8月の急上昇アプリランキングを調査
まず、アクティブユーザー数の前月比が高い順にアプリをランキングしました。以下のトップ10をご覧ください。
2020年8月の急上昇アプリランキング(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)
RPGゲームが上位に続々ランクイン
■1位:ゴシックは魔法乙女-美少女シューティング-
1位にランクインしたのは、シューティングRPG「ゴシックは魔法乙女」でした。概要は以下の通りです。
運営:CAVE Interactive CO.,LTD.
特徴:美少女キャラクターを育成しながらシューティングを楽しむゲーム
リリース:2015年4月1日
では次に、ユーザー数の推移を見ていきましょう。
「ゴシックは魔法乙女」のユーザー数推移(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より )
「ゴシックは魔法乙女」は約27万人、前月比+約843%となっています。
こちらのアプリは、500万ダウンロードを突破した記念として8月に様々なイベントを開催。8月中にお得なログインボーナスや特別ガチャの販売を実施しました。同アプリはこうしたキャンペーンの影響によってユーザー数を急増させたと考えられます。
(参考:https://gomaotsu.jp/5million)
■2位:Tangle Master 3D
2位はカジュアルゲームの「Tangle Master 3D」でした。アプリの概要は以下の通りです。
運営:Rollic Games
特徴:ぐるぐると交差する紐を綺麗に解いてクリアを目指す
リリース:2020年5月15日
では次に、ユーザー数の推移を見ていきましょう。
「Tangle Master 3D」のユーザー数推移(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)
Tangle Master 3Dは約57万人、前月比+約426%となっています。
Tangle Master 3Dは今年の5月にリリースされた比較的新しいアプリです。本メディア・マナミナで公開した先月の急上昇アプリランキング記事にも4月にリリースされた同様のカジュアルゲーム「グッドスライス」がランクインしていました。暇つぶし感覚で遊ぶゲームに対する消費者ニーズが高まっているのかもしれません。
■3位:アヴァベルオンライン-絆の塔- MMORPG
3位はアクションオンラインRPG「アヴァベルオンライン」でした。アプリの概要は以下の通りです。
運営:Asobimo, Inc.
特徴:ジャンプやスキルを活かした爽快なアクションバトルをオンライン対戦で楽しめる
リリース:2013年7月11日
次に、ユーザー数の推移を見ていきましょう。
「アヴァベルオンライン」のユーザー数推移(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)
アヴァベルオンラインは約28万人、前月比+約323%でした。
こちらのアプリも7月26日に7周年を迎えたことを記念し、特大キャンペーンを開催。7周年特設サイトも設けられ、8月はGvG(Guild vs Guild)大会の開催や限定アバターの配布が行われました。1位の「ゴシックは魔法乙女」と同様に、キャンペーンの影響によってアプリが急上昇したと考えられます。
その他上位にランクインしたアプリ
上位には大企業が運営する公式アプリが複数ランクインしていました。詳しく見ていきましょう。
■4位:adidas
4位にスポーツメーカー「adidas」の公式アプリがランクインしました。アプリの概要は以下の通りです。
運営:adidas
特徴:adidasのオンラインショッピングを楽しめる
リリース:2020年4月
では次に、ユーザー数の推移を見ていきましょう。
「adidas」のユーザー数推移(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)
adidasのユーザー数は約37万人、前月比+約157%でした。リリースから順調にユーザー数が伸びていることがわかります。
adidasは5月から欧米などで販売していた「adidas FACE COVER」を日本でも販売。こちらの商品の先行予約が8月1日からadidasのアプリ上で開始されました。また、8月下旬にadidas originalの人気シリーズYEEZYの新商品「YEEZY 700 V3 “ARZARETH”」 の抽選販売もadidasのアプリ上で受付開始されました。
こうした人気商品の先行予約をフックにしつつ、着実にオンラインユーザー数を増やしていると考えられます。
■6位:Canon Print Service
6位はCanonが提供する印刷サポートアプリ「Canon Print Service」でした。アプリの概要は以下の通りです。
運営:Canon Inc.
特徴:スマートフォンやタブレットからワイヤレスネットワークに接続されたキヤノン製プリンターを使ってプリントできる
リリース:2019年12月
では次に、このアプリのユーザー数の推移を見ていきましょう。
「Canon Print Service」のユーザー数推移(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)
Canon Print Serviceのユーザー数は約59万人、前月比+約88%でした。ユーザー数は5月から減少傾向にありましたが、8月に持ち直したことわかります。
こちらのアプリはスマホの資料や画面を簡単に印刷できるため、在宅勤務時に必要な書類をリモートプリントできるという時流に即したメリットがあります。また、Canonは8月6日にスマホとの連携が強化されたインクジェットプリンターの新商品「PIXUS TS8430」を発売。こうした背景もあり、アプリユーザー数の急上昇に繋がったと考えられます。
■7位:FUJIFILMおみせプリント (わいぷり)
7位は富士フィルムが提供するプリントサービス「FUJIFILMおみせプリント」でした。アプリの概要は以下の通りです。
運営:FUJIFILM Corporation
特徴:スマホ端末で撮った画像も富士フィルムの写真店で簡単にプリントできる
リリース:2018年8月
では次に、このアプリのユーザー数の推移を見ていきましょう。
「FUJIFILMおみせプリント」のユーザー数推移(対象デバイスはAndroidスマートフォン、「eMark+」画面より)
FUJIFILMおみせプリントのユーザー数は約71万人、前月比+約84%でした。
こちらのアプリでは、iPhoneやAndroidで撮った画像をスマホ端末から富士フィルムの写真店で簡単かつ高画質にプリントできます。
8月は夏休みの一区切り。13位にも同様の写真印刷アプリがランクインしており、スマホの写真をプリントし夏の思い出を残したいユーザーが多かったのかもしれません。
まとめ
最後に8月の急上昇アプリと、アクティブユーザー増加の背景を振り返ります。
RPGゲームを始めとするゲームアプリがランキングトップを独占していました。1位の「ゴシックは魔法乙女」や3位の「アヴァベルオンライン」はキャンペーンの影響によってアプリが急上昇したと考えられます。また、先月に引き続き2位にカジュアルゲームがランクインしており、暇つぶし感覚で遊びたいという消費者ニーズが着実に伸びていると言えるでしょう。
一方で、その他の上位には大手企業が運営する公式アプリが複数ランクインしていました。特に、adidasは人気商品の先行予約をフックにオンラインユーザー数を増加させており、adidasのブランド力の強さが伺えます。
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