検索キーワードからニーズを把握する方法を、1年目広告プランナーの坂山華さんが学びます

検索キーワードからニーズを把握する方法を、1年目広告プランナーの坂山華さんが学びます

広告代理店の新人プランナーが競合サイト分析ツール「eMark+」を使いながら、市場・競合調査の考え方と方法を学んでいく「データマーケティング成長記」企画です。第3回目の今回は、検索キーワードを詳細に分析する方法を学びます。坂山華さんが一歩ずつ学んでいく様子を見守りましょう。


検索キーワードの分析を学びます

こんにちは。私、坂山華は広告代理店で働いている社会人1年目の広告プランナーです。プラットフォームの広告運用に携わるかたわら、ご縁があって、本メディア「マナミナ」で記事を書いています。

そんな中、株式会社ヴァリューズの星さんに、競合・市場分析ツール「eMark+(イーマークプラス)」を使った市場分析の方法を教えてもらえることになりました。前回は特定のWebサイトを詳細に分析していく手法を、ファッションECの3サイトを例に学びました。

そして今回は検索キーワードを使ったユーザーのニーズ調査について勉強します。その模様を以下、お伝えしていきます。

検索ワード分析はコンテンツマーケティングに役立つ

坂山「前回に引き続き、今回もよろしくお願いいたします! 今回は検索キーワード分析の考え方・方法について教えていただけるということなのですが、そもそもなぜ検索キーワード分析を行うのでしょうか?」

星「今回もよろしくお願いいたします! なぜ検索キーワードを分析するかと言えば、ユーザーがどんなニーズを持ち、どんな情報を欲していたかを探る大きなヒントになるからです。」

星「ネットではユーザーが主体的に情報を検索して探しますよね。マス広告が主流の時代には情報の主体者は企業側と言われていましたが、デジタル時代になった今では、主導権を握っているのはユーザー側だと言えます。」

坂山「なるほど…。」

星「そこでマーケティングの文脈では、ユーザーの興味に基づいたコンテンツを発信し、その中で自社や自社商品のことを知ってもらう、コンテンツマーケティングの考え方が出てきました。」

坂山「コンテンツマーケティング、聞いたことあります!」

星「コンテンツマーケティングを行うためには、ユーザーの意図や背景、行動の文脈を読んで、興味を持ってもらえるようなコンテンツを作らなくてはなりません。そしてそのために、検索キーワード分析が役に立つんです。」

坂山「話がつながってきました。」

星「そこで今回は、ユーザーがどのような検索ワードを使うかを、分析ツール『eMark+』で見てみましょう。そして検索の結果どのようなコンテンツを閲覧したかをチェックすることで、ユーザーの検索意図やニーズを把握することができるはずです。」

実際に特定のキーワードをみてみる

星「では実際に分析を始めていきましょう。対象とする検索キーワードですが、今回は旅行系コンテンツの分析を例に取りましょうか。そこで、eMark+のサイトランキング機能を使い、『旅行・交通』メディアのカテゴリを選択してみます。すると、情報メディアでは4位にランキングしていた『iccoto』が最上位でした。」

eMark+のGeneral Overview機能でサイトのユーザー数ランキングを見ます

星「ではicottoのサイト内で人気のコンテンツは何でしょうか? 前回のサイト分析編でも使用した、コンテンツランキングの機能を使って見てみます。」

icottoのユーザー数によるコンテンツランキング

坂山「『神戸観光』や『名古屋王道観光』といったワードが人気コンテンツのタイトルに含まれていますね!」

星「このように、まずは気になるキーワードを競合のサイトから探してみましょう。今回だと坂山さんも言ってくれたように、『神戸観光』が人気そうですね。そこで次に、『神戸観光』というキーワードでコンテンツを作る場合はどうすればいいか、検索キーワード分析から考えていきましょう。」

坂山「はい!」

星「ではeMark+のメニューに戻り、Keyword Finder機能の『指定キーワードランキング』をクリックします。検索対象欄は『検索キーワード』を選択して、気になるキーワード『神戸 観光』を入力しましょう。複数ワードがある場合は、検索キーワード欄で『神戸』『観光』と単語を分け、結合条件を『AND検索』とします。」

