戸建てVSリフォーム!?コロナ禍の住宅事情を検索キーワードから徹底調査!

戸建てVSリフォーム!?コロナ禍の住宅事情を検索キーワードから徹底調査!

新型コロナの影響によるステイホームやリモートワークの広がりが、住宅事情にも変化を及ぼしています。夫婦で在宅勤務できるスペース、子どもがストレスなく過ごせる空間など、家で過ごす時間が増えたことによって、今までとは違った視点で住宅について考えるきっかけができました。今回は戸建て、土地、リフォームなど、住宅に関する消費者意識の最新動向を分析していきます。


戸建て?リフォーム?新型コロナ禍以降の住宅意識変化

まずは新型コロナ禍以降で住宅への意識変化があったかどうかをデータで確認してみましょう。

「リフォーム」検索ユーザーが急増

以下のグラフは「戸建て」「土地」「リフォーム」を検索したユーザー数の推移です。
休校、リモートワーク、外出自粛が定着してきた5月以降、これらキーワードの検索ユーザー数は急増しました。特に伸びたのは「リフォーム」で、4月から5月にかけユーザー数は1.5倍となりました。

「戸建て」「土地」「リフォーム」検索ユーザー数推移

「戸建て」「土地」「リフォーム」検索ユーザー数推移

期間:2018年11月〜2020年10月
デバイス:PCおよびスマホ

30代が「戸建て」、40代が「リフォーム」に興味

また、直近の2年間でそれぞれのキーワードを検索したユーザー属性を調べると、「土地」を検索したのは男性が多く、「リフォーム」は女性がやや多いという結果に。

「戸建て」「土地」「リフォーム」検索ユーザー属性/性別

「戸建て」「土地」「リフォーム」検索ユーザー属性/性別

期間:2018年11月〜2020年10月
デバイス:PCおよびスマホ

年代は「戸建て」「土地」検索ユーザーは30代が最も多く、特に「戸建て」検索ユーザーでは36.5%を占めました。一方で「リフォーム」を検索したのは40代が最多で、戸建て・土地に比べて年代は高めでした。

「戸建て」「土地」「リフォーム」検索ユーザー属性/年代

「戸建て」「土地」「リフォーム」検索ユーザー属性/年代

期間:2018年11月〜2020年10月
デバイス:PCおよびスマホ

また「リフォーム」検索ユーザーは「子どもあり」が多いことも分かりました。

「戸建て」「土地」「リフォーム」検索ユーザー属性/子どもの有無

「戸建て」「土地」「リフォーム」検索ユーザー属性/子どもの有無

期間:2018年11月〜2020年10月
デバイス:PCおよびスマホ

首都圏は戸建て、関西はリフォーム

さらに、居住地域による差も見られました。

以下の図のとおり、首都圏は戸建て検索が多く、関西はリフォーム、それ以外は土地というようにニーズの違いがはっきりと分かれました。

「戸建て」「土地」「リフォーム」検索ユーザー属性/居住都道府県

「戸建て」「土地」「リフォーム」検索ユーザー属性/居住都道府県

期間:2018年11月〜2020年10月
デバイス:PCおよびスマホ

ユーザーの心理をキーワードと流入サイトから分析

次に、それぞれのキーワードと掛け合わせで検索されたキーワードおよび流入先サイトの上位を確認します。

「戸建て」検索ニーズは中古・賃貸物件

キーワード分析

まずは「戸建て」と掛け合わせで検索されたキーワードを見ていきます。
1位「中古」2位「賃貸」3位「新築」との掛け合わせが目立ちました。「光回線」「インターネット」「宅配ボックス」など機能面を検索するユーザーも多いようです。

「戸建て」掛け合わせキーワードランキング

「戸建て」掛け合わせキーワードランキング

期間:2018年11月〜2020年10月
デバイス:PCおよびスマホ

次に、キーワード同士のつながりを可視化したワードネットワークを確認します。

ワードネットワークでは、掛け合わせ検索件数が多く関連性が強いワード同士が線で繋がれます。これにより、潜在的な興味関心を把握することができます。

「戸建て」検索ユーザーの興味関心は以下のように推測されます。

・マンションと比較。その際、資産価値や固定資産税が気になっている。
・光回線の導入について具体的に検討している。
・新築の戸建て物件をSUUMOで調べている(主に都内)
・都市部の戸建て賃貸物件を調べている
・都市部の戸建て中古物件のリノベーションも視野に調べている。

