Tableau2024.1の注目新機能紹介(重複行の特定と除外)

Tableau2024.1の注目新機能紹介(重複行の特定と除外)

2024年春にリリースされたTableau2024.1の新機能のうち、特に注目の新機能を3回に分けてご紹介します。 今回は「重複行の特定と除外」(Tableau Prep)です。


重複行の特定と除外

Tableau Prepで作成するフローの中で、特定の項目の重複している値の判別と、その値の除外ができるようになりました。
この機能を使うことによって、Tableau Prepの処理の工程で発生する際に、マスタとの結合や欠落日付の保管処理などを行う際に発生しやすい重複データの処理を簡単に行うことができます。


以下のデータを例にご紹介します。

A列には数値が入っており、「2」「5」「9」と言った値が重複して存在しています。
一方B列にはアルファベットが入っており、こちらは全て一意(重複なし)のデータになっています。
今回はTableau Prepを使ってA列の重複特定と除外を操作します。

Tableau Prepに上記のデータを読ませ、クリーニングのステップに進みます。
該当の項目に対して、設定変更(・・・)ボタンを押すと、「重複行の特定」と言うメニューが選べるようになっているので選択してみます。

すると、その項目に存在する値が重複か一意かを判定してフラグを立てた列が新しく作成されます。
数値の列(重複あり)とアルファベットの列(重複なし)でそれぞれ「重複行の特定」を行った結果が以下です。

ソートがかかっていないので少しわかりづらいですが、それぞれ正しくフラグが立てられていることが確認できます。

また、このフラグに従って重複が存在する行を除外することも可能です。

実際に除外したデータを出力して見てみると、以下のようになっています。

▼Tableau導入に関するご相談は、お気軽に下記お問合せフォームよりご連絡ください
Tableauに関するお問い合わせはこちら

この記事のライター

新卒でソフトウェアベンダーに入社しBIツールを使ったシステム構築やデータ分析の他、顧客向けのトレーニングやセミナー講師を担当。
その後、WEB系事業会社のWEBマーケティングの担当として新規顧客獲得や広告運用の業務を担当した後ヴァリューズに入社。
現在はお客様が持っているデータを活用してマーケティングの支援を行う他、WEBマーケティングデータとBIツール「Tableau」を組み合わせた新たなサービスの開発にも従事。

関連するキーワード


Tableau

関連する投稿


データ活用を加速させる!「BIダッシュボード」事例集 | BIダッシュボードギャラリー

データ活用を加速させる!「BIダッシュボード」事例集 | BIダッシュボードギャラリー

社内外の様々なデータを可視化し、グラフを組み合わせて表現することで、データの傾向やパターンを明確にし、分析の精度を向上させる「BIダッシュボード」。関係者間の正しい情報共有や共通理解の促進も期待できます。本レポートでは、Tableauをはじめとする様々なBIツールの導入や構築支援を行ってきたヴァリューズが、これまでの活用事例を厳選して紹介します。業務改善や意思決定に利用するダッシュボードについて、具体的なイメージが欲しい!という方にもおすすめです。


TableauでAI活用!Tableau Pulseって何?(概要紹介)

TableauでAI活用!Tableau Pulseって何?(概要紹介)

AIを使ってTableauの分析ができる新機能「Tableau Pulse」の日本語対応が先日発表されました。 2回に分けてそもそもTableau Pulseがどういったものか、どうやって使うのかをご紹介していきます。 この記事ではTableau Pulseの概要を紹介します。


TableauでAI活用!Tableau Pulseって何?(使い方)

TableauでAI活用!Tableau Pulseって何?(使い方)

AIを使ってTableauの分析ができる新機能「Tableau Pulse」の日本語対応が先日発表されました。2回に分けてそもそもTableau Pulseがどういったものか、どうやって使うのかをご紹介していきます。この記事ではTableau Pulseの使い方を紹介します。


Tableau2024.1の注目新機能紹介(Excelでのヘッダーと開始行の選択)

Tableau2024.1の注目新機能紹介(Excelでのヘッダーと開始行の選択)

2024年春にリリースされたTableau2024.1の新機能のうち、特に注目の新機能を3回に分けてご紹介します。 今回は「Excelでのヘッダーと開始行の選択」(Tableau Prep)です。


Tableau2024.1の注目新機能紹介(抽出設定画面のUI改善)

Tableau2024.1の注目新機能紹介(抽出設定画面のUI改善)

2024年春にリリースされたTableau2024.1の新機能のうち、特に注目の新機能を3回に分けてご紹介します。 今回は「抽出設定画面のUI改善」です。


最新の投稿


DB型サイトでSEO施策を実行して対策ページが上位化するまでにかかった期間は"6か月"が最多【eclore調査】

DB型サイトでSEO施策を実行して対策ページが上位化するまでにかかった期間は"6か月"が最多【eclore調査】

株式会社ecloreは、同社が運営する「ランクエスト」にて、データベース型サイト運営者を対象に、SEOの実施状況やその効果について調査を実施し、結果を公開しました。


SEOに積極的に取り組んでいるサイトの9割以上が表示速度の重要性を認識!改善に取り組む目的は「顧客体験の向上」と「リピート率の改善」が上位【Repro調査】

SEOに積極的に取り組んでいるサイトの9割以上が表示速度の重要性を認識!改善に取り組む目的は「顧客体験の向上」と「リピート率の改善」が上位【Repro調査】

Repro株式会社は、Webサイト運営・管理者を対象とした、「Webサイトの表示速度改善についての実態調査」を実施し、結果を公開しました。


感性について ~ マーケティングとハプティクス

感性について ~ マーケティングとハプティクス

人には5感が備わっています。さらに突き詰めれば第6感という感覚も。それら人の持つ感性や感覚を補うべくあらゆる技術も日々進歩していますが、人のそれらの代替となるような技術はまだ未完の途上です。それほどに他に取って代われない私たちの感性・感覚。本稿では、広告・マーケティング業界に40年近く従事し、現在は株式会社創造開発研究所所長、一般社団法人マーケティング共創協会理事・研究フェローを務めている渡部数俊氏が、広告やマーケティングを通して人の感性の深さを説き、ハプティクス(Haptics)を用いて人の感覚の重要性を解説します。


イードとガイエ、リアルとデジタルの融合でアニメファンの推し活を支援する広告パッケージを提供開始

イードとガイエ、リアルとデジタルの融合でアニメファンの推し活を支援する広告パッケージを提供開始

株式会社イードと株式会社ガイエは、全国のファミリーマート、ローソン(※一部店舗を除く)に設置されているマルチコピー機で展開するコンテンツサービス「エンタメプリント」を活用した広告パッケージ「Anime Touch Ad」を共同開発し、販売開始することを発表しました。


ネオマーケティング、ボーダーリンクとの協業で在日外国人リサーチサービスを提供開始

ネオマーケティング、ボーダーリンクとの協業で在日外国人リサーチサービスを提供開始

株式会社ネオマーケティングは、株式会社ボーダーリンクと協業し、在日外国人リサーチサービスを提供開始したことを発表しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