SNS別の写真共有・拡散実態を調査 コロナ影響や写真共有者の動機も分析

SNS別の写真共有・拡散実態を調査 コロナ影響や写真共有者の動機も分析

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズは、国内の20~49歳の男女5,865人を対象に、SNSにおける写真共有・拡散に関するアンケート調査を実施いたしました。その中で、直近1年以内に写真撮影/SNS共有経験があると回答した2,370人のSNS別写真共有・拡散実態を分析いたしました。また、アンケート調査に加え、ヴァリューズが独自保有する消費者行動ログでも写真共有者の興味関心や意識を分析いたしました。
※詳細な調査レポートは記事末尾のフォームから無料でダウンロード頂けます


調査分析背景

日経トレンディが選ぶ「2021年ヒット商品ベスト30」、その第一位は「TikTok売れ」 (※1)でした。今やSNSは、プライベートでのコミュニケーションツールに留まらず、ビジネス観点でも無視できない、消費を動かすプラットフォームになっています。「いかにSNS上で消費者の目につくか」「消費者にSNS上で拡散してもらうにはどうするか」が重大な課題になってきているのです。

そこで今回、特にSNS利用の多い20~40代に対して、“写真の共有・拡散”にテーマを絞り調査を行いました。

(※1)日経クロストレンド「21年ヒット商品1位は「TikTok売れ」動画で消費を動かす

写真共有・拡散の全体像とコロナ影響

まず、どんな写真をSNSで共有・拡散したのか、また新型コロナウイルス感染拡大後に共有・拡散する頻度が増えたもの/減ったものを聞きました。

写真が共有・拡散されるものTOP3は「外食時の料理」「家族・子ども」「旅先の風景」で、その他にも幅広いジャンルで写真の共有が行われていました。

写真共有・拡散の全体像とコロナ影響

写真共有・拡散の全体像とコロナ影響

媒体別写真共有・拡散サマリー

SNS媒体別に共有頻度・写真内容・写真のイメージ・共有者像・共有者の興味関心・共有者の意識を調査しました。

各項目で他媒体と比較し特徴的なものを抜粋したサマリーで見ると、各SNSで利用方法・利用者像に顕著な違いが出ていました。次項では媒体ごとの特徴を深掘りしていきます。

媒体別の写真共有・拡散のイマ

媒体別の写真共有・拡散のイマ

Twitter での写真共有・拡散実態とは?

Twitterは主に若年層・特に男性が利用。媒体利用率が1位となりながらも、写真共有率ではInstagramに次ぐ2位となりました。しかし共有する頻度は一番高く、頻繁に「面白い」「くだらない」等のイメージの写真を共有しているようです。

Twitterでの写真共有・拡散実態とは?

Twitterでの写真共有・拡散実態とは?

Twitterで写真共有している人の興味関心や写真共有意識をヴァリューズの消費者行動ログから探ってみましょう。インドアな趣味を持つ人がやや多くなっており、周囲からの評価を気にせず、自身の好きな写真を着飾らずに共有する方が多いようです。

Twitter共有者のインサイトとは?

Twitter共有者のインサイトとは?

Facebookでの写真共有・拡散実態とは?

Facebookは各SNSの中で唯一ミドル世代の支持を獲得。しかし写真共有率・共有頻度は最も低く、「特別な」ときに「自然な」写真を共有する傾向があるようです。

Facebookでの写真共有・拡散実態

Facebookでの写真共有・拡散実態

Facebookで写真共有している人の興味関心や写真共有意識をヴァリューズの消費者行動ログから探ってみましょう。旅行や食が好きで多くの写真を大事に管理し、写真共有時には自分の個性をアピールしたい気持ちがあるようです。少ない写真共有の機会を慎重に活用しているのかもしれません。

Facebook共有者のインサイトとは?

Facebook共有者のインサイトとは?

Instagram(投稿)での写真共有・拡散実態とは?

