリランキング
n=206人(条件同上)
SNSの利用実態を見ても、LINEは98%以上が利用、Twitter、Facebookもよく利用し、Instagramに関しては1日30分以上利用すると回答した人が、ネット利用者全体では約8%に対し、バチェラー女子では約30%と平均的な利用頻度を上回っていることがわかります。
バチェラー女子のSNS利用時間
n=206人(条件同上)
また、テレビとVOD(ビデオオンデマンド)では、VODの視聴時間がネット利用者全体より長く、逆にテレビを2時間以上観る層は、ネット利用者全体よりも4.7ポイント低くなっていました。
バチェラー女子のテレビおよびVOD視聴時間
n=206人(条件同上)
まとめ
今回は、婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』、待望のシーズン4が、11月25日から配信スタートするにあたり、バチェラーとバチェロレッテファンを徹底分析しました。
アメリカ版の人気とも相まって、バチェラー検索ユーザー数は増加傾向にありましたが、2020年10月30日に、『バチェロレッテ・ジャパン』の最終話が配信されたのを機に、バチェロレッテ検索数が急増。今回の『バチェラー・ジャパン』最新作配信決定を機に、またバチェラー検索ユーザー数が増加しました。予告動画やSNSでの告知、有名タレントを起用したリアルイベントなど、ネットユーザーをワクワクさせる仕掛けも奏功しているようです。
バチェラーとバチェロレッテの検索ユーザー属性を比較すると、どちらの検索ユーザーも、女性が6割以上、年代は30代が最多で続いて20代、未婚率が55%以上、子どもがいない人が65%以上と、結婚を意識したユーザー層が多く占めていると考えられます(バチェラー女子)。
これらと同時に検索されたキーワードには、出演者の名前が目立ちました。中でも、特に話題となった、アメリカ版バチェラーにも出演した「ゆきぽよ」、初代バチェラーの「久保裕丈」、3代目バチェラーで自由奔放なお騒がせ言動がたびたび炎上した「友永真也」、”掟破りなエンディング”でこれまた炎上した初代バチェロレッテ「福田萌子」などの名前が検索数が多いことがわかります。また、若年層では「ドレス」「デート」など演出に関するキーワードが見られるのに対して、高齢層ではアメリカ版の出演者の名前が見られるのも特徴です。
また、バチェラー検索後の流入サイトでは、バチェラーの用語説明のほか、「史上最速破局」「やらせ疑惑」「出演者経歴」など、裏話や出演者の経歴やその後についての情報、ネタサイトがよく見られていました。
次に、「story bank」を使用して、バチェラー女子の生態を詳しく分析しました。
バチェラー女子の興味関心ごとは、「海外旅行」「コスメ、化粧品」など。経済的に余裕がある、または情報収集能力があるキャリア女子を想起させます。ダイエットやファッション、デンタルケアにも関心を示し、よく利用するアプリはマッチングアプリ、ビューティカメラも多く、リア充ぶりがうかがえました。
さらに、インスタなどのSNS利用頻度、VOD視聴時間も平均以上であることもわかりました。
分析概要
今回の分析には、マーケティング分析ツール『Dockpit』および『story bank』を使用し、ユーザーのデジタル行動を分析しました。
※『story bank』でのネット行動ログは検索前後180分の行動ログを抽出して分析
『Dockpit』は、競合サイト分析や消費者のトレンド調査にとても役立ちます。もし宜しければ、無料版もありますので、下記よりご登録ください。
フリーライター。大手キャリア系企業で編集の仕事に出会い、その後、3つのメディアの立ち上げなど行い、2014年にフリーランスに。医療系、就活系、教育系、結婚系のサイトで執筆中。