指定キーワードランキングの画面

坂山「入力しました!」

星「そして、条件保存&集計開始ボタンを押すと……」

検索キーワードランキングの一覧

星「そのキーワードを含む検索キーワードランキングが表示されました。例えば『神戸 有馬温泉 観光』とか『神戸 元町 観光』などのワードで検索されているんですね。」

坂山「神戸の観光を検討している人が、有馬温泉や元町に興味を持っていそうなことが分かりますね!」

星「キーワードの組み合わせからも新しい発見があり面白いですね! では次に、右上のラジオボタン『単語分割』を押してみましょう。検索されたキーワードが分割されてランキングされます。」

キーワードの単語分割結果の一覧

星「この画面では、上位に『子連れ』が来ていますね。ニーズを把握するとき、単語ベースで結果が出てくるので分かりやすいと思います。」

坂山「神戸はおしゃれな大人の町というイメージがあり、デートでよく訪れるイメージでしたが、ファミリー層も検討してそうですね…!」

星「このように、検索されているキーワードの一覧を確認したら、次は流入ホストを見てみましょうか。右上のラジオボタンを押すと、『神戸 観光』のキーワードで検索した後に流入しているサイトのランキングを出すことができます。」

流入ホストの一覧

坂山「ユーザーが検索したあとに見るメディアが分かりますね…!」

坂山「サイトのカテゴリに注目すると、メディアが圧倒的に多いことがわかりますね。神戸の魅力的なスポットを探すために情報メディアを活用するユーザー像が浮かび上がってくると思います。」

流入LPからニーズを把握

星「では次にいよいよ、実際にどんなコンテンツが閲覧されているのかを見ていきますね。右上の『流入LP』のラジオボタンを押してみてください。」

流入LPの一覧

坂山「コンテンツ一覧が出てきました!」

星「おそらくコンテンツ企画の際にはここが一番重要になってくると思います。どんなページタイトルにすれば人々の興味を惹きつけられるのか、参考になりますよ。」

坂山「1位のコンテンツのタイトルには『【2019年】〜』という表現がありますね。確かに自分がネットで情報を探すときは、『2019年最新』など、いつの情報なのかぱっと見てわかるとクリックしてしまうなと思いました。」

星「あとは『TOP10』や『5時間で満喫』など、具体的な数字をタイトルに入れるのも良さそうですね。」

坂山「これらの上位サイトを参考にすれば、消費者のニーズを捉えたコンテンツを制作することができそうです!」

星「そうですね。さらに、どんなユーザーがコンテンツを閲覧しているのかを確かめるために、ユーザーのデモグラ属性を簡単に見ることができます。画面左上の『ユーザー属性』のところをクリックしてみましょう。」

「神戸 観光」検索者の男女比

星「これがユーザー属性の男女比のグラフです。性別のほかにも年代や地域、職業など、ユーザーを詳細に知ることができます。」

坂山「ネットで神戸観光を検索しているユーザーの男女比は同じくらいなんですね。」

星「また『月別詳細』をクリックすると、次の画面のように検索者数の月別詳細を見ることがもできます。」

「神戸 観光」の検索者数推移

坂山「ユーザー数の推移からは、7月にぐっとユーザー数が増えていて、夏休みに向けて旅行のスケジュールを立てる人が多いことを推測できますね。」

星「時期に合わせてコンテンツを作るのも重要だと思います。さて、今回はここまでです。『神戸観光』を例に取り上げましたが、他の関連するワードについても繰り返して見ていくことが重要ですね。そして閲覧されたコンテンツからユーザーのニーズを推測できれば、ヒットするコンテンツづくりへの道筋が見えてくると思います。」

坂山「とても勉強になりました! 私の業務だと、例えばSNSの広告配信のセグメント設計や、クリエイティブの言葉選びなどにも参考にできると思いました。改めて、今日はありがとうございました!」


分析概要

全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、「神戸観光」検索者のユーザー数とユーザー属性を調査しました。

※対象期間:2019年1月~2019年12月
※ユーザー数:該当サイトを訪れたUnique User数
※ユーザー数やセッション数はヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。

