Twitterの検索連動型広告機能がローンチ!Yahoo!広告では競合の出稿状況が確認できる機能追加も | WEB広告最新アップデート情報(2023年1月)

Twitterの検索連動型広告機能がローンチ!Yahoo!広告では競合の出稿状況が確認できる機能追加も | WEB広告最新アップデート情報(2023年1月)

年が明けてから早くも1か月以上が経ち、2月も半ばに差し掛かっています。年度末のタイミングに向けた広告出稿準備に追われる方も増えてきているのではないでしょうか。予約型広告など枠が限られているものもあるので、早めの準備が大事ですね。 さて、2023年からマナミナでは、運用型広告の最新アップデート情報を月1でお届けしていきます。今回は2023年1月のアップデート情報の中から主要なものをピックアップしました。各媒体の機能追加や仕様変更をしっかりチェックしていきましょう。


1.Google広告のアップデート情報

最適化案「重複するキーワードを削除」の機能向上

まずはGoogle広告のアップデート情報です。最適化案「重複するキーワードを削除」を使用すると、従来は同じ広告グループ、リンク先、入札戦略、マッチタイプ内で重複しているキーワードが検知されていました。2023年1月19日からは、異なるマッチタイプ間でも検知されるようになっています。

▼Googleからのアナウンス内容から抜粋
『例えば、広告グループに「女性用帽子」というフレーズ一致キーワードと「婦人 帽子」という部分一致キーワードがあるとします。「女性用帽子」という検索はすべて部分一致キーワード「婦人 帽子」とマッチするため、フレーズ一致キーワード「女性用帽子」は削除することをおすすめします』

上記のアナウンス内容を踏まえると、重複は部分一致キーワードにまとめられるようです。

これにより想定されるのが、意図しないキーワードの削除です。
例えば成果の良い完全一致やフレーズ一致のキーワードが最適化案の自動適用により削除されて、CPAが上昇する可能性があります。こうしたリスクを防ぐために、最適化案の自動適用の設定を今一度見直すことが必要です。

Google広告管理画面>最適化案>自動適用(画面右上)をチェック、と進むと下記の画面に遷移します。

自動適用を希望しない場合は、「重複するキーワードを削除しましょう」がチェックされていないか確認しましょう。このチェックを外すと、意図しないキーワード削除を防げます。

2.Yahoo!広告のアップデート情報

2-1 Yahoo!広告 推奨運用「六連」リリース

Yahoo!広告では、新しい推奨運用手法「六連」がリリースされました。
「六連」には、検索広告とディスプレイ広告それぞれの広告効果を向上させるための手法がまとめられています。
運用担当者の方は要チェックですね。
参照:https://portal.yadui.business.yahoo.co.jp/agencyportal/30388955/

2-2 オークションインサイト機能の提供開始

Yahoo!広告 検索広告で、「オークションインサイト」機能の提供が開始されました。同じ広告オークションに参加している他社の広告と自社の広告の掲載結果を比較できる機能で、Googleの「オークション分析レポート」と近しいものです。

管理画面でデータを見たい広告グループを選択すると、右上に「オークションインサイトを表示」というボタンが表示されます。

「オークションインサイト」は広告グループ単位でしか確認できませんが、広告運用における外部要因分析の材料が増えます。Yahoo!広告 検索広告を出稿中の方はぜひチェックしてみてください。
参照:https://portal.yadui.business.yahoo.co.jp/agencyportal/30389618/

3.Meta広告のアップデート情報

オークションインサイト機能の提供開始

2023年2月20日以降、ターゲットオーディエンスに18歳未満の利用者を含む広告で、一部の設定が利用できなくなります。Metaでは10代の利用者の安全を守るために、プラットフォーム全体でこうした取り組みを強化しています。

設定できなくなるのは下記のターゲティングです。
・性別によるターゲティング
・郵便番号、指定マーケット地域、市区町村より詳細な地域によるターゲティング

2021年8月のアップデート時点で、10代の利用者をターゲットとする広告に対しては興味関心や行動によるターゲティング、言語によるターゲティングなどさまざまな設定が利用できなくなっていました。今回さらに制限が追加されることとなります。今回の変更により、設定によっては配信が停止または縮小する可能性があります。

また2023年4月7日以降、10代の利用者のみをターゲットとする広告セットは一時停止に、10代の利用者と成人の両方をターゲットとする広告セットでは配信先が成人のみに変更される見込みです。

