【トレンド調査】焼売をネット販売する中華料理店がディスプレイ広告でリーチ拡大|2021年5月急上昇サイト

【トレンド調査】焼売をネット販売する中華料理店がディスプレイ広告でリーチ拡大|2021年5月急上昇サイト

2021年5月にユーザー数を伸ばしたWebサイトは? SaaS型のWeb行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」を使うと、どんな人がどんなWebサイトを見ているのか、いろいろな切り口で簡単に調べることができます。今回はDockpitを使って訪問ユーザー数の前月比が急上昇したWebサイトを調査しました。


2021年5月の急上昇サイトは?

こんにちは、マナミナ編集部です。まず早速、2021年5月の急上昇サイトランキングを見てみましょう。

2021年5月の前月比上昇サイトランキング(対象はPC&スマートフォン、「Dockpit」トレンド分析より)

こちらは、Web行動ログ分析ツール「Dockpit」のトレンド分析機能を用いて、Webサイト訪問ユーザー数の前月比Top30をランキング表示したもの。この中から注目のサイトを紹介することで、市場のトレンドを紐解いていきます。

引っ越しやネット回線サイトが上位に。新生活需要がうかがえる

それでは、1位〜30位にランクインしたなかで、トレンドとして注目のサイトをいくつかご紹介します。

5位:SoftBankAir(株式会社eCALL)

5位にランクインしたのは株式会社eCALLが取り扱う「SoftBank Air」のサイトでした。SoftBank Airとは、開通工事不要でコンセントに差し込むだけでWi-Fiが使える据え置き型の自宅・家庭用モバイルWi-Fiルータ「ホームルータ」です。

SoftBank Airシリーズはホームルータ市場でシェア1位を獲得しており、ユーザーからの支持が厚いです。また、コロナ禍でリモートワークが急拡大したため、ホームルータのニーズも高まっています。そのため、多くの販売代理店が存在しており、それぞれ独自のキャッシュバックキャンペーンや割引特典を展開しています。

中でも株式会社eCALLのSoftBank Airは、最大39,600円の現金キャッシュバックキャンペーンなど、他社の代理店と比較してお得なキャンペーンを実施。お得なキャンペーンをフックに、訪問者数を大きく増加させたのではないでしょうか。

6位:おとくライン

次の6位は、ソフトバンクの格安固定電話サービス「おとくライン」でした。こちらもソフトバンクの通信設備を使った電話回線やインターネットの手配サービスです。ソフトバンクの電話回線だけでなく、インターネット回線のSoftBank 光やWi-FiのSoftBank Airなども取り扱っています。

5月から多くの販売代理店でSoftBank Airのキャッシュバックキャンペーンを展開していました。その結果、株式会社eCALLの「SoftBank Air」だけでなく株式会社ビジョンが運営する「おとくライン」も急上昇サイトにランクインしたのではないでしょうか。

こうした「SoftBankAir」や「おとくライン」などインターネットサイトの上位ランクインには、新生活需要の影響が考えられます。4月で新年度になり新生活を始める人が増え、5月でインターネットを契約するユーザーが多かったのではないでしょうか。

新生活需要は上位にランクインしていたほかのサイトからもうかがえます。4位は「サカイ引越センター」の法人向けの引越しサイトで、リモートワークの浸透に伴うオフィスの移転や、移動に伴う転勤引越のために訪問ユーザー数が増えた可能性が考えられます。

また、ランキングを全体的に見ると、不動産投資サイトのランクインが目立ちます。1位の「不動産投資一括請求」だけでなく、7位の「不動産の窓口」や18位「INVALANCE」も不動産投資サイトでした。低金利かつコロナで消費支出が減った現在において、投資しやすい不動産の小口化商品が人気を集めている可能性があります。

母の日・父の日のギフト需要やオープンキャンパス情報なども

12位:ローソン ギフト・予約商品

12位にランクインしたのは「ローソン ギフト」でした。こちらはコンビニ3大チェーンの一社であるローソンのデジタルカタログです。

どのようなページに注目が集まったのか、コンテンツランキングで確認しましょう。

「ローソン ギフト」のコンテンツランキング(「Dockpit」競合分析より)

1位はトップページでしたが、2位から4位は「母の日・父の日ギフトカタログ」や「2021 サマーギフト」のページでした。

新型コロナウイルス感染症の影響で気軽に対面することができない中、直接会えない代わりにコミュニケーションの手段としてギフトを送る人が多いのではないでしょうか。特に5月は母の日があり、父の日やお中元の時期も近いため、ギフトを探し求める訪問者が急増したと考えられます。