「戸建て」検索ユーザー・ワードネットワーク

「戸建て」検索ユーザー・ワードネットワーク

期間:2018年11月〜2020年10月
デバイス:PCおよびスマホ

流入サイトランキング

「戸建て」検索後の流入サイトは以下のとおりです。
1位:不動産・住宅SUUMO
2位:HOME'S
3位:アットホーム


不動産検索サイトが上位3位を占めました。中でも不動産・住宅SUUMOが多くのユーザーを集めました。

「戸建て」検索後の流入サイトランキング

「戸建て」検索後の流入サイトランキング

期間:2018年11月〜2020年10月
デバイス:PCおよびスマホ

【SUUMO】不動産売買・住宅購入・賃貸情報ならリクルートの不動産ポータルサイト

「土地」検索ニーズは価格、手続き

キーワード分析

次に「土地」と掛け合わせで検索されたキーワードを見ていきます。
1位「価格」2位「相続」3位「購入」との掛け合わせが目立ちました。「固定資産税」「売却」「税金」など手続きや税、制度などについてもよく検索されました。

「土地」掛け合わせキーワードランキング

「土地」掛け合わせキーワードランキング

期間:2018年11月〜2020年10月
デバイス:PCおよびスマホ

ワードネットワーク によって見られる「土地」検索ユーザーの興味関心は以下のように推測されます。

・固定資産税や相続など手続きについて検索している
・土地の購入にあたって場所など注意点について調べている
・土地の価格、相場を調べている。相場のランキングや価格推移も気になっている
・住宅ローンについて調べている
・土地の相続にあたり名義変更や登記、相続放棄など具体的に調べている

「土地」検索ユーザー・ワードネットワーク

「土地」検索ユーザー・ワードネットワーク

期間:2018年11月〜2020年10月
デバイス:PCおよびスマホ

流入サイト

「土地」検索後の流入サイトは以下のとおりです。
1位:不動産・住宅SUUMO
2位:アットホーム
3位:HOME'S


「戸建て」に関しては不動産・住宅SUUMOアットホームのユーザー数が拮抗したことがわかります。

「土地」検索後の流入サイトランキング

「土地」検索後の流入サイトランキング

期間:2018年11月〜2020年10月
デバイス:PCおよびスマホ

不動産のことなら【アットホーム】物件探しから住宅情報まで!

「リフォーム」検討場所は水回り

キーワード検索

続いて「リフォーム」と掛け合わせで検索されたキーワードを見ていきます。
1位「トイレ」2位「マンション」3位「キッチン」との掛け合わせが目立ちました。
リフォームを検討している場所はトイレ、キッチン、お風呂、外壁が多いことがわかります。

「リフォーム」掛け合わせキーワードランキング

「リフォーム」掛け合わせキーワードランキング

期間:2018年11月〜2020年10月
デバイス:PCおよびスマホ

ワードネットワーク によって見られる「リフォーム」検索ユーザーの興味関心は以下のように推測されます。

・マンションの水回りのリフォーム費用を調べている
・リフォームの補助金について過去の事例も含め検索している
・トイレのリフォームについて業者を中心に検索している
・キッチンのリフォームについてDIYやニトリなどの情報を検索している

「リフォーム」検索ユーザー・ワードネットワーク

「リフォーム」検索ユーザー・ワードネットワーク

期間:2018年11月〜2020年10月
デバイス:PCおよびスマホ

流入サイト


「リフォーム」検索後の流入サイトは以下のとおりです。
1位:ホームプロ
2位:リショップナビ
3位:リフォームガイド


「リフォーム」に関してはリフォーム会社紹介サイトの「ホームプロ」「リショップナビ」が多くのユーザーを集めました。

「リフォーム」検索後の流入サイトランキング

「リフォーム」検索後の流入サイトランキング

期間:2018年11月〜2020年10月
デバイス:PCおよびスマホ

リフォーム会社、比べて、選べる。|ホームプロ

まとめ

新型コロナの影響によるステイホームやリモートワークの広がりが、住宅事情にも変化を及ぼしているようです。今回はヴァリューズが提供する市場分析ツール「Dockpit」を使用し、「戸建て」「土地」「リフォーム」の3つのキーワードを中心に、2020年10月までの直近2年間における住宅に関する意識を分析しました。

休校、リモートワーク、外出自粛が定着してきた2020年5月以降、「戸建て」「土地」「リフォーム」の3つのキーワードの検索ユーザー数は急増しました。特に伸びたのは「リフォーム」で、4月から5月にかけユーザー数は1.5倍となりました。

「戸建て」「土地」を検索したのは30代のユーザーが多く、「リフォーム」を検索したのは40代が最多でした。また、「リフォーム」は子どもがいるユーザーほどよく検索したことも分かりました。

居住地域による差も見られました。
首都圏は戸建て、関西はリフォーム、それ以外は土地というようにニーズの違いがはっきりと分かれました。

それぞれの掛け合わせキーワードと流入サイトからさらに分析を進めると、以下のことが分かりました。

<戸建て>
・「中古」「賃貸」「新築」との掛け合わせが目立つ
・マンションと資産価値などを基準に比較している
・新築の戸建て物件をSUUMOで調べている
・都市部の賃貸、中古戸建て物件を調べている
・SUUMOをよく活用している

