キーワードランキングでは「イベント」が上半期総合で1位。「AI」も昨年より順位アップ
2024年上期総合では、2023年に続き、「イベント」が1位、「DX」が2位、「新商品」が3位と続く形となりました。新型コロナウイルス感染症が5類感染症に引き下げられた2023年5月以降、「イベント」は1年以上続けて1位をキープする結果となりました。
また、「AI」が3〜6位に定着したことに加えて、「生成AI」が5月には11位と2023年通年ランキングに引き続き順位を伸ばしています。
昨年から順位を伸ばしていた「旅行」「観光」は、総合でも16位、17位と昨年を上回る順位となりました。関連キーワードである「インバウンド」が、1119件で上半期総合54位(2023年年間:89位、2022年年間:356位)と大きく順位を伸ばしました。
1月1日に発生した「能登半島地震」は、1月に企業が行う支援や義援金・寄付等に関する発表が多く、396件で18位となりました。上半期を通じても861件で88位と依然として注目度の高さがうかがえます。発信内容は支援や寄付に関する発表に限らず、震災を乗り越えようとする地元企業が発表する新商品などの情報も増えつつあります。
2024年上半期注目キーワードでは「EC」がTOP10から21位に下落
同社を実施した2023年同期の調査と比較して、キーワード件数や順位に注目するべき変動があったキーワードにはどのような動きがあったのでしょうか。
EC
2023年:10位(2736件)、2022年:9位(2511件)とTOP10常連であった「EC」。コロナ禍に実店舗で販売が難しくなった食品や飲食店がECに活路を見出して2020年以降で発表が増えました。
しかし、2024年上半期は21位(2022件)と大きく順位を落としました。総合ランキングでも言及したように、「旅行」「観光」といったリアルなお出かけが可能になったことで、落ち着いた影響と考えられます。一方で、「DX」のようにその有益さから引き続き活用されることが予想されます。
このリアルな体験が解禁されたことによる傾向は、ビジネス領域でも同様の影響が見られ、出典や開催をはじめとする「展示会」のキーワードが2023年:857件から2024年:1061件と200件超のキーワード件数が伸びています。
SDGs
続いては、聞き馴染むようになった「SDGs」に関連したキーワードの傾向について。2021年から国内のビジネスにおいても注目されキーワードの件数も増えていき、2022年は年間を通じて総合でも1位となった「SDGs」は、「サステナブル」や「脱炭素」など関連するキーワードも件数も増えていました。
特に今後発表件数の増加が期待されるのが「カーボンクレジット」です。2024年上半期には124件の発表があり、前年同期(42件)から約3倍に増えています。
東京証券取引所が2023年10月11日に正式にカーボン・クレジット市場を開設し、2026年からの本格稼働に向けて、関連するサービスやセミナーなど今後の企業活動が増えてくると考えられます。
合理的配慮
今年の4月1日から事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務化され、各社から関連サービスの提供や導入など、これに合わせた事業活動の発表が増えています。
2024年上半期には60件の発表があり、前年同期(7件)から8倍超増えており、今後さらに発表が増えることが予想されます。
■業界カテゴリ別分析
[ネットサービス・アプリ]カテゴリでは、2023年上半期から「AI」が逆転し「DX」を上回る結果となり、ネットサービスにおいて定番の技術となりつつあります。一方で、[企業向けシステム・通信・機器]カテゴリでは、「DX」に次いで「AI」「生成AI」と続きました。
[ホテル・レジャー]カテゴリでは、「インバウンド」が584件で8位と、総合でも順位を伸ばす中で、特に関連する本カテゴリではTOP10にランクインしました。また、2023年上半期には7位(227件)に入っていた「SDGs」は今回14位(352件)と件数は増加しているものの順位は落としました。
調査概要
対象期間:2024年1月1日~2024年5月31日
集計対象:PR TIMESプレスリリース15万6339件
発表項目:2024年上期総合&月別キーワードランキング、業界別分析 等
発表日:2024年6月27日
発表者:株式会社PR TIMES
出典元:株式会社PR TIMES
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