Instagram(投稿)を利用しているのは主に若年層で、女性比率が高くなっていました。写真共有率は1位ながらも、利用頻度は中位で、「映えた」「おしゃれな」写真を共有する傾向がありました。Twitterで共有する写真のトップ2だった「くだらない」がワースト2にランクインし、真逆の使い方をされているようです。

Instagram投稿での写真共有・拡散実態

Instagram投稿での写真共有・拡散実態

Instagram(投稿)で写真共有している人の興味関心や写真共有意識をヴァリューズの消費者行動ログから探ってみましょう。美容に関心が高く、周囲からセンスがあると思われたい一方で、着飾らない自分の世界観を表現したい本心も併せ持っていました。使い方も二極化しているのかもしれません。

Instagram投稿 共有者のインサイトとは?

Instagram投稿 共有者のインサイトとは?

Instagram(ストーリー)での写真共有・拡散実態とは?

Instagram(ストーリー)を利用しているのは主に20代でしたが、性年代別比率でみると共有者は20代女性に偏っていました。共有する写真の印象はInstagram(投稿)と似た傾向でしたが、24時間で消えるという手軽さからか、共有頻度はやや高めになっていました。

Instagramストーリーでの写真共有・拡散実態

Instagramストーリーでの写真共有・拡散実態

Instagram(ストーリー)で写真共有している人の興味関心や写真共有意識をヴァリューズの消費者行動ログから探ってみましょう。Instagram(投稿)での共有者よりも自分をさらに魅力的に見せたい意識が強く、写真のクオリティやセンスもより良くしようと奮闘する様子がうかがえました。

Instagramストーリー 共有者のインサイトとは?

Instagramストーリー 共有者のインサイトとは?

調査・分析概要

全国のヴァリューズモニター(20~49歳男女)を対象として、 2021年10月22日~10月30日にアンケート調査を実施。(回答者5,865人)
回答者の中で直近1年以内に写真撮影/SNS共有経験があると答えた2,370人の媒体別写真共有・拡散実態を分析。
※アンケート調査は性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計をおこなっている。
※Webサイトのユーザー数はPC及びスマートフォンからのアクセスを集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。

ホワイトペーパーダウンロード【無料】|SNSにおける写真共有・拡散に関する調査

20-40代のSNSにおける写真共有・拡散に関する調査 ~ 媒体別の特徴&映え消費・SNSキャンペーンのイマとは?

資料のダウンロードURLを、ご入力いただいたメールアドレスに送付させていただきます。
ご登録頂いた方にはVALUESからサービスのお知らせやご案内をさせて頂く場合がございます。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


SNS アンケート コロナ影響

関連する投稿


新時代のフランス発SNS「BeReal(ビーリアル)」MAUは過去1年で4倍に。広告にも期待感高まる

新時代のフランス発SNS「BeReal(ビーリアル)」MAUは過去1年で4倍に。広告にも期待感高まる

リリースされてから、Z世代を中心に強い支持を集めている「BeReal(ビーリアル)」。2023年初頭から人気を集め始めていますが、いまだにその人気は衰えていません。2024年7月には、日本で広告事業を本格化しはじめたことが大きな話題になりました。今回は、BeRealの最新動向をデータを用いて分析するとともに、広告ビジネスの可能性を調査していきます。


国内外で受賞!味の素冷凍食品「冷凍餃子フライパンチャレンジ」における生活者との共創ポイント

国内外で受賞!味の素冷凍食品「冷凍餃子フライパンチャレンジ」における生活者との共創ポイント

味の素冷凍食品株式会社の「冷凍餃子フライパンチャレンジ」プロジェクトが、日本マーケティング大賞 奨励賞の他、世界有数のPRアワードである「PR Awards Asia-Pacific 2024」で3部門のゴールドを受賞しました。「冷凍ギョーザがフライパンに張り付いた」という一件のSNS投稿からはじまったという、このプロジェクト。立ち上げの背景や、取り組むうえで大事にされていたことを、同社 戦略コミュニケーション部 PRグループ長の勝村敬太氏に伺いました。


【TVドラマランキング】医療系ドラマ「ブラックペアン シーズン2」や親子の愛がテーマの「海のはじまり」の視聴実態など

【TVドラマランキング】医療系ドラマ「ブラックペアン シーズン2」や親子の愛がテーマの「海のはじまり」の視聴実態など

近年動画配信サービスが普及し、時間や場所にとらわれず様々なジャンルの動画を手軽に視聴できるようになりました。テレビ離れが幅広い年代で囁かれている時代、話題になるテレビドラマとは、どのようなものなのでしょうか。今回は、2024年7月~9月に放送されたドラマについて、認知度や視聴方法、満足度、満足理由などをランキング化。その実態を探りました。


