小売業界のマーケティング課題とは
チェーンストアや多店舗ビジネスを行う小売業界のマーケティング課題として、以下のようにデジタル施策のノウハウや保有するデータの整備・活用に関するお悩みを、よくお伺いします。
記事末尾のフォームより無料ダウンロードいただけるレポートでは、このようなお悩みに対し、小売業界が今後マーケティングで押さえていくべきポイントを解説。
ここではその前編として、ヴァリューズ独自で実施した購買行動調査をもとに、チェーンストア・多店舗ビジネスの「今」を俯瞰してみます。
オンライン上での行動データから見る、Withコロナの消費者動向
買い物に対するアンケートを実施すると、「目的を持たない実店舗への訪問」や「実店舗での買い回り」が少なくなり、ネット完結型の商品購入が増えている傾向が見えてきました。実店舗に行くには“目的”が必要になっていることが伺えます。
ECでの購買行動の変化
次にAmazonでの購買行動を調べてみると、2019年から2020年は、多くの商品カテゴリーでカート投入人数が増加しており、コロナ渦によるEC需要が表れていると考えられます。一方で、2020年から2021年はパソコン周辺機器やキッチン用品などの小型・軽量商品を含む商品カテゴリーで、カート投入人数が減少していることが分かりました。商品の大きさ・重さといった特性によるEC定着度の違いが推察されます。
多店舗ビジネスの市場環境
最後に、「ライフスタイル」カテゴリアプリの利用状況を調べてみると、コンビニやドラッグストアのアプリ利用者が増えており、CRMが進んでいることが伺えます。
調査結果から見える消費動向の特徴をまとめると、2023年にチェーンストア・多店舗ビジネスで押さえておくべきポイントは、以下3点になります。
① 実店舗訪問は、「目的」が必要に
② まとめ買いでECが台頭
③ コンビニやドラッグストアでもデジタル上でのCRMが進む
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