遠征経験のある推し活層は全体の6割以上
推し活層に「遠征体験」の有無を調査したところ、全体の6割以上が「遠征したことがある」と回答しました。
この結果から、遠征は一部のコアファンだけの特別な行動ではなく、推し活層に広く浸透した“定番の行動”になっていることがうかがえます。
遠征頻度は「年2〜3回」が最多。年10回以上の推し活層も。
推し活で遠征する回数を1年単位で調査したところ、最も多かったのは 「年2〜3回」(34.7%) でした。次いで 「年1回」(22.1%)、「年4〜5回」(21.1%) と続き、多くの推し活層にとって「遠征」が年に複数回発生する定番行動となっていることが読み取れます。
一方で、「年10回以上」遠征する高頻度層も約19% 存在しており、推しの活動量や全国ツアー、試合日程に合わせて積極的に移動している層の存在も見えてきました。
1回の遠征で平均約5.9万円。2割弱が10万円超えの高額消費
遠征1回あたりの平均費用を調査したところ、最多回答は 「3〜5万円」(33.7%) でした。
また、各回答選択肢の中央値をもとに平均を算出すると、1回あたり平均約5.9万円 という結果になりました。
更に、特に注目すべきは高額消費層です。 「10〜20万円」が6.3%、「20万円以上」も6.3% と、全体の約1割強が1回の遠征で10万円以上を投じていることが分かりました。
交通・宿泊に加え、現地でのグッズ購入や複数公演参加が重なることで、遠征が推し活の中でも特に大きな支出イベントになっていることがうかがえます。
※平均金額は、各回答選択肢の中央値(「20万円以上」は20万円として算出)をもとに加重平均を算出した推計値です。実際の平均額はこれを上回る可能性があります。
遠征費で最もお金がかかるのは「交通費」
遠征費の内訳で最もお金がかかるものを聞いたところ、「交通費」が53.7%でトップとなりました。
次いで 「グッズ・物販」(30.5%)、「宿泊費」(9.5%) と続きます。
推し活遠征では、イベント参加そのもののチケット代よりも、“推しに会いに行くための移動コスト”が最大の壁 になっていることが分かります。
全国ツアーや地方公演、スポーツのアウェイ観戦、さらには海外公演への参加など、推し活における遠征機会の広がりを背景に、遠征消費の中でも交通費が大きな割合を占めている実態が明らかになりました。
遠征は“観光消費”にも波及。約6割がご当地グルメを楽しむ
遠征のついでに推し活以外でやることを複数回答で聞いたところ、最も多かったのは 「地元グルメ・飲食を楽しむ」(60.0%)でした。
そのほか、
・観光スポットを巡る(37.9%)
・ショッピング・買い物をする(37.9%)
・聖地巡礼をする(35.8%)
・遠征仲間と打ち上げ・食事をする(31.6%)
と続き、遠征が単なるイベント参加にとどまらず、地域消費や観光行動を強く生み出していることが分かります。
推し活を起点に、飲食・観光・小売など周辺産業への経済効果が広がっている点は、自治体や観光事業者にとっても注目すべきポイントです。
遠征先は東京・神奈川・大阪・愛知が上位。大都市圏集中が顕著
遠征経験のある地域を聞いたところ、東京都(61.1%)が最多となり、次いで神奈川県・大阪府(各46.3%)、愛知県(45.3%)と続きました。
さらに、福岡県・千葉県・埼玉県も上位に入り、ライブ会場・アリーナ・劇場・スタジアムが集中する大都市圏への移動が活発であることが分かります。
上位10位には宮城県や静岡県、兵庫県もランクインしており、全国ツアーや地方公演によって地方中核都市にも大きな送客効果が生まれている実態が見えてきました。
遠征の理由はシンプル「推しに会いたいから」
自由記述で遠征に行く理由を聞いたところ、最も多く見られたのは
「遠くても推しに会いたい」
「現場に行きたい」
「その瞬間を直接見届けたい」
といった、非常にストレートな推しへの「愛」でした。
交通費や時間の負担が大きくても、推しに直接会える価値はそれを上回る。
そんな推し活層ならではの強い動機が、平均約5.9万円という高額消費を支えているようです。「遠征」は単なる移動ではなく、“推しとの思い出を作るための体験投資” と言えそうです。
調査概要
集計期間:2026/4/6~4/8
有効回答数:664件
調査媒体と対象者:
Instagram「推し活応援メディアOshicoco」をフォローしている推し活層
出典元:株式会社Oshicoco
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。





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