基礎から学ぶブランディング戦略!必読書7選

基礎から学ぶブランディング戦略!必読書7選

ブランディングは、商品やサービス、そして企業自体に対して顧客に共通したイメージを持ってもらう活動のことです。基本概念は理解できても、どこから手を付ければと悩まれるのではないでしょうか。そこで今回は、ブランディングの理解を深め、より効果的な実践に期待できる書籍7冊を厳選して紹介します。


ブランディング戦略の基本

ブランディング戦略とは、商品やサービス、そして企業自体に対して顧客に共通したイメージを持ってもらう活動を指します。なお、ブランディングは顧客に対して行うだけではなく、自社内や関連企業に対して行うケースもあります。

「マーケティング」に近い印象を持たれるかもしれませんが、マーケティングが「こちらが伝えたいこと」をどう伝えるか、であるのに対し、ブランディングでは「相手にどう思ってもらえるか」を目指すアプローチであることが異なります。

デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール

かつては広告でブランドを作り上げていましたが、デジタル時代においてブランドは、SNSや口コミによる“ブランド体験”から作られるようになってきています。このような時代ならではのブランディングの方法論をわかりやすく解説してくれています。

ビジネスにおけるブランドの戦略的位置づけをどう設定するか、さらにブランドとはなにか、など各内容がきちんと整理されているので、初めてブランディングに触れる場合でも体系立てて理解できるようになっています。それだけにとどまらず、ブランディングとUXの関係についてもしっかり解説されています。そのほか、ブランド効果の検証、PDCAサイクルについても言及しているのもポイントです。

デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール(MarkeZine BOOKS)Kindle版

選ばれ続ける必然 誰でもできる「ブランディング」のはじめ方

魅力的な商品やサービス、というだけではヒットしない(売れない)と言われる昨今、確実にヒットさせるためには、消費者から継続して選んでもらえるブランドにする必要がある、と説くブランドコンサルティングの第一人者と呼ばれる著者が、ブランド構築において大切なポイントを実際に著者の手順に沿ってわかりやすく紹介しています。

ブランドを認知、愛顧してもらうために欠かせない「なにを伝えるべきか」「伝えたいことはなにか」という2項目の重要性の強調、ブランドを浸透させるために社員を巻き込んでいく、といった基本的ながらブランド構築におけるもっとも重要なポイントをこの一冊で学べるようになっています。

選ばれ続ける必然 誰でもできる「ブランディング」のはじめ方 (講談社+α新書) Kindle版

ブランディング22の法則

1999年の初版から20年を越えて現在でも売れ続けている、ブランディング分野におけるベストセラー書籍です。

「拡張の法則」「収縮の法則」「言葉の法則」「カテゴリーの法則」「一貫性の法則」といった、ブランディングにまつわる22の法則が事例を交えた形で紹介されています。こうした法則はブランディング初心者にも分かりやすい書かれているほか、後々チェックリストとしても活用できます。ブランド名の決め方、ブランドの成長戦略の描き方といった具体的な課題に対する答えも提示されています。

本書が時代を越えて売れ続けている理由は、どのような時代であっても欠かせない「ブランディングの原理」が詰まっているからと言えるでしょう。

ブランディング22の法則

「売る」から、「売れる」へ。 水野学のブランディングデザイン講義

著者でクリエイティブディレクターの水野学氏が慶應義塾大学で行っている名物講義「ブランディングデザイン」のうち、主要な4回の講義内容を書籍化したものです。「ブランドとは見え方のコントロールである」という持論のもと、どのようにブランディングしていくのかをデザインとの関係を交えて紹介しています。

デザインというと専門的すぎて縁がないと思われるかもしれませんが、優れたブランディングデザインを創出するための方法論も解説されており、デザインはデザイナーだけのものではないことも理解できます。こうした点から、ブランディングの担当者はもとより、デザインやクリエイティブ系の人にも一読をおすすめします。

「売る」から、「売れる」へ。水野学のブランディングデザイン講義 Kindle版

グローバル・ブランディング

資生堂、キッコーマン、ネスレ、ルイ・ヴィトン、IBMなど、国内外の著名ブランドを手がけた実務家であるのみならず、10年以上にもわたって大学で教鞭をとってきた著者がビジネス・教育それぞれの視点から、グローバル市場での勝負に勝つための方法論を紹介する一冊です。日本企業がグローバル市場で勝負するための方法論を紹介する数少ない著書とも言えます。

グローバルブランド作りの法則、「資生堂」を例に挙げたブランド解説といった“グローバル”に対するメインテーマのほか、これからの時代のブランド戦略の思考法などのブランド論の基本についても紹介しており、幅広いテーマを学べる一冊になっています。

グローバル・ブランディング (碩学舎)

ブランド論―無形の差別化を作る20の基本原則

ブランディングの第一人者として知られるデービッド・アーカーの著書です。アーカー氏が提唱する「ブランドとは未来の成功のための足場。その組織のために継続的な価値を生み出すもの」という理論のエッセンスを抜き出したもので、ブランディングにおける重要なフレームワークがコンパクトにまとめて解説されているのが特徴です。

また、ブランド構築にあたっての基本的原則が最新の事例とともにわかりやすく解説されているだけではなく、フレームワークも順序立てて解説されていますので、ブランディングにそれほど詳しくなくても読み進められます。

ブランド論 Kindle版

今より高く売る!小さな会社のブランドづくり

ブランディングの必要性から始まり、ブランディング戦略立案に向けてどう動けばよいのかまで、著書である村尾氏が手掛けた企業の実例を挙げて紹介する一冊。

小さな企業ほど早くからブランディング戦略を実行し、他社に先んじる必要性や多くの事例から経営に落とし込んでいく方法、現場社員にブランディングを浸透させるべき考え方、消費者に伝えるメッセージなど、ブランド構築に必要な実践的なノウハウが解説されています。

今より高く売る! 小さな会社のブランドづくり

まとめ

基本的な内容のものから、実際のブランディング戦略立案に使えそうな実践的なものまで7つの必読書を紹介してきました。これらの中に自社にズバリ当てはまるものはそれほどないでしょうが、ブランディングとしての知識として蓄えておけばいざというときに役に立ってくれるはずです。

企業のブランディング戦略立案としてではなく、個人をブランディングするという場合にも多くの部分で参考になるものが多く、このような視点で読んでみると別の発見があるかもしれません。

この記事のライター

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編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

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