Z世代がサロンを探すときは“ハッシュタグ”と“実例数”を重要視?【僕と私と調査】

Z世代がサロンを探すときは“ハッシュタグ”と“実例数”を重要視?【僕と私と調査】

僕と私と株式会社は、全国のZ世代を対象に、サロンに関する意識調査を実施し、結果を公開しました。


Z世代がサロンを選ぶうえで重視するのは「価格」「口コミ・評価」「通いやすさ」

まず、初めて利用するサロン・2回目以降に利用するサロンを選ぶ基準について聞いたところ、上位に挙がったのは「価格」「口コミ・評価」「通いやすさ」などの回答でした。サロンの雰囲気や効果の高さについても重視されている傾向が見えます。

初回訪問時はそれらに加えて、サロン公式SNSの充実度やメニューの豊富さ、ならびに公式サイトが作りこまれているかなどが見られました。2回目以降はより通いやすさの重視が増え、設備の充実度なども重視される傾向にあるようです。また、アイビューティーサロンについては初めて利用する際、スタッフが女性かどうかが重視されているようです。

性別ごとに見ると、男性ではリラクゼーションサロン、エステサロン、フェイシャルサロンに関しては、「スタッフが男性かどうか」「メンズ専門店かどうか」が重視する項目の上位に入ったのも印象的です。

サロンに継続して通う場合は施術者も重視

次に、サロンを選ぶときに「サロン(口コミ・雰囲気・メニューの充実度など)」と「施術者(カリスマ美容師・技術・親しみやすさなど)」、どちらを重視するかを聞いたところ、初回は施術者よりもサロンそのものを重視する傾向が高いが、2回目以降は施術者の重視度もあがることがわかりました。

しかし、2回目以降であってもサロンそのものを重視する人は70%近くおり、公式サイトやSNSなどを通じて継続的に情報発信を行う必要性はあると考えられます。

Z世代がInstagram上でサロンの情報収集に活用するのは“ハッシュタグ”

続いて、サロンの情報発信でも活用されることが多いInstagramについて、Z世代がサロンの情報を集める際に重視している情報を調査しました。

まず、Z世代が1番重視するのは、「自分が興味あるハッシュタグがあるかどうか(33.8%)」で、自分の興味のあるハッシュタグを用いて検索して投稿を見つけたことが、サロンに興味を持つきっかけになったり、投稿に自分の悩みや関心に沿ったハッシュタグが付いていることが、安心や信頼につながっている可能性があると言えます。

次に多かったのが、サロン公式アカウントの投稿に「自分が興味がある投稿があるかどうか(26.7%)」と、「サロン公式アカウントの投稿数や実例の多さ(21.1%)」で、これらもハッシュタグと同じく、実際の効果や仕上がりをイメージできることや、安心してサロンを訪れることができるかの判断材料となっていることがうかがえます。

なお、最近は施術者の個人アカウントも多く見られますが、今回の結果では施術者よりもサロン公式の内容の方が重視されていることがわかりました。

性別ごとに見ると、「Instagramでのサロンにおける情報収集はしない」と回答した男性は約3割となり、女性での同回答者数の2倍にも上りました。

Z世代の26.5%は施術中「そっとしておいてほしい」

また、Z世代がサロンに求める過ごし方1位は「そっとしておいてほしい(26.5%)」。続く2位は「お手入れの方法を知りたい(23.4%)」でしたが、3位に「動画や映画を見たい(22.5%)」、4位に「雑誌を読みたい(19.6%)」がランクインするなど、どちらかといえば施術中は自分の世界に入り込んでいたいZ世代が多いように見受けられます。

男女別に見ると、男性は「動画や映画を観たい(31.3%)」、「雑誌を読みたい(26.0%)」が多く、一方の女性は「そっとしておいてほしい(35.3%)」がもっとも多い結果となりました

Z世代の過半数が美容院にかけるお金は7,000円が上限

Z世代がサロンにかける毎月の平均金額における質問では、美容室、ネイルサロン、リラクゼーションサロン/エステサロン、アイビューティーサロンでは2,000円〜5,000円未満がもっとも多い結果に。利用していない層を除き、いずれも過半数以上が10,000円未満であり、美容院に関しては7,000円未満が67.2%であることがわかりました。

