Tableau Pulseの使い方(基本設定)
Tableau Pulseを使うには、Tableau CloudでTableau Pulseの設定をオンにする必要があります。
サイト管理者権限を持つユーザーでTableau Cloudにログインし、[管理]-[全般]-[Tableau Pulseをオンにする]にチェックを入れます。設定を行うとサイドバーのメニューに「Tableau Pulse」が追加されます。Tableau Pulseを使う際はこのメニューを選択します。
併せて、Tableau Pulseで使うデータソースを予めTableau Cloudにパブリッシュしておきます。今回はサンプルのスーパーストアのデータをパブリッシュしています。
ここまででTableau Pulseを使う準備は完了です。
Tableau Pulseの使い方(分析画面の作成)
Tableau Pulseのメニューを開くと、通常のTableau Cloudとは違う画面に遷移します。
Tableau Pulseで分析画面を作成する際は「New Metric Definition」をクリックします。
データの選択画面が表示されるので、予めパブリッシュしておいたTableau Pulse用のデータを選択して「Connect」を選択します。
Tableau Pulseの分析作成画面に遷移します。
基本的な設定ができましたら「Save Definition」を選択します。
最低限必要な内容として、ここでは以下のように設定しています。
・Name(分析画面の名前):売上分析
・Measure(分析対象の指標):売上
・Time Dimension(分析対象の時間軸):オーダー日
・Adjustable metric filters(分析画面上で調整可能なフィルタ): 地域マネージャー、サブカテゴリ、都道府県
※ここで指定した項目はAIで生成される示唆の内容をコントロールする項目になります
設定が完了すると、Tableau Pulseの分析画面が作成されます。
(キャプチャ時点ではまだ日本語化が完了していないため、ブラウザ翻訳で日本語化しています)
従来のTableau Desktopのようにメジャーやディメンションを詳細に設定しなくても、選んだ項目の中で最適な分析画面を自動で作成してくれます。
売上の増減傾向やトレンドなど、分析から得られる示唆もテキストで自動で作成してくれます。
画面を下のほうにスクロールすると「Adjustable metric filters」で指定した項目に対して、深掘りの分析ができるようになっています。
ボタンを押すだけで対象の情報を得るためのグラフとその概要情報のテキストが表示され、すぐに傾向を深掘りすることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
このようにTableau Pulseを使うと、従来のTableauよりも更に簡便に分析することができます。
管理者側で予め適切なデータさえ用意しておけば、Tableau Desktopを学習しなくても、Tableau Cloudの中で誰でも分析や示唆を得られるようになりました。
リリースされたばかりの機能ということで、発展途上な面もありますが、Tableauの提供元であるSalesforce社も今後はAIに注力していくというメッセージを発信しており、今後更なる拡充が期待されます。
Tableau Pulseを使うことで、Tableau全般の管理工数削減や組織におけるデータ活用の深度がより深まることも想定されますので、是非ご活用ください。
サムネ画像:monticellllo - stock.adobe.com
新卒でソフトウェアベンダーに入社しBIツールを使ったシステム構築やデータ分析の他、顧客向けのトレーニングやセミナー講師を担当。
その後、WEB系事業会社のWEBマーケティングの担当として新規顧客獲得や広告運用の業務を担当した後ヴァリューズに入社。
現在はお客様が持っているデータを活用してマーケティングの支援を行う他、WEBマーケティングデータとBIツール「Tableau」を組み合わせた新たなサービスの開発にも従事。