15位:妖怪ウォッチ ぷにぷに

15位は「妖怪ウォッチ」のスマホ用パズルスゲーム「妖怪ウォッチ ぷにぷに」の公式サイトでした。

急上昇の原因をコンテンツランキングから探っていきましょう。

「妖怪ウォッチ」のコンテンツランキング(「Dockpit」競合分析より)

圧倒的にUU数を稼いだ1位のページは、「オレのともだち召喚キャンペーン」のページでした。

妖怪ウォッチ ぷにぷにでは5月1日から5月16日まで、LINEからアプリに招待することで報酬を獲得できる「オレのともだち召喚キャンペーン」を開催。誘った友達がプレイすると、人数に応じて報酬をゲットできます。このキャンペーンによって訪問者数を急増させたと考えられます。多くのユーザーから妖怪ウォッチ ぷにぷにが支持されていることが伺えます。

19位:APUmate

19位は立命館アジア太平洋大学(APU)の受験生向けサイト「APUmate」でした。立命館アジア太平洋大学は2000年に設置された大分県の私立大学です。同大学は留学生と日本人が半数ずつ在籍しており、日本語と英語による日英二言語教育システムを展開していることが特徴です。

急上昇の原因を集客構造の推移から探っていきましょう。

2021年4月〜2021年5月の「APUmate」の集客構造推移(「Dockpit」競合分析より)

ディスプレイ広告の割合が急増したことが分かります。では、どのようなページにユーザーが訪問したのかコンテンツランキングで確認しましょう。

「APUmate」のコンテンツランキング(「Dockpit」競合分析より)

1位はオープンキャンパスに関するページでした。

APUは文部科学省が創設した「スーパーグローバル大学」にも指定されています。大学の国際化が重視される中で、ユニークな取り組みを行う大学として人気が高まっているAPU。ディスプレイ広告を活用してオープンキャンパスの宣伝を行い、積極的に認知拡大を行っていました。

24位:小洞天

24位は「小洞天」の通販サイトでした。小洞天は日本橋を中心に5店舗を構える本格中華料理のお店です。

サイトがどのように急上昇したのか集客構造から確認しましょう。

2021年5月の「小洞天」の集客構造(「Dockpit」競合分析より)

ディスプレイ広告による流入が大半を占めていることが分かります。

5月は緊急事態宣言で外食自粛が続きました。大規模の店舗を経営する外食業界の企業にとっては逆風が続いている状況。打開策のひとつとして、食事をテイクアウトや通販で販売することが挙げられます。

小洞天では看板メニューであるシューマイを中心に通販を展開。広告予算を確保し、ディスプレイ広告によってリーチを広げる施策を行ったと考えられます。ユーザーにとっても、普段お店でしか味わえない本格的な料理への需要は高まっているのではないでしょうか。

まとめ

最後に5月に急上昇したサイトと、その増加要因をまとめます。

SoftBankAirの販売代理店サイトが5位と6位に連続ランクイン。SoftBank Airシリーズはマーケットシェアを獲得しているため、販売代理店が数多く存在しています。両サイトともに、コロナ禍でリモートワークが急拡大してホームルーターのニーズが高まる中でキャッシュバックキャンペーンを展開したことや、新学期となり新生活にむけて5月にインターネットを契約するユーザーが多かったことから、訪問者が急増したと考えられます。

12位にランクインした「ローソン ギフト」は、季節の影響が大きいと考えられます。5月は母の日があり、父の日やお中元の時期も近いです。また、コロナ禍で直接会えない代わりにコミュニケーションの手段として、ギフトのニーズが例年より高まっているのではないでしょうか。

ディスプレイ広告によって集客に成功したサイトもありました。19位の「APUmate」は、大学の国際化が重視される中で、ディスプレイ広告を利用して、オープンキャンパスの宣伝をしたと考えられます。また、24位の「小洞天」は、緊急事態宣言下で外食しにくい状況下で専門料理の通販需要が高まっていたため、ディスプレイ広告によって訪問者が急増したのではないでしょうか。

本記事のデータはWeb行動ログ調査ツールのDockpitを使用しています。詳細な機能を知りたい方はぜひ無料版を使ってみてください。

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