美容家電戦国時代の勝ち筋をドライヤー・ヘアアイロン検索動向から探る

美容家電戦国時代の勝ち筋をドライヤー・ヘアアイロン検索動向から探る

K-POP人気、ジェンダーレス化加速などで、男性も女性も美容意識が高まる今、美容家電業界が盛り上がっています。特に、「TikTok売れ」というキーワードがバズったように、SNSがムーブメントを巻き起こし、人気商品は瞬く間に売れ、新商品がどんどん出てくる、“戦国時代”のような業界と言えるでしょう。今回は美容家電業界について、ドライヤーとヘアアイロン市場に関するトレンドとユーザー動向を分析します。


ドライヤー・ヘアアイロンの人気は?検索ユーザーの違いはある?

美容家電の中でも特に「TikTok売れ」しそうな商品がドライヤー、ヘアアイロン、コテでしょう。使い方やおしゃれなアレンジの方法などの動画も人気で、値段も手頃な点でも注目が集まっています。

まず、検索ユーザー数とユーザー属性の違いについて見ていきましょう。データ分析には検索キーワードやWebサイトへのアクセス状況を調査できるツール「Dockpit」を用います。

■ドライヤー・ヘアアイロン・コテの検索ユーザー数推移

下のグラフは「ドライヤー」「ヘアアイロン」「コテ」の各検索ユーザー数の推移です。ドライヤーの検索数ユーザー最も多く、「ヘアアイロン」検索の2~3倍ほどになっていますが、ヘアアイロンの検索ユーザー数も増加傾向にあるようです。

「ドライヤー」「ヘアアイロン」「コテ」検索ユーザー数の推移

「ドライヤー」「ヘアアイロン」「コテ」検索ユーザー数の推移

期間:2021年2月〜2023年1月
デバイス:PCおよびスマートフォン

■「ヘアアイロン」「コテ」は女子のマストアイテム?!

続いて、各アイテムの検索ユーザー属性を比較します。
下のグラフのように、女性比率が高いのは「ヘアアイロン(80.5%)」「コテ(86.6%)」でした。

「ドライヤー」「ヘアアイロン」「コテ」検索ユーザー属性/男女比

「ドライヤー」「ヘアアイロン」「コテ」検索ユーザー属性/男女比

期間:2021年2月〜2023年1月
デバイス:PCおよびスマートフォン

年代別に比較すると、コテは20代・30代の若年層が主に検索していることがわかります。

「ドライヤー」「ヘアアイロン」「コテ」検索ユーザー属性/年代別

「ドライヤー」「ヘアアイロン」「コテ」検索ユーザー属性/年代別

期間:2021年2月〜2023年1月
デバイス:PCおよびスマートフォン

ドライヤー・ヘアアイロンの検索ニーズを探る

次に、各アイテムの検索ニーズに違いがあるのかについて調べていきます。

■「おすすめ」をチェック!人気メーカーに違いも

「ドライヤー」「ヘアアイロン」「コテ」と同時に検索されたワードの上位20位までを以下に表します。各アイテムとも、「おすすめ」と同時に検索されていますが、上位にメーカー名がランクインしていることがわかります。

●ドライヤー

パナソニック(Panasonic)が多く検索されています。続いて、ダイソン、リファが上がりました。ランキングも参考にされていることがわかります。機能面では収納、速乾、風量がよく調べられています。

●ヘアアイロン

サロニアがよく検索されています。続いてリファ、パナソニックがランクインしました。ストレートやカール、2Wayなど、用途の検索も多いようです。機能面では、温度、痛まないなどが挙がりました。また、メンズが5位にランクインしているのが特徴的です。

●コテ

リファ、クレイツが人気です。コテは32mm、26mm、太さ、何ミリなど、具体的なサイズ(太さ)も検索されています。巻き方を調べたり、前髪、ボブといった、自分のヘアスタイルに合わせた具体的な使用方法、イメージを検索している様子もうかがえます。

「ドライヤー」「ヘアアイロン」「コテ」との同時検索ワード上位20位

「ドライヤー」「ヘアアイロン」「コテ」との同時検索ワード上位20位

期間:2021年2月〜2023年1月
デバイス:PCおよびスマートフォン

次に、性別を横軸、年齢を縦軸にとり、属性ごとの検索キーワードを属性別マップで確認していきます。
特に女性ユーザーについて注目してみましょう。

下の図のように、各アイテムの「おすすめ」を検索しているユーザー数が多い(円が大きい)ことがわかりますが、年齢によってその他の注目ポイントに差があるようです。

▼年齢層が上(高齢は除く)

