「スマート脳ドック」とは
「スマート脳ドック」は、スマートスキャン株式会社の提供する、短時間かつ安価で脳検査を受けることができる診療サービスです。ネットから診療予約ができ、受付から帰宅するまで約30分という短い時間で検査を終えることができるのが特徴です。
ユーザーは検査結果をスマホ上で確認できるうえ、1回の受診料が安価に設定されていることから継続して検査を受けるハードルが低く、重大な身体の異常を早期発見するのに役立つサービスとして注目を集めています。
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スマート脳ドックのユーザーをDockpitで分析
本記事では、スマート脳ドックの利用ユーザーやWebでの集客手法について、様々な角度から調査をしていきます。なお分析には、毎月更新される行動データを用いて、手元のブラウザで競合サイト分析やトレンド調査を行えるヴァリューズのWeb行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」を使用します。
■スマート脳ドックのユーザー数の推移
はじめに、スマート脳ドックの利用者がどのように増えているのかを見ていきます。Dockpitで、スマート脳ドックのユーザー数の推移データを抽出しました。
「スマート脳ドック」のユーザー数の推移(「Dockpit」画面キャプチャ)
期間:2021年8月〜2022年7月
デバイス: PC・スマートフォン
上記グラフを見ると、スマート脳ドックのユーザー数は過去1年、きれいに右肩上がりで上昇しています。2021年8月時点では月間2万ユーザーほどでしたが、半年後の2022年2月には17万ユーザーを超えています。その後、最新2022年7月のデータでは月間25万ユーザーが記録されており、着実に利用者が伸長している様子が窺えます。
■スマート脳ドックのユーザー属性
前段の通り、ユーザー数を伸ばしているスマート脳ドックですが、どういったユーザーが中心にサービスを利用しているのでしょうか。Dockpitを用いて、スマート脳ドックのユーザー像を見ていきましょう。
「スマート脳ドック」のユーザー属性(性別と年代,「Dockpit」画面キャプチャ)
期間:2021年8月〜2022年7月
デバイス: PC・スマートフォン
上記、ユーザーの性別(上)と年代(下)のデータを見てみると、ユーザーの性別はやや女性が多い様子で、割合としては52.0%です。また年代は、ネット利用者全体と比べると40代~50代が多いのが特徴です。
脳ドックの利用ということで、やはり健康への意識が高まり始める40代以上のユーザーが中心のようです。
■スマート脳ドックのWeb集客の構造
スマート脳ドックがオンラインでどのようなチャネルから集客を行っているのか、集客構造についても分析していきます。Dockpitで「集客構造」のデータを抽出してみました。
「スマート脳ドック」の集客構造(「Dockpit」キャプチャ)
期間:2021年8月〜2022年7月
デバイス: PC・スマートフォン
上記、集客構造のグラフから、最も集客をしているチャネルは「自然検索」で、その割合は45.1%です。スマート脳ドックが、検索エンジン経由の集客を上手く機能させていることがわかります。
集客経路を特定できない「ノーリファラー」を除くと、次点で集客が多いチャネルは「メール」の16.3%です。スマート脳ドックはサービス特性として、同一ユーザーによる複数回の利用がしやすい点を謳っているため、既会員向けのメールマーケティングも積極的に行っているのではと推測できます。
また、リスティングやディスプレイといった、運用型広告を用いた集客の割合が少ないことも特徴の1つではないでしょうか。
スマート脳ドックユーザーが関心を持つサイトは?
最後に、スマート脳ドックのユーザーが他に関心を寄せているサイトはどういったものがあるか、Dockpitで調べてみます。
「スマート脳ドック」の関心サイト(特徴値優先,「Dockpit」キャプチャ)
期間:2022年7月
デバイス: PC・スマートフォン
※上記は特徴値優先で関心サイトの表示順を組み替えています。特徴値は、スマート脳ドックのユーザーが特徴的に興味・関心を持っているサイトであれば大きくなり、一般的なサイトであれば小さくなります。
特徴値が最も大きいのは「メディカルチェックスタジオ」のWebサイトです。メディカルチェックスタジオはスマート脳ドックの運営元であり、大都市圏で複数の店舗を展開する医療クリニックです。
上位には他に、内科・呼吸器科のクリニックも登場しています。特定のユーザーのかかりつけ医なのかどうかはわかりませんが、健康に関心を持つスマート脳ドック訪問者像が浮かんでくるでしょう。
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まとめ
今回はスマート脳ドックの利用ユーザーと、その集客について分析してみました。脳ドックをはじめとした健康管理への意識が高いユーザーの取り込みにより、着実に利用者を伸ばしている様子がわかったと思います。
スマート脳ドックのように、技術を用いて医療やヘルス分野における、利用者の心的なハードルをクリアする最新鋭のサービスは日々、増え続けています。社会全体として健康管理への意識が高まってきた昨今、他の追従サービスも続々と立ち上がってくるのではないでしょうか。
本調査が、皆さんのマーケティング業務や市場調査などに役立ちますと光栄です。
【調査概要】
・全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報にもとづき分析
・行動ログ分析対象期間:2021年8月〜2022年7月
※ボリュームはヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測
※対象デバイス:PC・スマートフォンの両デバイス
▼今回の分析にはWeb行動ログ調査ツール『Dockpit』を使用しています。『Dockpit』では毎月更新される行動データを用いて、手元のブラウザで競合サイト分析やトレンド調査を行えます。Dockpitには無料版もありますので、興味のある方は下記よりぜひご登録ください。
国内大手の採用メディア制作部を経てフリーライターとして独立。現在はWebマーケティング、就職・転職、エンタメ(ゲーム・アニメ・書籍)等の各種メディアにて記事制作を担当。「マナミナ」では一人でも多くの読者に楽しく読んでもらえるマーケティングコンテンツを提供していきます。