コロナ前と比べて売り上げが伸びた飲食店のうち、50%以上伸びた飲食店が約3割【ムジャキフーズ調査】

コロナ前と比べて売り上げが伸びた飲食店のうち、50%以上伸びた飲食店が約3割【ムジャキフーズ調査】

株式会社ムジャキフーズは「コロナ前後で売り上げが伸びた飲食店と減った飲食店の違い」について調査を実施し、その結果を公開しました。


コロナ禍における飲食店の経営状態

「コロナ禍の経営状態はどのような状態でしたか?」と質問したところ、『とても苦しかった(41.7%)』と回答した方が最も多く、次いで『やや苦しかった(39.8%)』『あまり苦しくなかった(13.3%)』『苦しくなかった(5.2%)』と続きました。

飲食店経営者の約8割がコロナ禍の飲食店経営は苦しかったと回答しました。
コロナが飲食店に与えた打撃の大きさがうかがえます。

続いて、コロナ禍の諸経費の負担について伺いました。

「コロナ禍での諸経費はどの程度負担に感じていましたか?」と質問したところ、『とても負担に感じていた(42.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『やや負担に感じていた(40.4%)』『あまり負担に感じていなかった(12.7%)』『負担に感じていなかった(4.7%)』と続きました。

約8割の飲食店経営者が、諸経費の負担が大きかったと回答しています。
中でも特に負担を感じた諸経費は何だったのでしょうか。

「特に負担に感じた諸経費は何ですか?」と質問したところ、『人件費(66.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『家賃(57.5%)』『食材費(43.4%)』『水道光熱費(20.4%)』『販促(広告・宣伝)費(11.5%)』『消耗品費(7.1%)』と続きました。

人件費や家賃といった大きくかかる固定費の負担が大きかったようです。

コロナ後に売り上げはどのくらい伸びた?その要因は?

コロナ前と比べてコロナ後に売り上げが伸びた飲食店の経営者に「コロナ前と比べて、コロナ後は売り上げがどれくらい伸びましたか?」と質問したところ、『やや増加した(増加率10%〜50%未満)(56.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『大幅に増加した(増加率50%以上)(33.7%)』『少し増加した(増加率10%未満)(10.0%)』と続きました。

およそ6割の飲食店で10%~50%売上が増加しており、さらに約3割の飲食店は売り上げが大幅に増加したと回答しています。

具体的にはどのような取り組みが売り上げの伸びにつながったのでしょうか。

「売り上げを伸ばすために始めた取り組みのうち、最も売り上げの伸びにつながったと思う取り組みは何ですか?」と質問したところ、『デリバリーサービスの拡充(27.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『メニューの見直しや新商品の導入(26.4%)』『オンライン注文システムの導入・改善(19.2%)』『顧客への特別プロモーションや割引(10.2%)』『飲食店経営の見直し(6.6%)』『ソーシャルメディア広告の活用(5.2%)』と続きました。

巣ごもり消費に対応したデリバリーサービス拡充が功を奏した飲食店が多いようです。
また、メニューを見直したり新商品を導入したりした結果、良い結果に結びついた飲食店も多いことがわかりました。

他にも、売り上げにつながったと思われる具体的な要因を伺いました。

■売り上げの伸びにつながったと思う要因とは?
・より簡単に注文できるような工夫をした(40代/女性/兵庫県)
・全部のメニュー対応でテイクアウト可能(40代/女性/大阪府)
・提供時間の短いメニューを増やす(60代/男性/大阪府)

コロナ後に売り上げが下がった経営者はどんなことで後悔している?