一方で、比較的単価が高いと考えられるボディ・痩身向けエステサロンやフェイシャルサロンに関しては、5,000円〜7,000円未満がもっとも多い回答となりました。

Z世代の女性はフェイシャルケアに、男性はアイビューティーに興味が高い

最後に「フェイシャルサロン」「アイビューティーサロン」について、この1年間で「興味を持つようになったもの」「実際に利用したもの」について聞きました。

まず、Z世代が「興味はあるが、利用したことはない」フェイシャルサロンのメニューは「ピーリング(38.5%)」がもっとも多く、続いて「小顔ケア・小顔矯正(30.5%)」、「肌質改善(30.5%)」という結果に。

アイビューティーサロンのメニューでは1位が「パリジェンヌラッシュリフト(34.8%)」、2位が「眉毛サロン(27.6%)」、3位が「まつ毛パーマ(23.8%)」という結果になりました。

性別ごとに見ると、女性は美白ケア、ニキビケア、肌荒れ・乾燥肌ケアなど、フェイシャルケアに興味が高く、男性の方がまつ毛パーマ、眉毛サロンなど、アイビューティー全体への興味が高い傾向が見られました。

調査概要

調査名:Z世代に聞いた!サロンに関する意識調査
対象条件:全国のZ世代(20~27歳)
調査期間:2024年4月8~10日
調査方法:インターネットを利用したアンケート
調査有効回答数:551名

出典元:僕と私と株式会社

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000106.000071963.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング Z世代

関連する投稿


約7割が再来店につながらず...単発購入で終わる顧客が増加傾向?小売業のリピーター獲得に立ちはだかる壁とは【iTAN調査】

約7割が再来店につながらず...単発購入で終わる顧客が増加傾向?小売業のリピーター獲得に立ちはだかる壁とは【iTAN調査】

株式会社iTANは、小売店経営者・店舗責任者・マーケティング担当者を対象に、「小売業界における再来店促進と顧客接点の実態」に関する調査を実施し、結果を公開しました。


「1円スマホ」の購入経験者は約1割も、機会があれば利用したい人は約5割と利用に前向きな姿勢あり【イード調査】

「1円スマホ」の購入経験者は約1割も、機会があれば利用したい人は約5割と利用に前向きな姿勢あり【イード調査】

株式会社イードは、スマートフォンやデジタルライフについてユーザー目線で最新情報をお届けするメディア「LiPro(インターネット)」において、1円スマホに関心のあるユーザーを対象に「1円スマホ」に関する関心・意向についてアンケート調査を実施し、結果を公開しました。


電通デジタル、リテールメディアが生活者にもたらす購買行動とブランド指標への影響についての調査結果を公開

電通デジタル、リテールメディアが生活者にもたらす購買行動とブランド指標への影響についての調査結果を公開

株式会社電通デジタルは、生活者のリテールメディアへの接触が購買行動およびブランド認知に与える影響を明らかにするため、「2025年 リテールメディア調査」を実施し、結果を公開しました。


若年層の消費行動、2025年8月に増えたのは「外食/カフェの飲食やテイクアウト」が最多【LINEリサーチ調査】

若年層の消費行動、2025年8月に増えたのは「外食/カフェの飲食やテイクアウト」が最多【LINEリサーチ調査】

LINEリサーチは、全国の15~24歳を対象に「直近1か月で、ふだんより多くお金を使った項目」についての2025年9月期の調査を実施し、結果を公開しました。


AIエージェントを導入している企業は35%!生成AIの導入スピードを上回る【BCG調査】

AIエージェントを導入している企業は35%!生成AIの導入スピードを上回る【BCG調査】

ボストン コンサルティング グループ(BCG)は、MITスローン・マネジメント・レビュー誌(MIT SMR)と共同で、AIによるビジネスへの影響に関するレポート「The Emerging Agentic Enterprise: How Leaders Must Navigate a New Age of AI」を発表しました。


ページトップへ