スマートウォッチの利用率は約2割 今後の利用意向は約5割【LINEリサーチ調査】

スマートウォッチの利用率は約2割 今後の利用意向は約5割【LINEリサーチ調査】

LINEリサーチを運営するLINEヤフー株式会社は、全国の18歳〜59歳の男女を対象に、タッチやジェスチャー、音声などで操作できる腕時計型の電子機器「スマートウォッチ」について現状の認知率や利用率、今後の流行予想などについて調査し、その結果を公開しました。


「スマートウォッチ」の現状と認知度

「スマートウォッチ」の現状について調査したところ、主な結果は以下でした。

・「スマートウォッチ」の認知率は全体で94%
・「知っているし、利用している」という現在利用率は全体で19%
・「知っているし、以前利用していたが、いまは利用していない」を含めた利用経験率は全体で27%

「スマートウォッチ」の認知率は、全体で9割超でした。男女別で比較しても、大きな差はみられませんでした。年代別にみると、10~20代よりも30~50代のほうが高い認知率となりました。
「知っているし、利用している」という現在利用率は全体で19%、「知っているし、以前利用していたが、いまは利用していない」を含めた利用経験率は全体で27%となっています。女性よりも男性の利用経験率が高く、もっとも高いのは30~50代男性で3割超。現在利用率でも、30~50代男性でもっとも高く2割超となりました。

どのくらいの人が利用していそう?~現在の流行体感~

次に、「スマートウォッチ」を利用している人が、現在身の回りにどれくらいいると思うかを想像して答えてもらいました。

その結果「スマートウォッチ」の流行体感スコアは全体で「25.0」で、およそ4人に1人が利用しているイメージを持たれていることがわかります。年代別、男女別にみても、スコアに差はみられませんでした。

※流行体感スコア:100人中どのくらいの人が利用していそうかをスコアとして算出した数値

1年後はどうなるか~近未来の流行予想~

次に、「1年後、自分のまわりでどのくらいの人が利用していると思うか」を想像して答えてもらいました。

「スマートウォッチ」の流行予想スコアは全体で「38.6」で、およそ2~3人に1人が1年後に利用していそうというイメージ。現在の流行体感から比較すると、1年後には今の1.5倍浸透しているというイメージになります。

男女別にみると、女性のほうが男性に比べてややスコアが高くなっていました。年代別では、男性は30~50代よりも10~20代のスコアがやや高くなっています。女性は年代による差はみられませんでした。

※流行体感スコア:100人中どのくらいの人が利用していそうかをスコアとして算出した数値

「スマートウォッチ」を半数くらいの人が利用していそう/ほぼ誰も利用しないであろう、それぞれの意見をご紹介します。

流行予想として「半数くらいの人が利用していそう」と思う人の意見

・「腕時計で検索や連絡などいろいろできて便利だから」(18歳/男性)
・「どんどん新しい機能が追加されていて、スマートフォンでなくてもスマートウォッチでできることが多くなっているから」(26歳/女性)
・「ウォーキングやジョギング以外に、日常生活も健康状態を測ってくれるなら、使う人が増えると思うから」(30歳/男性)
・「携帯が手元になくても着信や通話ができる。LINEなどが確認できるから」(38歳/女性)
・「周りで付けている人が増えてきたから」(45歳/男性)

流行予想として「ほぼ誰も利用しないであろう」と思う人の意見

・「スマートウォッチでできることが増えないと、あまり現在との普及率は変わらないと思うから」(19歳/女性)
・「周りでは誰も利用してないし話題にもなってないから」(24歳/女性)
・「画面が小さく、スマートフォンのほうがなにかと使いやすいと思うため」(32歳/男性)
・「時計としては電池がもたない、ファッション性に欠けるから。時間を確認する、何かしらの処理をするならスマホで足りる」(43歳/男性)
・「スマホを持ち歩くので決済に困らないしそれ以外の機能もスマホで事足りるからわざわざ買わない」(51歳/女性)

自分は利用してみたいか?~今後の利用意向~

次に、今後の利用の意向について回答してもらったところ、利用意向がある人の割合(「ぜひ利用してみたいと思う」「機会があれば利用してみたいと思う」の合計)は全体で54%となりました。

男女別では、差はみられませんでした。年代別にみると、男女ともに10~20代のほうが30~50代よりも利用意向がある人の割合が高く、男性では6ポイント、女性では9ポイントとの差がみられました。

一方、利用意向がない人の割合(「あまり利用してみたいと思わない」「まったく利用してみたいと思わない」の合計)は、全体で28%でした。

「スマートウォッチ」の利用意向がある人/ない人、それぞれの意見をご紹介します。

「利用意向あり」の人の意見

・「電車などに乗る際に腕時計で改札を通れると便利だと思うから」(18歳/女性)
・「心拍数などを計測してくれて、ワークアウトに役立つと思うから」(26歳/男性)
・「スマホをポケットやカバンから出さなくて良い点がとてもよい。通知やちょっとした事であれば、スマートウォッチで確認や対応ができるから」(28歳/男性)
・「携帯の通知に気付かない事が多いので」(37歳/女性)
・「歩いたり、走ったり、運動をしているから。その運動管理に使いたい」(48歳/男性)

「利用意向なし」の人の意見

・「今持っているアナログウォッチとスマートフォンで十分」(19歳/男性)
・「普通の時計のほうがデザインがかわいいから」(23歳/女性)
・「腕時計やアクセサリーなどを身に付けるのが苦手だから」(35歳/女性)
・「時計は時間さえ分かればそれでよい」(47歳/男性)
・「常に時計を付ける習慣がない」(57歳/女性)

「スマートウォッチ」は今より1.5倍伸びる!?

ここまでの主な数値をまとめてみました。2023年11月17日時点での「スマートウォッチ」の認知率は94%、現在利用率は19%でした。

流行体感としては、“およそ4人に1人が利用している”イメージを持たれているようです。そして、今から1年後には、現在の1.5倍にあたる“およそ2~3人に1人くらいが利用していそう”というイメージを持たれています。
男女年代別にみると、利用意向は全体で54%と半数超となり、男女ともに10~20代のほうが高くなっていました。流行体感スコアでは、男女別・年代別にみても差はみられませんでした。

また、1年後の流行予想スコアでは、女性のほうが男性に比べてスコアがやや高くなりました。女性は年代によるスコアの差はみられないものの、男性は30~50代よりも10~20代のほうがやや高めのスコアでした。

調査概要

LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の18~59歳男女
実施時期:2023年11月17日~2023年11月21日
有効回収数:2108サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります

出典元:LINEヤフー株式会社

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000211.000129774.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング

関連する投稿


SEO対策、企業の40%が重要視も実施率は25%未満【メディアリーチ調査】

SEO対策、企業の40%が重要視も実施率は25%未満【メディアリーチ調査】

株式会社メディアリーチは、企業のマーケティング課題を解明するための定期的な調査として、2024年11月に実施した『経営者・役員対象:SEO対策意識調査 2024・2025年』の結果を公開しました。


Z世代の6割以上は「SNS」が認知のきっかけに!特に「衣類・ファッション」はSNSで比較・検討を行う割合が高い【僕と私と調査】

Z世代の6割以上は「SNS」が認知のきっかけに!特に「衣類・ファッション」はSNSで比較・検討を行う割合が高い【僕と私と調査】

僕と私と株式会社は、全国のZ世代/Y世代/X世代を対象に、商品カテゴリー別のカスタマージャーニーに関する調査を実施し、結果を公開しました。


ポッドキャスト、マーケターの約8割が認知も活用は約1割!活用における課題は「制作ノウハウがない」が最多【オトバンク調査】

ポッドキャスト、マーケターの約8割が認知も活用は約1割!活用における課題は「制作ノウハウがない」が最多【オトバンク調査】

株式会社オトバンクは、企業のマーケティング担当者を対象に「ポッドキャストに関する調査」を実施し、結果を公開しました。


DB型サイトでSEO施策を実行して対策ページが上位化するまでにかかった期間は"6か月"が最多【eclore調査】

DB型サイトでSEO施策を実行して対策ページが上位化するまでにかかった期間は"6か月"が最多【eclore調査】

株式会社ecloreは、同社が運営する「ランクエスト」にて、データベース型サイト運営者を対象に、SEOの実施状況やその効果について調査を実施し、結果を公開しました。


SEOに積極的に取り組んでいるサイトの9割以上が表示速度の重要性を認識!改善に取り組む目的は「顧客体験の向上」と「リピート率の改善」が上位【Repro調査】

SEOに積極的に取り組んでいるサイトの9割以上が表示速度の重要性を認識!改善に取り組む目的は「顧客体験の向上」と「リピート率の改善」が上位【Repro調査】

Repro株式会社は、Webサイト運営・管理者を対象とした、「Webサイトの表示速度改善についての実態調査」を実施し、結果を公開しました。


最新の投稿


SEO対策、企業の40%が重要視も実施率は25%未満【メディアリーチ調査】

SEO対策、企業の40%が重要視も実施率は25%未満【メディアリーチ調査】

株式会社メディアリーチは、企業のマーケティング課題を解明するための定期的な調査として、2024年11月に実施した『経営者・役員対象:SEO対策意識調査 2024・2025年』の結果を公開しました。


Z世代の6割以上は「SNS」が認知のきっかけに!特に「衣類・ファッション」はSNSで比較・検討を行う割合が高い【僕と私と調査】

Z世代の6割以上は「SNS」が認知のきっかけに!特に「衣類・ファッション」はSNSで比較・検討を行う割合が高い【僕と私と調査】

僕と私と株式会社は、全国のZ世代/Y世代/X世代を対象に、商品カテゴリー別のカスタマージャーニーに関する調査を実施し、結果を公開しました。


スイート&スパイシー「Swicy(スワイシー)」味の商品が続々と登場!アメリカで人気の背景とは | 海外トレンドに見るビジネスの種(2024年11月)

スイート&スパイシー「Swicy(スワイシー)」味の商品が続々と登場!アメリカで人気の背景とは | 海外トレンドに見るビジネスの種(2024年11月)

海外からやってくるトレンドが多い中、現地メディアの記事に日々目を通すのはなかなか難しいもの。そこでマナミナでは、海外メディアの情報をもとに世界のトレンドをピックアップしてご紹介します。今回は、アメリカの食品業界で新たなトレンドワードとして注目されている「Swicy(スワイシー)」とその流行の背景について取り上げます。


DB型サイトでSEO施策を実行して対策ページが上位化するまでにかかった期間は"6か月"が最多【eclore調査】

DB型サイトでSEO施策を実行して対策ページが上位化するまでにかかった期間は"6か月"が最多【eclore調査】

株式会社ecloreは、同社が運営する「ランクエスト」にて、データベース型サイト運営者を対象に、SEOの実施状況やその効果について調査を実施し、結果を公開しました。


SEOに積極的に取り組んでいるサイトの9割以上が表示速度の重要性を認識!改善に取り組む目的は「顧客体験の向上」と「リピート率の改善」が上位【Repro調査】

SEOに積極的に取り組んでいるサイトの9割以上が表示速度の重要性を認識!改善に取り組む目的は「顧客体験の向上」と「リピート率の改善」が上位【Repro調査】

Repro株式会社は、Webサイト運営・管理者を対象とした、「Webサイトの表示速度改善についての実態調査」を実施し、結果を公開しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

ページトップへ