・「イオン」「プラズマクラスター」「ナノケア」など、髪に良いもの
・「テスコム」「パナソニック(Panasonic)」が人気
・「100均」との掛け合わせ

▼年齢層が半ば

・「コードレス」「海外」「収納」「ミニ」など機能性
・「ボブ」「カール」「くせ毛」などヘアスタイルとの掛け合わせ
・「サロニア」「リファ」「ダイソン」「モッズヘア」「絹女」などが人気

▼年齢層が下

・「海外」「持ち運び」「飛行機」「USB」など携帯性にニーズあり
・「ヘアオイル」との掛け合わせ
・「ヘアビューロン」「アイビル」「コイズミ(KOIZUMI)」「クレイツ」「リファ」などが人気

「ドライヤー」「ヘアアイロン」「コテ」検索ユーザー属性マップ

「ドライヤー」「ヘアアイロン」「コテ」検索ユーザー属性別マップ

期間:2022年2月〜2023年1月
デバイス:PCおよびスマートフォン

「関心ワード」で周辺アイテム、ブランドのニーズをチェック

続いて、各アイテムの検索ユーザーのその他の関心ワードを抽出し、周辺ニーズを探っていきます。

■ヘアアイロン派・コテ派はコスメにも敏感

Dockpitを用いて、それぞれのキーワードを検索したユーザーの関心ワードを抽出したものが、以下の表です。

ヘアアイロン検索ユーザーは、「タングルティーザー(ヘアブラシ)」「ケラスターゼ」などのヘアケアグッズ、「ロムアンド」「RMK」「&BE(アンドビー)」などのコスメブランドに関心があるようです。

コテ検索ユーザーは、「ジェルネイル」「リップ」「アイシャドウ」などの、いわゆる色物コスメに関心があり、ブランドも「キャンメイク」「セザンヌ」などのプチプラコスメに関心があるようです。

「ドライヤー」「ヘアアイロン」「コテ」検索ユーザーの関心ワードランキング

「ドライヤー」「ヘアアイロン」「コテ」検索ユーザーの関心ワードランキング

期間:2022年2月〜2023年1月
デバイス:PCおよびスマートフォン

まとめ

今回は「TikTok売れ」などで盛り上がっている美容家電業界について、ドライヤー・ヘアアイロン市場のトレンドとユーザー動向を分析しました。

「ドライヤー」「ヘアアイロン」「コテ」の検索ユーザー数の推移は季節要因の増減はありながら安定しており、中でもヘアアイロンの検索ユーザー数は増加傾向にあることがわかりました。

また、それぞれのユーザー属性は、どれも女性比率が高いものの、「ヘアアイロン(80.5%)」「コテ(86.6%)」は特に女性の割合が多いのが特徴です。年代については、コテが20代・30代の若年層によく検索されていることがわかりました。

次に、同時検索ワード、関心ワードから検索のされかた、周辺ニーズを探りました。

<同時検索ワードの特徴>
▼ドライヤー
メーカー:パナソニック(Panasonic)、ダイソン、リファ
機能:収納、速乾、風量
その他の関心ワード:エヌドット、RIMOWA

▼ヘアアイロン
メーカー:サロニア、リファ、パナソニック
機能:温度、痛まない、ストレート、カール、2Way
その他の関心ワード:ヘアケアグッズ、コスメ

▼コテ
メーカー:リファ、クレイツ
機能:太さ(23mm、26mm、何ミリなど)
使い方・巻き方を検索しているユーザーが多い。
その他の関心ワード:プチプラコスメ、色物コスメ

以上の特徴から、各アイテムの訴求ポイントをまとめます。

ドライヤー:ブランド力、機能性を、幅広いターゲットに訴求する
ヘアアイロン:トレンドのメーカー、できるヘアスタイル、ヘアケア商品とセットで髪に優しいことを訴求する
コテ:若者向けに使いやすさ、巻き方などノウハウ、プチプラコスメ好きにキャッチーな訴求がよさそう


用途は似ていてもアイテムごとに少しずつユーザーの棲み分けがあり、それぞれ関心ごとが違うというのはとても興味深いですね。

▼今回の分析にはWeb行動ログ調査ツール『Dockpit』を使用しています。『Dockpit』では毎月更新される行動データを用いて、手元のブラウザでキーワード分析やトレンド調査を行えます。無料版もありますので、興味のある方は下記よりぜひご登録ください。
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この記事のライター

フリーライター。大手キャリア系企業で編集の仕事に出会い、その後、3つのメディアの立ち上げなど行い、2014年にフリーランスに。医療系、就活系、教育系、結婚系のサイトで執筆中。

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