下記公式ページでは、おすすめの更新方法が紹介されています。該当する配信を行っている方はチェックしてみてください。

https://ja-jp.facebook.com/business/help/229435355723442

4.Twitter広告のアップデート情報

4-1 Twitterの検索連動型広告「Twitter検索キーワード広告」がローンチ

Twitter広告で、ユーザーの検索キーワードに応じて広告を配信できる「Twitter検索キーワード広告」が登場しました。

新プロダクト「Twitter検索キーワード広告」ローンチのお知らせ

https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/product/2023/introducing_Twitter_Search_Keywords_Ads

新プロダクト「Twitter検索キーワード広告」ローンチのお知らせ。Twitter独自の検索連動型広告「Twitter検索キーワード広告」のオープンベータのローンチに関してご案内いたします。

ブランド名やサービス名、特定のカテゴリに関する検索をするユーザーにピンポイントで広告を配信できるようになります。
1広告グループにつき最大200個のキーワードを登録可能で、1キーワードは最大140字まで設定可能です。
Twitter広告の可能性がぐっと広がりますね。

自社で狙いたい顧客に効率よく配信できるようになる一方で、競合他社が自社ブランド名の検索者を狙って広告配信を行う可能性もあります。これはGoogleやYahoo!の検索広告でもよくある事象です。Twitterでも、競合他社への顧客流出を防ぐ目的での出稿を視野に入れる必要がありそうです。
「Twitter検索キーワード広告」は現時点でベータ版であり、今後アップデートされる可能性もあります。今後も最新情報が発表された際には、記事にてご紹介していきます。

4-2 「場所を中心とした半径」での地域ターゲティングを提供開始

これまでTwitterでは「国、地域、都道府県、市町村、都市圏、郵便番号(※日本は未対応)」での地域指定が可能でした。今回、追加で「場所を中心とした半径」での地域ターゲティングができるようになりました。

Geo, gender, language, and age targeting

https://business.twitter.com/en/help/campaign-setup/campaign-targeting/geo-gender-and-language-targeting.html

Learn how to limit your Twitter Ads campaigns to users of specific locations, genders, or who understand specific languages.

キャンペーンを作成後、「オーディエンスの特性」の設定パートに「場所を中心とした半径」が追加されていますね。

このアップデートにより、従来よりもかなり柔軟に地域ターゲティングができるようになりました。
実店舗を持っている広告主にとっては見逃せないアップデートです。

5.LINE広告のアップデート情報

出稿可能な業種・サービスが追加

LINE広告で出稿できる業種・サービスが新たに追加されました。
今回追加された業種・サービスは次のとおりです。
・質屋
・クラウドファンディング(投資型、寄付型)
・暗号資産交換業
・政党
・募金、寄付金の募集
・あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう、柔道整復
・治験者の募集
・身体機能検査関連キット
・探偵業
・占い
・開運・魔よけなどの商品、サービス
・生体販売(ペットなど)
・各種金融商品(先物・オプション取引など)
・貸金業・カードローン(個人向け無担保無保証貸付)

これまで出稿を諦めるしかなかった業種・サービスで、LINE広告の出稿を検討してみる良い機会かもしれません。
該当するサービスを扱っている方は、利用を検討してみてはいかがでしょうか。

LINE広告 アップデート情報|広告審査のスピード短縮、出稿可能な業種拡大でより使いやすく|LINE for Business

https://www.linebiz.com/jp/column/service-information/line-ads/update_202301/

LINE広告 アップデート情報|広告審査のスピード短縮、出稿可能な業種拡大でより使いやすく。LINEをマーケティングに活用するための最新情報をお届けします。

まとめ

広告出稿について重要なアップデートが続々と発表された1月でした。今後の広告プランニングや運用調整に取り入れられそうなものも多かったですね。
個人的には、Yahoo!広告 検索広告でオークションインサイト機能が提供開始になったのが嬉しいニュースです。今まで分析しにくいこともありましたが、外部の情報が得られることで、配信結果の考察や打ち手の決定がしやすくなりますよね。また同様に、ベータ版ではあるもののTwitterの検索連動型広告「Twitter検索キーワード広告」のローンチもかなりの注目ポイントでした。
今後の媒体側の動きはもちろん、広告主の利用状況にも目が離せません。

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この記事のライター

株式会社ヴァリューズ 渋谷友里子(しぶやゆりこ)

東北大学文学部卒業後、新卒でヴァリューズに入社。データプロモーション局で多様な業界クライアントをWEB広告運用担当やアカウント担当として支援。広告運用と合わせて、クリエイティブディレクション・制作の担当、事業会社を相手にしたSaaS型ツールの活用支援なども行っている。

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