回答した在日中国人500名全員が、日本への旅行に関して質問や相談をされた経験あり
中国にいる家族/友人/知人から日本への旅行に関して質問や相談をされた経験があるか聞いたところ、今回アンケートに回答した在日中国人500人全員が、質問や相談をされた経験があると回答しました。
このことから、在日中国人は中国からのインバウンド観光客に日本旅行に関する情報を伝達する重要な懸け橋となっていることがわかります。
約85%が直近1年間に日本国内のアテンド経験あり!アテンド先はコト消費の割合も多いが、コロナ前と変わらず安定的にモノ消費の割合も高い
インバウンド観光客が日本国内を旅行する際ツアーガイドが同行するケースもありますが、在日中国人がどのくらい日本国内のアテンド経験があるのか聞いたところ、約85%が直近1年間にアテンド経験があると回答しました。
この結果から、在日中国人への情報の伝達はインバウンド観光客の訪問先に影響を与えることがうかがえます。
また、直近1年間のアテンド経験の有無に関わらず、実際に行ったアテンド先、およびもしアテンドするとした場合のアテンド先候補を聞いたところ、「百貨店」「ドラッグストア」「商業施設(パルコなど)」といったモノ消費に繋がる場所の人気が高いことがわかりました。
「温泉」「テーマパーク」「神社仏閣」「伝統文化の体験」など、体験に通じるコト消費の割合も多いですが、コロナ前に「爆買い」と言われていた状況からは変わったとは言え、今でも安定的にモノ消費の割合が多いことがわかります。
アテンド先を決める際、約85%が「中国国内で利用されているSNSの情報」を参考にしている
直近1年間のアテンド経験の有無に関わらず、日本国内をアテンドする際どのような情報を参考にするか聞いたところ、約85%が「中国国内で利用されているSNSの情報(RED・Douyin・WeChatなど)」と回答しました。
続いて第二位が「日本国内で利用されているWebサイトや旅行アプリの情報(Googleマップ・食べログ・旅行サイトなど)」、第三位が「実際に自分が行って良かった場所やお店」となっており、TVや雑誌よりSNSやネット上の口コミを重視していることがわかります。
在日中国人が商品の購入、店舗来店を検討する際に参考にするメディアは「RED」がトップ
商品の購入および店舗来店を検討する際に参考にするメディアについて聞いたところ、どちらも90%以上が「RED」と回答しました。
次に多く回答されたのが「WeChat(友達/知人)の投稿」ですが、商品購入、店舗来店どちらも50%前後となっており、圧倒的な差でREDが選ばれています。
このことから、REDは購買行動を起こす前に、商品や店舗に関わるあらゆる情報を検索・収集するために最も多く利用されており、在日中国人への情報伝達や売上向上のためにはREDを活用したマーケティング施策が最も効果的であると推測できます。
REDを活用したマーケティング施策を行うことで在日中国人の「自分が行って良かった場所・お店」に想起される可能性が高まり、同時にインバウンド観光客への情報伝達やアテンド先として選択肢に上がる可能性も高くなると考えられます。
在日中国人の商品購入、店舗来店のきっかけとなるREDの情報は「KOLの投稿」より「KOCの投稿」が多い
商品購入や店舗へ行くきっかけとして参考となったREDの情報について聞いたところ、フォロー中、発見タブ(ページ)、ハッシュタグページいずれの検索方法においても、KOLよりKOCの投稿の方が多いことがわかります。
「各ブランドの公式アカウントの投稿」も31.6%となっており、KOLの投稿に引けをとらない影響力を持っているという実態が浮き彫りとなりました。
調査概要
調査名称:在日中国人のインバウンド観光客へ与える影響とSNS利用実態調査
調査主体:アライドアーキテクツ株式会社
調査対象:日本国内に住むBoJapan在日中国人メンバー
調査期間:2024年9月11日~10月2日
調査方法:Wechatミニプログラム【问卷星】を使用し、BoJapan Wechatコミュニティ内でアンケート調査を実施
有効サンプル数:500名
出典元:アライドアーキテクツ株式会社
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。
編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。