博報堂DYホールディングス Human-Centered AI Institute、「AIと暮らす未来の生活調査2024」の結果を公開

博報堂DYホールディングス Human-Centered AI Institute、「AIと暮らす未来の生活調査2024」の結果を公開

株式会社博報堂DYホールディングスのHuman-Centered AI Instituteは、全国の15~69歳の生活者を対象に「AIと暮らす未来の生活調査」を実施し、結果を公開しました。


AIに関する現在の状況

生成AI関連サービスの認知、利用経験

生成AI関連サービスを1か月に1回以上利用している人(以下、利用層)は全体の17.9%となった。昨年の8.0%から2倍以上の伸びとなりました。

また、生成AI関連サービスを知っているという認知層は全体の55.7%と、2023年の調査結果と比較すると生成AI関連サービスが急速に浸透していることが確認できます。

生成AI関連サービス利用層の性年齢

利用層の平均年齢は40.2歳。男性比率が72.9%と高い結果になりました。

生成AI関連サービス利用層のサービスの利用用途

利用層(月1回以上の利用者)に実際の利用用途を聞いたところ、「文章作成・文章処理」が1位(50.6%)となり、次いで「業務の効率化」(49.5%)、「翻訳作業」(49.4%)、「アイディア出し」(47.7%)と続きます。

2023年度調査結果と比較すると、「アイディア出し」「業務の効率化」「文章・記事・ドキュメント要約」の用途が特に増加している傾向が確認できます。

生活者におけるAIの存在

AIは例えるならどんな存在なのか聞いたところ、全体、利用層ともに、1位は「自分にアドバイスを提供し、問題解決を手助けしてくれる存在」(全体64.0%/利用層83.2%)でした。

全体では、2位「機械的すぎて、冷たい存在」(48.7%)、3位「得体の知れない、不安を感じさせる存在」(46.3%)と続きますが、利用層に絞ると、2位「自分を磨き、サポートしてくれる先生または部下」(68.3%)、「一緒に楽しみ、目標を共有できる仲間」(53.0%)とポジティブな存在として捉えられている傾向が確認できました。

AIの仕事・学業での利用とプライベートでの利用の割合

AI関連サービスを仕事や学業、またはプライベートで利用する場合、どのような割合で利用しているか聞いたところ、プライベートでの利用が多いと答えた人は40.2%、業務や仕事・学業で利用することが多いと答えた人は36.5%となりました。

2023年度調査結果と比較すると、業務や仕事・学業で利用することが多いと答えた人の割合が増加しており、AIを仕事や学業で利用する傾向が高まっていることが確認できます。

10代はAIネイティブ世代

AIの活用度合いを確認すると、10代男女は「AIを使いこなしている」と自認している割合が63.6%と全世代平均(20.3%)と比較して特に高く、AIネイティブ世代と呼ぶことができます。

急速にAIが生活に浸透していく中で、10代は社会人になる前のタイミングで既に生成AIが実装されている各種ツール類やSNSを使いこなしていることが伺える結果となりました。

AI関連サービス利用後の行動・意識変化

利用層に、AI関連サービス利用後にどのような行動や意識の変化があったのか聞いたところ、「自分の興味領域が広がった」(28.5%)がトップ。

次いで、「AI関連のサービスをいくつかダウンロードしたり、使ってみた」(25.4%)、「AIに関するニュースや情報を積極的に見るようになった」(23.7%)、「AIやテクノロジーに対する難しい/難解なイメージが緩和された」(21.5%)が続きます。

2023年度調査結果と比較すると、ほぼすべての項目で生活者の行動・意識変化は高まっていることが確認できます。

AIに関する将来の期待

AIへの将来意識

AIに対する将来意識を聞いたところ、全体では「AIによって業務の効率化は進む」(71.5%)、「AIを仕事で使いこなすために、どこから手を付けていいのかわからない」(71.0%)、「AIのよい使い方(効果的な使い方)がよくわからない」(70.8%)、「AIはインターネットよりも社会に大きな影響を与える」(69.3%)が上位に並びます。

AIを使いこなせるか不安という意識はあるが、インターネットよりも社会に大きな影響を与えるかもしれないという期待意識も伺われます。


一方、利用層では「生成AIの使い方をもっと知りたい」(78.4%)、「AIによって人間とAIの新たなコラボレーションが生まれる」(76.7%)、「生成AIは人間が気づいていない新たな問いを見つけてくれる」(75.9%)、「AIはインターネットよりも社会に大きな影響を与える」(75.5%)など新たな価値創出への期待意識が上位に並びました。

人間がやるべき仕事とAIに任せたい仕事

生活者に人手不足が解消される可能性を想定した上で、人間がやるべき仕事と、AIに任せたい仕事を聞いたところ、人手が足りなくても人間がやるべき仕事として「公共政策および経営意思決定支援」(28.6%)、「教育支援」(26.0%)、「医療処置および手術支援」(24.7%)、「医療診断」(24.0%)が上位に並びました。

一方、AIに任せたい仕事としては「ルーティンワーク・単純作業」(51.6%)、「物流管理」(47.3%)、「予測分析」(44.7%)、「翻訳」(44.1%)が上位に並びました。

調査概要

・ 調査名称:「AIと暮らす未来の生活調査2024」
・ 調査方法:インターネット調査
・ 調査時期:2024年10月
・ 調査地域/対象者:全国 15~69歳の男女
・ 調査機関:株式会社マクロミル
・ 有効回答数:事前調査(49,529サンプル) 本調査(2,367サンプル)
・ 分析/集計機関:エム・アール・エス広告調査 ※集計結果は事前調査結果出現率により算出

出典元:博報堂DYホールディングス

引用:博報堂DYホールディングス

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

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