広告の信用度の上位に「テレビCM」「街角広告」 多くの方の目に届き、且つ信頼性の高い広告を利用することが消費行動を促す一手に【Ark the next調査】

広告の信用度の上位に「テレビCM」「街角広告」 多くの方の目に届き、且つ信頼性の高い広告を利用することが消費行動を促す一手に【Ark the next調査】

株式会社 Ark the nextは、全国の20~40代の男女を対象に、街角広告と購買行動に関するアンケート調査を実施し、結果を公開しました。


広告の必要性を半数以上が感じていないという回答に

街頭広告やテレビCM、デジタル広告など「広告全般」に対して消費者として必要性を感じているか伺ったところ、必要性を感じている方が「どちらかといえば必要性を感じる(28.0%)」「とても必要性を感じる(11.0%)」という結果となり、必要性を感じていない方が「必要性は感じない(32.0%)」「どちらかといえば必要性は感じない(29.0%)」という結果となりました。

近年スマホ利用率の高まりにあわせて露出頻度が急激に増えているインターネット広告に対し、必要性にネガティブな印象を持っている層も多いのかもしれません。

どういった点で必要性を感じる?

広告の必要性を感じている層に対して、どういった点で必要性を感じているか伺ったところ、「新製品やサービス、イベントなどの情報を得ることができる(71.8%)」と回答した方が最も多い結果となりました。

発売前の告知にも使われる広告ですから、最新の情報をいち早くキャッチアップできる手段として活用している方も多いようです。

また、「お得なキャンペーンや特価イベントの情報を得ることができる(48.7%)」「自分のニーズや好みに合った選択肢を持つことができる(46.2%)」という回答も続き、自分にとって有益な情報を取捨選択した上で必要性を感じている様子がうかがえます。

どういった点で必要性がないと感じる?

最も多く集まったのは「自分に関係のないものが多く関心がない(47.5%)」でした。

年代や性別といった属性に合わせてターゲティングされている広告も増えてきていますが、まだまだ興味が無いと感じる内容も多いようです。まだ強い興味を持っていない潜在層を意図的にターゲットとしている広告もある中で、企業と消費者の間に溝ができやすい理由のひとつなのかもしれません。

また、「広告での過剰な訴求や情報に不信感がある(39.3%)」という回答も次に多い結果となりました。
事業会社主導で掲載される広告の中には、消費者にとって信頼を損ねる内容もあるようです。

信用できる広告とは?「テレビCM」「街角広告」が上位

信頼できる広告の種類はどのようなものなのでしょうか?ランキング形式で伺ったところ、47%の方が「テレビCM」を信頼できる広告と考えていることがわかりました。

インターネット広告が普及しているものの、いまだ目にする機会も多いテレビCMは多くの方に信頼されている広告と言えるでしょう。興味のある内容だけが広告で流れてくることは効果的かもしれませんが、テレビCMのようにまずは目にする機会を創出することも大切なようです。

また、「街角広告」も次いで信用できる広告として挙げられました。街角広告の特徴は、テレビCM同様目に触れる機会が多いことです。同じ情報を複数回見る可能性も高く、情報を漏れなく伝えることが可能という点でも信用されているのではないでしょうか?

一方で最下位の6位に最も多く選ばれたのは「ラジオ広告」でした。目で情報を得ることができない分、情報量の差という点で他の広告に比べて信用しづらいと感じる方が多いのかもしれません。

広告の内容で信用・信頼できると感じるポイントは?

「内容がわかりやすくスマート(54.0%)」「データや客観的証拠が用いられている(37.0%)」という回答が上位に挙げられました。

情報量が整理されており、内容が伝わりやすい工夫や根拠データの活用が信頼を得るポイントということがわかりました。

では具体的にどのような広告が消費者心理を動かすのでしょうか?過去に好ましい・興味深いと感じた広告について伺ったところ、下記の回答が集まりました。

過去に好ましい・興味深いと感じた広告は?

具体的な声
・好きなタレントが出ているCM
・楽天モバイルの3ヶ月間無料や楽天ポイントプレゼントなどかなりお得に宣伝していたcm広告
・広告の基準を守っている医療広告
・自分の興味関心と結びついた広告、音楽やストーリのうまさであったり、知性を感じさせる、考えさせるような広告
・新しく近くにお店ができるという内容のCM
・商品が並んでいるその場でその商品の詳しい説明が表示される動画広告は思わず足を止めて見てしまう
・youtubeで流れていたゲームの宣伝は自分が前からやりたいと思っていたゲームだったので、興味深く何度も視聴していた

自身の好きなタレント起用や、そもそも興味関心に近しいという理由をはじめ、つい立ち止まってしまうような街中やお店の中の動画広告に関する声もありました。
消費者の広告に対するリテラシーが高くなる中で、ルールを遵守しているか、客観的証拠に基づいた内容か、など広告を見る視点も少しずつ厳しくなってきているのかもしれません。

広告きっかけの購買経験者は半数以上という結果に!

過去、広告をきっかけに消費行動に繋がった経験があるか伺ったところ、「数える程度だがある(38.0%)」「何度もある(14.0%)」という回答が集まりました。

実に半数以上の方は、消費行動につながったことがわかります。広告に必要性は感じないという意見も多くありますが、実際には消費行動を促進していることが伝わってくる内容と言えるのではないでしょうか?

