Tableau Prepでの複数行の計算
Tableau PrepのUIの中で前の行との差分の実数値や増減比、移動計算と言った表計算機能に近い内容が一部実行できるようになりました。
従来はTableau Prepの中で複雑なロジックを組んだり、複数のテーブルを結合しないとうまく表現できなかったデータ加工が簡単に設定できるようになっています。
イメージとしては下の図のように、前年との差分を算出するロジックなどを作り、予めカラムとしてTableau用のデータソースに持たせる際などに使う事が想定されます
Tableau Prepでの複数行の計算の使い方
Tableau Prepで対象のデータに接続し、クリーニングステップを追加します。
データ型が数量のカラムで[・・・]-[計算フィールドの作成]-[次との差]を選択します。
(増減比や移動計算を出す場合はそれぞれここで指定します。)
すると、設定画面が立ち上がりますので、それぞれ以下を指定します。
グループ化:どのディメンション単位でグルーピングするか
並べ替え:どのカラムをソートの基準にするか
次との差:上下どちらの何行先を見に行くか
設定ができると左の変更履歴画面で設定した式の内容が、下のプレビュー画面で実際の処理結果のサンプルが表示されます。
まとめ
・Tableau Prep上で差分の実数値や増減比、移動計算など、表計算の一部機能が使えるようになった。
・前年差や前年比など、新たなカラムとして作成する際に、従来だと複雑なフロー処理が必要だったものが簡単に作成できるようになった。
サムネ画像:monticellllo - stock.adobe.com
新卒でソフトウェアベンダーに入社しBIツールを使ったシステム構築やデータ分析の他、顧客向けのトレーニングやセミナー講師を担当。
その後、WEB系事業会社のWEBマーケティングの担当として新規顧客獲得や広告運用の業務を担当した後ヴァリューズに入社。
現在はお客様が持っているデータを活用してマーケティングの支援を行う他、WEBマーケティングデータとBIツール「Tableau」を組み合わせた新たなサービスの開発にも従事。