TableauでAI活用!Tableau Pulseって何?(概要紹介)

TableauでAI活用!Tableau Pulseって何?(概要紹介)

AIを使ってTableauの分析ができる新機能「Tableau Pulse」の日本語対応が先日発表されました。 2回に分けてそもそもTableau Pulseがどういったものか、どうやって使うのかをご紹介していきます。 この記事ではTableau Pulseの概要を紹介します。


Tableau Pulseとは?

Tableau Pulseとは、Tableau2024.1でリリースされたTableauの新機能です。
通常、Tableauで分析を行うためには、まずCreatorライセンスを持っている人がデータの加工や分析画面の作成とTableauファイルの作成作業を行い、TableauファイルをベースにTableau Cloud上で分析画面を共有すると言った工程が必要でした。

一方、Tableau Pulseでは分析対象となるデータソースをアップロードしておけば、後は簡単な手順を踏むだけでTableauに搭載されたAIが自動的に適切な分析画面の作成や結果から得られる示唆をテキスト表示してくれます。

Tableau Pulseの利用イメージ(テキストはブラウザ翻訳で日本語にしています)

Tableau Pulseのメリットとは?

分析ユーザーから見たTableau Pulseのメリットは大きく2つあります。

■Tableauの専門知識が不要
従来、Tableauで分析画面を作る際にはCreatorライセンスをお持ちの方がTableau DesktopやTableau Cloud上で自力で分析画面を作成する必要がありました。Tableauの学習コストは、他のツールに比べるとさほど高くないとは言え、適切な分析画面を作る際は一定の学習は必要でした。

Tableau Pulseは分析画面の作成そのものをAIが行ってくれるため、適切な画面を作るためにどのようにディメンションやメジャーを配置するか?ということを意識しなくても簡単に分析画面が作成できます。

■分析結果からの示唆がTableauに表示される
Tableau Pulseでは分析画面の結果を基に、そこから得られる示唆がテキストで表示されます。
Tableauの中で自分でフィルタをかけたり、いろいろな画面を行ったり来たりしなくても、テキストで表示された示唆を見るだけですぐに数値の傾向が把握できるようになっています。
結果から示唆を得るための時間が、大幅に削減されることが期待されます。

まとめ

Tableau Pulseは、Tableauに搭載されたAIを使って分析画面やそこから得られる示唆を自動的に作成してくれる機能です。

ユーザーから見てTableauに対する学習コストやハードルが低くなる、分析時間を短縮できるといったメリットが期待できます。

サムネ画像:monticellllo - stock.adobe.com

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この記事のライター

新卒でソフトウェアベンダーに入社しBIツールを使ったシステム構築やデータ分析の他、顧客向けのトレーニングやセミナー講師を担当。
その後、WEB系事業会社のWEBマーケティングの担当として新規顧客獲得や広告運用の業務を担当した後ヴァリューズに入社。
現在はお客様が持っているデータを活用してマーケティングの支援を行う他、WEBマーケティングデータとBIツール「Tableau」を組み合わせた新たなサービスの開発にも従事。

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