「デジタル・トレンド白書2024 – Z世代トレンド・SNS動向編」をデータ分析のヴァリューズが公開

「デジタル・トレンド白書2024 – Z世代トレンド・SNS動向編」をデータ分析のヴァリューズが公開

ヴァリューズは、国内最大規模の消費者Web行動ログパネルを保有し、データマーケティング・メディア「マナミナ」にて消費トレンドの自主調査を発信してきました。その中から注目領域の調査・コラムをピックアップし、白書として収録。2021年の発行から4回目を迎える「デジタル・トレンド白書2024」は、Z世代トレンド・SNS動向編、ライフスタイル・消費トレンド編の2部構成になっています。(「Z世代トレンド・SNS動向編」ページ数|140P)


【調査リリース】Z世代メンズの美容意識を調査 ミレニアル世代より10%以上高く70%以上が美容に関心

【調査リリース】Z世代メンズの美容意識を調査 ミレニアル世代より10%以上高く70%以上が美容に関心

SNS上のバズやトレンドへの感度が高く、流行を生み出す世代として注目のZ世代。企業のライフタイムバリュー(顧客生涯価値)を高めるためには、顧客ライフサイクルが長いと思われる若い世代の獲得は避けて通れません。そこで今回は、「メンズメイク」「メンズコスメ」への関心が高まっているという背景から、Z世代男性の美容に関する意識や購買行動を、ミレニアル世代と比較しながら調査。美容潜在層を顕在層にするために、どのような環境やきっかけが必要なのか、現役Z世代アナリストが分析しました。


最新の投稿


スマートニュース、SmartNewsのトップ画面全面に配信可能な縦型静止画広告の提供を開始

スマートニュース、SmartNewsのトップ画面全面に配信可能な縦型静止画広告の提供を開始

スマートニュース株式会社は、ニュースアプリSmartNewsのトップ画面全面に配信可能な縦型静止画広告「Top News Display Ads」の提供を開始したことを発表しました。


博報堂研究デザインセンター、生活者発想技研からメタバース生活者たちと共にメタバースの未来を考える 「メタバース生活者ラボ™」を設立

博報堂研究デザインセンター、生活者発想技研からメタバース生活者たちと共にメタバースの未来を考える 「メタバース生活者ラボ™」を設立

株式会社博報堂は、メタバース空間における新しい生活者価値の創出と、イノベーションを生み出すことを目指し、研究員全員がメタバース生活者当事者によって構成されたコミュニティ型プロジェクト「メタバース生活者ラボ™」を設立したことを発表しました。


【2024年12月2日週】注目のマーケティングセミナー・勉強会・イベント情報まとめ

【2024年12月2日週】注目のマーケティングセミナー・勉強会・イベント情報まとめ

編集部がピックアップしたマーケティングセミナー・勉強会・イベントを一覧化してお届けします。


SEOの失敗から学んだ教訓、「技術的な最適化の重要性」「キーワード選定の重要性」「コンテンツの質が検索順位に与える影響」が上位に【eclore調査】

SEOの失敗から学んだ教訓、「技術的な最適化の重要性」「キーワード選定の重要性」「コンテンツの質が検索順位に与える影響」が上位に【eclore調査】

株式会社ecloreは同社が運営する「ランクエスト」にて、SEO対策で実際に失敗を経験した担当者に対し、その原因や対策についてアンケートを実施し、結果を公開しました。


ゴンドラ、CXデザイン・カスタマーサクセスの最新トレンドと顧客エンゲージメントに関する調査結果を発表

ゴンドラ、CXデザイン・カスタマーサクセスの最新トレンドと顧客エンゲージメントに関する調査結果を発表

株式会社ゴンドラは、カスタマーサクセス、CRM、CXデザイン業務経験者を対象に、顧客エンゲージメントに関するアンケート調査を実施しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