「コロナ前と比べて、コロナ後は売り上げがどれくらい減りましたか?」と質問したところ、『やや減少した(減少率10%〜50%未満)(48.1%)』『大幅に減少した(減少率50%以上)(37.7%)』『少し減少した(減少率10%未満)(14.2%)』と続きました。

最も多かったのは10%~50%程度売上が減少したという回答でしたが、およそ4割ほどは50%以上と大きく減少している様子が窺えます。

続いて、「売り上げを伸ばすために始めたものの、上手くいかなかったと思う取り組みは何ですか?」と質問したところ、『デリバリーサービスの拡充(40.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『メニューの見直しや新商品の導入(40.4%)』『オンライン注文システムの改善(27.0%)』『飲食店経営の見直し(21.1%)』『顧客への特別プロモーションや割引(19.7%)』『ソーシャルメディア広告の活用(16.9%)』と続きました。

ここでも、デリバリーサービスの拡充が最多で、次いでメニューの見直しや新商品の導入という結果が出ました。
デリバリーサービス拡充や新メニューを売り上げにつなげられた飲食店と、逆に失敗した飲食店で明暗が分かれる結果となっています。

■売り上げの減少に伴い後悔していることは?
・普段から余裕を持って資金繰りをしていれば少しは耐えられたのではと思う(40代/男性/岐阜県)
・経費を削れるところは、無駄なく削っておけばよかった(50代/男性/神奈川県)
・メニュー開発を早い時期から改善し、顧客のニーズに合ったラインナップにしておくべきだった(50代/女性/長崎県)

安定した経営や売り上げに必要なものとは?

「安定した経営や売り上げを伸ばしていくために必要だと思うことを教えて下さい(複数回答可)」と質問したところ、『運転資金に余裕を持った状態での経営(45.9%)』と回答した方が最も多く、次いで『経費・固定費の削減(42.3%)』『飲食店経営における知識と実践経験(37.0%)』『マーケティング戦略の立案・実行力(28.9%)』『安定した人材採用(21.8%)』『食材価格の安定(仕入れ業者との信頼関係)(16.7%)』と続きました。

調査概要

【調査概要】「コロナ前後で売り上げが伸びた飲食店と減った飲食店の違い」に関する調査
【調査期間】2023年10月3日(火)~2023年10月9日(月)
【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供する調査PR「RRP」によるインターネット調査
【調査人数】1,023人
【調査対象】調査回答時にコロナ前後で売り上げが伸びた/減った飲食店経営者であると回答したモニター
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ

出典元:株式会社ムジャキフーズ

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000045707.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング

関連する投稿


レイ・フロンティア、「AI × ライフログ」でパーソナライズ施策の反応を可視化する行動変容レポートの提供を開始

レイ・フロンティア、「AI × ライフログ」でパーソナライズ施策の反応を可視化する行動変容レポートの提供を開始

レイ・フロンティア株式会社は、AI解析とライフログ技術を活用し、パーソナライズ通知やプロモーション施策による生活者の行動変容を可視化する新サービス「行動変容レポート by SilentLog」の提供を開始したことを発表しました。


ビジネスモデルの変革・新規事業など攻めのDXが進行する中、9割以上の企業がDX人材の不足に課題【メンバーズ調査】

ビジネスモデルの変革・新規事業など攻めのDXが進行する中、9割以上の企業がDX人材の不足に課題【メンバーズ調査】

株式会社メンバーズは、ビジネス変革や新規事業開発など「攻めのDX」に関与する大手企業の経営・管理職を対象に、【攻めのDX実態調査2025】を実施し、結果を公開しました。


BtoB企業マーケターの約7割が「ソートリーダーシップ」構築に前向き!「ホワイトペーパーや調査レポートの企画・制作」支援を外部に期待【IDEATECH調査】

BtoB企業マーケターの約7割が「ソートリーダーシップ」構築に前向き!「ホワイトペーパーや調査レポートの企画・制作」支援を外部に期待【IDEATECH調査】

株式会社IDEATECHは、BtoB・BtoBtoC・BtoBとBtoCの両方を展開している企業のマーケティング担当者を対象に、ソートリーダーシップ関心企業の実態調査を実施し、結果を公開しました。


