「推し」と「好きなもの」の違いは積極性。「応援」「崇拝」「お金をかけたいと思える」存在が「推し」
「好きなもの」と比較して、「推し」は「応援したくなる」「崇拝したくなる」「お金をかけたいと思える」というイメージが高くなっています。また、「推しは能動的なもの」「推しは段違いに積極的」など、自分から働きかけたくなる存在であるといえます。
推し活は生活の一部。時間もお金も、4割を「推し活」に費やしている
可処分時間のうち平均38.8%と、自由に使える時間のうち4割近くが「推し活」に費やされています。経済的にも同様に、可処分所得のうち平均37.4%を「推し活」に費やしており、「推し活」は、もはや生活の一部を占めるものになっています。
熱狂的ファンからコンテンツ好きまで。6つのクラスターから見えてきた“推し方”の多様化
一口に「推し活」と言っても、ライブなどのイベントに積極的に通って「推し」との距離を縮めたい層から、自宅でTV番組や配信コンテンツを楽しみ「推し」を遠くから眺めていたい層など、“推し方”も多様化しています。
本レポートでは「推し活」をする人びとを6つのクラスターに分類し、推し活に関する価値観や行動を分析しています。
推しがいることで幸せに? 幸福度の差は20pt以上
「あなたは今どの程度幸せですか」と聞いたところ、「推しがいる人」では73.2%が「とても幸せである」「やや幸せである」と回答したのに対し、「推しがいない人」では52.2%と、20pt以上差があることがわかりました。
「推し」の存在は、ポジティブな感情や、積極的な行動を生み出す機会になっており、幸せを感じる一因になっているようです。
※「推し活」支出あり層
能動的な行動を生み出すトリガーとは。「推し」という現象を構成する6つのコア心理
人々が「推し活」に熱中する原理を紐解くと、「応援」「紐帯」「探求」「所有」「共有」「憧憬」の6つのコア心理が見えてきました。グッズを購入する、ファンクラブに加入する、推し活仲間と交流するといった様々な消費行動も、これらの心理の重ね合わせで行われていると考えられます。
調査概要
調査目的:「推し活」に関する経済行動を中心とした実態把握のため
調査手法 :Web定量調査
調査対象者:全国、10〜69歳、男女
対象者条件詳細:
①「推し活」支出あり層:1,200s
・「推しがいる」or「推しがいると思う」回答者/推し活への支出金額が月1円以上
②「推し活」支出なし層:180s
・「推しがいる」or「推しがいると思う」回答者/推し活への支出金額が月0円
③「推し」なし層:160s
・「推しがいる」or「推しがいると思う」非回答者
調査期間:2023年8月5日(土)〜6日(日)
出典元:株式会社博報堂
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
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