生成AIを業務に活用する従業員の割合は約半数に迫る
「AIが仕事に与える影響」について働き手の意識を関心、楽観的、懸念、確信、無関心、不安、拒絶の7つの選択肢から調査したところ、「(効用を)確信している」と回答した人の割合は42%と、昨年の26%から増加しています。
一方、「不安を感じている」の割合も昨年から5%ポイント増加しました。
また、AIや生成AIを少なくとも週に1回以上使用している人のうち49%が、AIや生成AIの進化によって今後10年で自分の仕事がなくなるかもしれないと考えている一方、全く使用していない人ではこの割合は24%でした。
本調査は、企業が生成AIの試験運用を終えて組織基盤に統合しはじめる“過渡期”に行われました。働き手が生成AIにふれる機会も昨年に比べ増えており、特に従業員の生成AI活用については顕著な変化が見られました。
「生成AIツールを日常的に使用している」と回答した従業員の割合は52%と昨年の2倍以上、うち43%は業務にも使用していることがわかりました。
グローバルサウスの国々の回答者はより生成AIの効用を「確信している」
調査結果を地理的な観点で見ると、ブラジル、インド、ナイジェリア、南アフリカ、中東諸国といったグローバルサウスの国々の回答者が、生成AI活用の効果をより確信していることが明らかになりました。
日本は「確信している」の割合が調査対象国中最も低く、「不安を感じている」の割合は最も高くなっています。
業務での使用率についても同様の傾向が見られ、グローバルサウスの国々では、経営層から従業員に至るまで、生成AIを日常的に使用する人の割合がグローバルノースの国々より高いという結果になりました。
日本ではこの割合が経営層では76%と概ね高いものの、管理職で31%、従業員で16%と調査対象国中最低でした。
生成AIツールの使用で週に5時間を節約
生成AIを業務に使用している回答者の58%が、生成AIツールを使うことで週に少なくとも5時間を節約できていると回答しています。
節約した分の時間は、「より多くの業務をこなす」(41%)、「新規の仕事に着手する」(39%)、「生成AIの利用法を探る実験をする」(38%)、「戦略的な仕事に取り組む」(28%)といったことに充てられています。
出典元:ボストン コンサルティング グループ
AI at Work 2024: Friend and Foe
https://www.bcg.com/publications/2024/ai-at-work-friend-foeIn the past year, workers’ confidence in GenAI has grown. So has their fear of job loss. Companies can address these dueling perspectives through deliberate thought and strategic action.
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
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