Yahoo!ニュース、生成AIが多数の記事から 「いま話題になっている重要ニュース」を選定する「AIトピ」の提供を開始

Yahoo!ニュース、生成AIが多数の記事から 「いま話題になっている重要ニュース」を選定する「AIトピ」の提供を開始

LINEヤフー株式会社は、同社が運営する「Yahoo!ニュース」にて、生成AIが多数の記事から重要なニュースを選定し、約30分ごとに見出しを生成・編成する機能「AIトピ」の提供を開始したことを発表しました。


マーケティング担当者の7割以上が、Web集客による新規顧客の獲得状況が理想に届いていないと感じている【レイクルー調査】

マーケティング担当者の7割以上が、Web集客による新規顧客の獲得状況が理想に届いていないと感じている【レイクルー調査】

株式会社レイクルーは、企業のマーケティング担当者を対象に「企業の新規顧客獲得状況の実態」に関する調査を実施し、結果を公開しました。


最新の投稿


レイ・フロンティア、「AI × ライフログ」でパーソナライズ施策の反応を可視化する行動変容レポートの提供を開始

レイ・フロンティア、「AI × ライフログ」でパーソナライズ施策の反応を可視化する行動変容レポートの提供を開始

レイ・フロンティア株式会社は、AI解析とライフログ技術を活用し、パーソナライズ通知やプロモーション施策による生活者の行動変容を可視化する新サービス「行動変容レポート by SilentLog」の提供を開始したことを発表しました。


【大阪グルメ】地元民が調べる店、観光客が調べる店。食べログTOP10

【大阪グルメ】地元民が調べる店、観光客が調べる店。食べログTOP10

飲食店の口コミサイト「食べログ」。豊富な情報が掲載され、予約まで可能な食べログは多くの人に利用されています。食べログの利用シーンはさまざまですが、「地元民が調べるお店」と「観光客が調べるお店」にはどのような違いがあるのでしょうか?本記事では、現在万博が開催されている大阪を対象に、その違いを分析します。


ビジネスモデルの変革・新規事業など攻めのDXが進行する中、9割以上の企業がDX人材の不足に課題【メンバーズ調査】

ビジネスモデルの変革・新規事業など攻めのDXが進行する中、9割以上の企業がDX人材の不足に課題【メンバーズ調査】

株式会社メンバーズは、ビジネス変革や新規事業開発など「攻めのDX」に関与する大手企業の経営・管理職を対象に、【攻めのDX実態調査2025】を実施し、結果を公開しました。


注目の「キダルト市場」 大人の間で広がるぬいぐるみ人気 安心感や収集の楽しさが魅力に | 海外トレンドに見るビジネスの種(2025年4月)

注目の「キダルト市場」 大人の間で広がるぬいぐるみ人気 安心感や収集の楽しさが魅力に | 海外トレンドに見るビジネスの種(2025年4月)

海外からやってくるトレンドが多い中、現地メディアの記事に日々目を通すのはなかなか難しいもの。そこでマナミナでは、海外メディアの情報をもとに世界のトレンドをピックアップしてご紹介します。今回取り上げるのは、北米やヨーロッパで高まる大人のぬいぐるみ人気。話題のぬいぐるみブランド「ジェリーキャット」や「スクイッシュマロ」の例を挙げながら、人気の理由を読み解いていきます。


【TVドラマランキング】今までにないストーリーが話題の「御上先生」「ホットスポット」の視聴実態など

【TVドラマランキング】今までにないストーリーが話題の「御上先生」「ホットスポット」の視聴実態など

近年動画配信サービスが普及し、時間や場所にとらわれず様々なジャンルの動画を手軽に視聴できるようになりました。テレビ離れが幅広い年代で囁かれている時代、話題になるテレビドラマとは、どのようなものなのでしょうか。今回は、2025年1月~3月に放送されたドラマについて、認知度や視聴方法、満足度、満足理由などをランキング化。その実態を探りました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