<土地>
・「価格」「相続」「購入」との掛け合わせが目立つ
・固定資産税や相続など手続きについて検索している
・土地の価格、相場、注意すべき場所などを調べている
・住宅ローンについて調べている
・SUUMOとアットホームをよく活用している

<リフォーム>
・「トイレ」「マンション」「キッチン」との掛け合わせが目立つ
・水回りのリフォームについての検索が多い
・補助金について過去の事例も含め検索している
・「ホームプロ」「リショップナビ」などリフォーム会社紹介サイトをよく活用している

これらのキーワードの検索ユーザーが急増した時期と新型コロナウイルスの感染拡大時期が重なっていることもあり、住宅に関する意識が新型コロナの影響を受けていることは明らかだと思われます。

ただし、「コロナ」「リモートワーク」との掛け合わせ検索の数は多くはなく、“新型コロナを避けるため”や“リモートワークのため”のリフォームといった直接的な検索パターンよりは、どこをリフォームしたい、リフォームや戸建てへの住み替えにかかる費用を調べたいと言った中長期的な展望が検索パターンに表れました。

分析概要

全国のモニター会員の協力により、インターネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析ツール『Dockpit』を使用し、2018年11月~2020年10月におけるユーザーの行動を分析しました。

「Dockpit」は、過去どのような変化があったのか、消費者のトレンド調査にとても役立ちます。もし宜しければ、下記より無料登録でお試しください。
dockpit 無料版の登録はこちら

この記事のライター

フリーライター。大手キャリア系企業で編集の仕事に出会い、その後、3つのメディアの立ち上げなど行い、2014年にフリーランスに。医療系、就活系、教育系、結婚系のサイトで執筆中。

関連する投稿


直感を「勝てる戦略仮説」へ翻訳する。積水ハウス イノコム流・理論×実践ツール活用法

直感を「勝てる戦略仮説」へ翻訳する。積水ハウス イノコム流・理論×実践ツール活用法

積水ハウス イノベーション&コミュニケーション株式会社の日ノ澤恵莉氏と株式会社ヴァリューズ取締役副社長・後藤賢治が対談。日ノ澤氏が提唱する5Sフレームワークとその実践について語り合いました。


中古買取の検討者(売り手)はどんな人? 検索ワードは「iPhone」「ポケカ」など

中古買取の検討者(売り手)はどんな人? 検索ワードは「iPhone」「ポケカ」など

リユース市場は拡大を続けており、不要になったモノの売却は身近な選択肢になりつつあります。ではリユース市場における「売り手」はどのような人なのでしょうか。今回は「買取」検索者の検索キーワードや属性、興味関心を分析し、買取サービスを利用する消費者像を探りました。


なぜ「コンビニ増量キャンペーン」は全世代に支持されるのか。お得さ"以外"の魅力とは

なぜ「コンビニ増量キャンペーン」は全世代に支持されるのか。お得さ"以外"の魅力とは

近年、コンビニ各社では価格据え置きで内容量を増やす「増量キャンペーン」が相次いで実施されています。物価高が続く中、分かりやすいお得感を訴求できる施策として、消費者からの関心も高まっているようです。一方で、増量キャンペーンは単なる節約ニーズだけでなく、新商品や話題性への関心とも結びついている可能性があります。本記事では、検索データや行動データをもとに、コンビニ各社の取り組みと関心者の特徴を分析し、増量キャンペーンが支持される背景を探ります。


ポストコロナの若者像とは。東大生3人のリアルボイス|Z世代インタビュー

ポストコロナの若者像とは。東大生3人のリアルボイス|Z世代インタビュー

2020〜2022年のコロナ禍に高校生だった世代が、大学を卒業し、いよいよ新卒としてビジネスの世界に入ってきます。学生時代に大きな環境の変化を経験した彼らは、あの特別な日々を経て、現在どのような価値観を抱いているのでしょうか。今回は、彼らの視点から「ポストコロナの今」を紐解くため、東大生3名に等身大のインタビューを行いました。


位置情報共有アプリwhooのユーザー数が2年で2倍  “親の見守り目的”の利用も

位置情報共有アプリwhooのユーザー数が2年で2倍 “親の見守り目的”の利用も

「whoo your world」は、若い世代の間で人気の位置情報共有アプリです。単に居場所を共有するだけでなく、メッセージの送信や思い出の振り返り機能など、SNSとしての側面もあるのが特徴です。今回は、whoo利用者の属性から、利用目的や価値観を分析しました。


ページトップへ