「Wikipedia日本語版」は「Yahoo! JAPAN」に迫るビッグサイト
インターネット百科事典Wikipedia(ウィキペディア)の日本語版サイトのコンテンツは年々増加し、UU数、PV数ともに高い数値をキープしています。今や月間UU数4000万、月間PV数7億の超ビッグサイトと言えます(2021年11月現在)。
WikipediaとGoogle、Yahoo! JAPANのユーザー数推移比較
期間:2020年12月〜2021年11月
デバイス:PCおよびスマホ
Wikipedia PV数推移
期間:2020年12月〜2021年11月
デバイス:PCおよびスマホ
日本最大級のポータルサイトYahoo! JAPANにも迫るこのサイトで、2021年は毎日どんなことが調べられていたのか、さっそくコンテンツランキングを見ていきましょう。
アニメ強し!2021年、オリンピック、総裁選挙を抑えて堂々の1位は...
それでは、Wikipediaへ流入した検索キーワードの年間ランキング(2020年12月〜2021年11月)を発表します!
Wikipedia 流入キーワードランキング(年間)
期間:2020年12月〜2021年11月
デバイス:PCおよびスマホ
この期間にはオリンピックや総裁選、コロナ禍のさまざまな出来事がありましたが、年間検索キーワードランキング1位は「呪術廻戦」でした。2位に大河ドラマ「渋沢栄一」がランクインするも、3位、4位に「鬼滅の刃」「進撃の巨人」と、前年に引き続きアニメの検索が多く見られました。つまり「渋沢栄一」は大快挙と言えそうですね。
4位には、東京オリンピック・パラリンピックの開会式の楽曲担当を辞任したミュージシャンの「小山田圭吾」、5位には、投打の二刀流で大活躍を見せたプロ野球選手「大谷翔平」がランクインしました。
上位にランクインした人物名を見ると、結婚や不倫、不祥事などでニュースになった有名人が目立ちます。ニュースで名前を知り、さらに詳しく情報を得たいときにはとりあえず“Wikiる”のかも。
検索キーワードの月次推移で、2021年を振り返る
次に、2020年12月からの1年間で検索されたキーワードを、月ごとに詳しく見ていきましょう。
その月の出来事やニュース、トレンドなどがよくわかります。
Wikipedia 流入キーワードランキング(月間)
期間:2020年12月〜2021年11月
デバイス:PCおよびスマホ
「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」が公開されたのが2020年10月でした。鬼滅に変わって人気になったのが「呪術廻戦」と「進撃の巨人」。2021年後半には「東京リベンジャーズ」が人気キーワードに浮上しました(アニメは表内青網掛け)。
ドラマ(黄色網掛け)で人気だったのが「渋沢栄一」「ドラゴン桜」。2021年9月にNetflixで全世界で公開された「イカゲーム」も検索されています。「イカゲーム」は2022年を引っ張る人気ドラマになるのか、今後の動きが楽しみです。
有名人・芸能人では、この期間は訃報が目立ちました(グレー網掛け)。芸能人の結婚のニュース(ピンク網掛け)では、主に女性がWikiられているようです。
ランキング上位の有名人は不祥事や事件、不倫など、ダークなニュースで話題になった人が多い印象です。ネットニュースやSNSで拡散されるため、「誰?何に出てた人?」となりますよね。そんなシーンではWikiに直行も頷けます。
若者がWikiるようになった?
最後に、Wikipediaで調べものをしているユーザーについて調べてみました。
下のグラフのように、男女比は6割が男性というのは2年間変わらず。
Wikipediaユーザー属性<男女比・推移>
期間:2019年12月〜2021年11月
デバイス:PCおよびスマホ
一方で、年齢別の推移グラフを見ると、2020年10月以降、およそ1年かけてじわじわと20代のユーザー割合が増加していることがわかりました。
Wikipediaユーザー属性<年齢層・推移>
期間:2019年12月〜2021年11月
デバイス:PCおよびスマホ
まとめ
インターネット百科事典『Wikipedia』でよく見られているコンテンツが、その時期のトレンドをよく反映していた!という人気企画、2021年のユーザーの動きをまとめました。
まず、Wikipediaへ流入した検索キーワードの年間ランキング(2020年12月〜2021年11月)を調査したところ、今年はアニメやマンガで大人気の「呪術廻戦」が1位に輝きました。
ドラマ部門では大河ドラマ「渋沢栄一」が2位にランクインする大健闘を見せました。
Wikipediaを利用するユーザーについて調査したところ、20代の割合が増えており、若者の情報源としてWikipediaが支持されてきたことがわかりました。
分析概要
今回の分析には、マーケティング分析ツール『Dockpit』を使用し、ユーザーのデジタル行動を分析しました。
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フリーライター。大手キャリア系企業で編集の仕事に出会い、その後、3つのメディアの立ち上げなど行い、2014年にフリーランスに。医療系、就活系、教育系、結婚系のサイトで執筆中。