前回の坂山華のデータマーケティング成長記はこちら

1年目の新人広告プランナー、市場・競合調査を学ぶ

https://manamina.valuesccg.com/articles/598

広告代理店の新卒プランナーが、市場分析ツール「eMark+」を使いながら、市場・競合調査の考え方と方法を学んでいく企画がスタートしました。今回は世の中のサイトのユーザー数を概観し、比較する方法を「General Overview」という機能を使って学んでいきます。

Webサイト分析ってどうやるの? 1年目の広告プランナー・坂山華がファッションECサイトを分析します

https://manamina.valuesccg.com/articles/603

広告代理店の新人プランナーが競合サイト分析ツール「eMark+」を使いながら、市場・競合調査の考え方と方法を学んでいく「データマーケティング成長記」企画です。第2回となる今回は、特定サイトを分析する際に必要な視点を学び、実際にファッションEC主要3サイトの調査を行います。坂山華さんが一歩ずつ学んでいく様子を見守りましょう。

eMark+が気になる方はこちらからどうぞ



eMark+ 無料で競合調査ができる! 無料登録はこちら


この記事のライター

広告代理店の1年目です。日々の業務内外でのキャッチアップを通じて、皆様のお役にたてればとおもっております。いつか頭の中にあるものを表現することを仕事にするため邁進中です。

関連する投稿


戸建てVSリフォーム!?コロナ禍の住宅事情を検索キーワードから徹底調査!

戸建てVSリフォーム!?コロナ禍の住宅事情を検索キーワードから徹底調査!

新型コロナの影響によるステイホームやリモートワークの広がりが、住宅事情にも変化を及ぼしています。夫婦で在宅勤務できるスペース、子どもがストレスなく過ごせる空間など、家で過ごす時間が増えたことによって、今までとは違った視点で住宅について考えるきっかけができました。今回は戸建て、土地、リフォームなど、住宅に関する消費者意識の最新動向を分析していきます。


マスク着用でマウスウォッシュが話題に!中でも「リステリン」が注目されている理由を検索データから探ってみた

マスク着用でマウスウォッシュが話題に!中でも「リステリン」が注目されている理由を検索データから探ってみた

新型コロナウイルスの影響でマスクの着用が常態化している昨今。長時間のマスク着用などで自分の口臭が気になっている人が増えているのではないでしょうか。最近では、マスク着用という新生活様式に伴い、エチケットの一環としてマウスウォッシュなどの口臭ケア用品を取り入れている人も多いようです。そこで今回は「口臭」に関連するキーワードに着目して調査・分析をしてみました。


SFCの学生が語る、データを駆使して大学HPのPR改善を実現した研究プロジェクトの実態とは?

SFCの学生が語る、データを駆使して大学HPのPR改善を実現した研究プロジェクトの実態とは?

カリキュラムの自由度の高さなど、ユニークな教育プログラムで注目を集める慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)。マーケティングコミュニケーションを研究する桑原武夫研究会では、大学の広報担当と連携してPRコンテンツを制作する研究活動も行われています。その際にはWeb行動ログデータも使い、コンテンツの課題発見や改善、効果検証まで実施されているとか。では、その実態はどのようなものなのでしょうか? プロジェクトリーダーである4年生の加藤さん、次期リーダーの3年生の片桐くんに取材しました。


2020年の検索キーワードのトレンドを総まとめ!『鬼滅の刃』『コロナウイルス』『GOTOトラベル』など。流行語大賞の『3密』は?

2020年の検索キーワードのトレンドを総まとめ!『鬼滅の刃』『コロナウイルス』『GOTOトラベル』など。流行語大賞の『3密』は?

ヴァリューズでは、保有するモニターパネルのWeb行動ログを分析し毎週、急上昇している検索キーワードを調査してきました。今回は2020年1月~10月の週間検索キーワードで検索が急上昇した特徴的なワードに加え、2020年新語・流行語大賞をもとに、今年の流行を振り返ります。


withコロナ時代、新たに根づく“自粛ポジティブ消費”とは?アンケートと検索ログによる調査レポート

withコロナ時代、新たに根づく“自粛ポジティブ消費”とは?アンケートと検索ログによる調査レポート

新型コロナウイルスの“第3波”到来ともいわれる今、マーケターにおいては、冬の巣ごもりシーズンに向けwithコロナの消費行動をつかむニーズが再び高まっています。 そこでヴァリューズでは、消費者が2020年春の自粛期間を有意義に過ごすために行った新たな行動=“自粛ポジティブ消費”に関するアンケート調査を実施しました。その結果、意外にも早い段階で消費者の“ポジティブ転換”が起きていたことや、その継続意向の高さ、情報収集行動・消費傾向について新たな特徴がみられることがわかりました。(ページ数|51p)


最新の投稿


戸建てVSリフォーム!?コロナ禍の住宅事情を検索キーワードから徹底調査!