調査概要

調査概要:街角広告と購買行動に関するアンケート調査
調査期間:2024年2日6日(火)
調査機関:WEBアンケート(設問選択・記述式)
調査対象:全国の20~40代の男女
調査人数:100人

出典元:株式会社Ark the next

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000137195.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング

関連する投稿


SEO対策、企業の40%が重要視も実施率は25%未満【メディアリーチ調査】

SEO対策、企業の40%が重要視も実施率は25%未満【メディアリーチ調査】

株式会社メディアリーチは、企業のマーケティング課題を解明するための定期的な調査として、2024年11月に実施した『経営者・役員対象:SEO対策意識調査 2024・2025年』の結果を公開しました。


Z世代の6割以上は「SNS」が認知のきっかけに!特に「衣類・ファッション」はSNSで比較・検討を行う割合が高い【僕と私と調査】

Z世代の6割以上は「SNS」が認知のきっかけに!特に「衣類・ファッション」はSNSで比較・検討を行う割合が高い【僕と私と調査】

僕と私と株式会社は、全国のZ世代/Y世代/X世代を対象に、商品カテゴリー別のカスタマージャーニーに関する調査を実施し、結果を公開しました。


ポッドキャスト、マーケターの約8割が認知も活用は約1割!活用における課題は「制作ノウハウがない」が最多【オトバンク調査】

ポッドキャスト、マーケターの約8割が認知も活用は約1割!活用における課題は「制作ノウハウがない」が最多【オトバンク調査】

株式会社オトバンクは、企業のマーケティング担当者を対象に「ポッドキャストに関する調査」を実施し、結果を公開しました。


DB型サイトでSEO施策を実行して対策ページが上位化するまでにかかった期間は"6か月"が最多【eclore調査】

DB型サイトでSEO施策を実行して対策ページが上位化するまでにかかった期間は"6か月"が最多【eclore調査】

株式会社ecloreは、同社が運営する「ランクエスト」にて、データベース型サイト運営者を対象に、SEOの実施状況やその効果について調査を実施し、結果を公開しました。


SEOに積極的に取り組んでいるサイトの9割以上が表示速度の重要性を認識!改善に取り組む目的は「顧客体験の向上」と「リピート率の改善」が上位【Repro調査】

SEOに積極的に取り組んでいるサイトの9割以上が表示速度の重要性を認識!改善に取り組む目的は「顧客体験の向上」と「リピート率の改善」が上位【Repro調査】

Repro株式会社は、Webサイト運営・管理者を対象とした、「Webサイトの表示速度改善についての実態調査」を実施し、結果を公開しました。


最新の投稿


SEO対策、企業の40%が重要視も実施率は25%未満【メディアリーチ調査】

SEO対策、企業の40%が重要視も実施率は25%未満【メディアリーチ調査】

株式会社メディアリーチは、企業のマーケティング課題を解明するための定期的な調査として、2024年11月に実施した『経営者・役員対象:SEO対策意識調査 2024・2025年』の結果を公開しました。


Z世代の6割以上は「SNS」が認知のきっかけに!特に「衣類・ファッション」はSNSで比較・検討を行う割合が高い【僕と私と調査】

Z世代の6割以上は「SNS」が認知のきっかけに!特に「衣類・ファッション」はSNSで比較・検討を行う割合が高い【僕と私と調査】

僕と私と株式会社は、全国のZ世代/Y世代/X世代を対象に、商品カテゴリー別のカスタマージャーニーに関する調査を実施し、結果を公開しました。


ポッドキャスト、マーケターの約8割が認知も活用は約1割!活用における課題は「制作ノウハウがない」が最多【オトバンク調査】

ポッドキャスト、マーケターの約8割が認知も活用は約1割!活用における課題は「制作ノウハウがない」が最多【オトバンク調査】

株式会社オトバンクは、企業のマーケティング担当者を対象に「ポッドキャストに関する調査」を実施し、結果を公開しました。


スイート&スパイシー「Swicy(スワイシー)」味の商品が続々と登場!アメリカで人気の背景とは | 海外トレンドに見るビジネスの種(2024年11月)

スイート&スパイシー「Swicy(スワイシー)」味の商品が続々と登場!アメリカで人気の背景とは | 海外トレンドに見るビジネスの種(2024年11月)

海外からやってくるトレンドが多い中、現地メディアの記事に日々目を通すのはなかなか難しいもの。そこでマナミナでは、海外メディアの情報をもとに世界のトレンドをピックアップしてご紹介します。今回は、アメリカの食品業界で新たなトレンドワードとして注目されている「Swicy(スワイシー)」とその流行の背景について取り上げます。


DB型サイトでSEO施策を実行して対策ページが上位化するまでにかかった期間は"6か月"が最多【eclore調査】

DB型サイトでSEO施策を実行して対策ページが上位化するまでにかかった期間は"6か月"が最多【eclore調査】

株式会社ecloreは、同社が運営する「ランクエスト」にて、データベース型サイト運営者を対象に、SEOの実施状況やその効果について調査を実施し、結果を公開しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