戸建てVSリフォーム!?コロナ禍の住宅事情を検索キーワードから徹底調査!

新型コロナの影響によるステイホームやリモートワークの広がりが、住宅事情にも変化を及ぼしています。夫婦で在宅勤務できるスペース、子どもがストレスなく過ごせる空間など、家で過ごす時間が増えたことによって、今までとは違った視点で住宅について考えるきっかけができました。今回は戸建て、土地、リフォームなど、住宅に関する消費者意識の最新動向を分析していきます。


中国で社会現象に。「姐姐経済(お姉さん経済)」時代がやってきた|中国トレンド調査

中国で社会現象に。「姐姐経済(お姉さん経済)」時代がやってきた|中国トレンド調査

「小姐姐」は中国語で「姉」を意味する一方で、近年、「お姉さん経済」と呼ばれる社会現象が女性の社会進出によって現れました。20代〜40代、高学歴、都市部在住などの属性に分類できる、いわゆる「小姐姐」はモノ消費と、経験を楽しむコト消費を同時に重視しており、ECショッピング、スキンケア・化粧品から観光、美容医療、娯楽サービス領域まで、「お姉さん経済」によるインパクトが増大しています。このような消費者行動の特徴を理解することは中国女性消費者向けのマーケティング戦略を立てる時に不可欠であり、中国人女性のライフステージの多様化に伴う消費ニーズを見出すこともできます。


マスク着用でマウスウォッシュが話題に!中でも「リステリン」が注目されている理由を検索データから探ってみた

マスク着用でマウスウォッシュが話題に!中でも「リステリン」が注目されている理由を検索データから探ってみた

新型コロナウイルスの影響でマスクの着用が常態化している昨今。長時間のマスク着用などで自分の口臭が気になっている人が増えているのではないでしょうか。最近では、マスク着用という新生活様式に伴い、エチケットの一環としてマウスウォッシュなどの口臭ケア用品を取り入れている人も多いようです。そこで今回は「口臭」に関連するキーワードに着目して調査・分析をしてみました。


Webサイト&アプリ市場のユーザー数ランキング2020を発表!ステイホームでYouTube利用大幅増、非接触推奨でキャッシュレス決済アプリが日常化

Webサイト&アプリ市場のユーザー数ランキング2020を発表!ステイホームでYouTube利用大幅増、非接触推奨でキャッシュレス決済アプリが日常化

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズは、2020年1月~10月のWebサイトのアクセス数、スマートフォンのアプリの起動数を調査し、ランキングを作成。前年との比較や、年代別での利用傾向に関しても分析をおこないました。


【動画レポート】ネット行動ログデータによるパーソナルケア商品検索者の動向分析 ~ヘアケア及びオーラルケアの消費者調査

【動画レポート】ネット行動ログデータによるパーソナルケア商品検索者の動向分析 ~ヘアケア及びオーラルケアの消費者調査

いま知っておくべき情報を20分に要約した、ショートセミナー動画によるレポートです。業界調査、トレンド、消費者調査など、Web行動ログ分析によるマーケティング調査を提供するヴァリューズのコンサルタントが、簡潔に解説します。動画はYouTubeでの限定公開となりますので、ご都合のいい時間に、ぜひご覧ください。 <br><b>今回のテーマは「インターネット行動ログデータによるパーソナルケア商品検索者の動向分析~ヘアケア及びオーラルケアについて情報収集するユーザーを理解し、Web上での訴求を考える」です。</b>


自社と競合サイトのユーザー層の違いや急上昇サイトがすぐにわかる!他社サイトのユーザーが見える市場調査ツール eMark+無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング