【無料ダウンロード】デジタル・トレンド白書2024 – Z世代トレンド・SNS動向編|ホワイトペーパー
https://manamina.valuesccg.com/articles/3770国内外におけるZ世代の消費トレンド、Instagram、TikTok等SNSの利用実態など、2024年に反響の高かった16本のデジタル動向調査をピックアップし、白書として収録しました。(「Z世代トレンド・SNS動向編」ページ数|140P)
最近、女性の間で骨格診断やパーソナルカラー診断が流行っています。「骨格ウェーブさんにおすすめ」など、診断結果に基づいたスタイルを提案している商品も多く目にするようになりました。自分の骨格や肌の色を知ることで自分に似合うスタイルやカラーが分かり、ファッションで失敗することがなくなると評判のこれらの診断ですが、診断にとらわれず好きな服を着るべきだという意見も一定数見受けられます。そこで本稿では、ファッション選びの際のポイントについて、最近のトレンドを調査してみたいと思います。
最近のトレンドをあらためて振り返る
まず、Z世代女性の間の最近のファッションのトレンドをおさらいしておきましょう。主に10代~20代の女性から支持され300万人超えの会員数を誇る通販ファッションブランド『GRL』のボトムス人気ランキングトップ10を見てみると、マーメイドスカートが3種類もランクインしていました。
同ブランドでは他にも32種類のマーメイドスカートを販売しており、人気の高さがうかがえます。また、日本最大級のファッション通販サイト『ZOZOTOWN』でも、スカートの人気ランキング2位・3位にマーメイドスカートがランクインしていました。
GRL ボトムス売れ筋ランキング
第3位・第5位・第7位にマーメイドスカートがランクイン
ZOZOTOWN スカートの人気ランキング
第2位・第3位にマーメイドスカートがランクイン
Web行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」で検索ユーザー数推移を見てみても、右肩上がりに検索ユーザーが増加しており、2021年10月は約2万人が検索しています。
「マーメイドスカート」検索ユーザー数推移
(期間:2020年11月~2021年10月、対象デバイス:PC&スマートフォン)
ユーザー属性をみてみると、20代が圧倒的に多く、次いで10代・30代からの関心も高いようです。性別はやはり9割以上が女性となっていました。今20代女性の間ではマーメイドスカートがトレンドであることがうかがえます。
「マーメイドスカート」検索者の年代構成比
(集計期間:2020年11月~2021年10月、対象デバイス:PC&スマートフォン)
「マーメイドスカート」検索者の性別構成比
(集計期間:2020年11月~2021年10月、対象デバイス:PC&スマートフォン)
では、マーメイドスカートを検索するユーザーは、それらの何に関心を持って、何について調べようとしているのでしょうか。掛け合わせワードから、検索目的を探っていきます。
「マーメイドスカート」検索者の掛け合わせワード
(集計期間:2020年11月~2021年10月、対象デバイス:PC&スマートフォン)
先述の「GRL」などマーメイドスカートを販売している人気ブランド名のほかに、「骨格ウェーブ」「骨格ナチュラル」「骨格ストレート」というワードが上位にランクインしていました。マーメイドスカートがどの骨格タイプと相性がいいのかが、検索者の興味の対象のひとつと考えることができます。
Z世代の間で骨格診断があたりまえに
「マーメイドスカート」の検索者の分析から、服選びにおいて骨格タイプに興味を持っている事実が浮かび上がりました。では、そもそも骨格タイプとは何なのでしょうか。骨格タイプとは、骨格診断により生まれ持った骨格の違いについて分類したもので「ストレート」「ウェーブ」「ナチュラル」の3タイプがあります。骨格診断は、自分の骨格を知ることで自分に似合う素材や形がわかり、ファッションをより楽しむことができるというものです。
MERYが行った調査によると、7割以上の人が骨格診断の存在を認知、3割ほどの人は実際に診断を受けたことがあると回答していました。他にも「パーソナルカラー診断」や「顔タイプ診断」などもあり、診断を通して自分を知ることが当たり前となりつつあることがわかります。(参考:『正解はないけど正解を知りたい?「骨格診断」 「顔タイプ診断」、診断に答えを求める心理とは』https://forbesjapan.com/articles/detail/39340/1/1/1)
「骨格3タイプ」の特徴(Illust by Adobe Stock)
そこで、「Dockpit」を使って「骨格3タイプ」の検索推移をみてみます。2021年に入ってから注目度がさらに上がり、現在まで非常に高い水準でキープされていることが分かりました。
「骨格3タイプ」検索者のユーザー数推移
(集計期間:2019年11月~2021年10月、対象デバイス:PC&スマートフォン)
ユーザー属性をみてみると、検索層は20代が圧倒的に多く、女性が9割以上を占める結果となっていました。やはり、20代女性の中で骨格診断が主流となっていることがうかがえます。
「骨格3タイプ」検索者の年代別構成比
(集計期間:2019年11月~2021年10月、対象デバイス:PC&スマートフォン)
「骨格3タイプ」検索者の性別構成比
(集計期間:2019年11月~2021年10月、対象デバイス:PC&スマートフォン)
骨格診断で何を気にしている?検索者の興味とは
検索者の行動をさらに詳しくみていくことで、骨格診断について何に興味をもっているのか明らかにしていきましょう。まず、「骨格3タイプ」検索者がともに検索しているワードにおいて関係性が深いものを、ワードネットワークのかたちで表した下の図を見てみます。
「骨格3タイプ」検索者のワードネットワーク
(集計期間:2019年11月~2021年10月、対象デバイス:PC&スマートフォン)
中央の「骨格ストレート」に結びついた2階層目のワードとして、「コーデ」「ワンピース」などのワードがみられました。検索者は自分の骨格を知ったうえで、自分に似合うファッションを探っていると考えられます。また、「芸能人」や「ブランド」といったワードもみられ、ファッションの参考となるイメージについても併せて検索していることがわかりました。
「骨格3タイプ」検索者の関心ワードランキング
(集計期間:2019年11月~2021年10月、対象デバイス:PC&スマートフォン)
また、検索者が特徴的に関心を持っているキーワードを調査できる「関心ワード」では「イエベ秋」や「顔タイプ」といった診断系のワードが大部分を占めていました(「イエベ秋」とはイエローベースの秋色、黄みがかった色味で、くすんだ深みのある色が似合う人のこと)。このことから、「パーソナルカラー診断」や「顔タイプ診断」など他の診断にも興味があることがうかがえます。
「骨格3タイプ」検索者の流入ページランキング
(集計期間:2019年11月~2021年10月、対象デバイス:PC&スマートフォン)
流入ページとしては『骨格スタイル診断!アイテム/着こなし/素材などあなたに「似合う」が見つかる◎』という記事が1位となっています。このページは、骨格診断を自分でしたのち似合うコーディネートも探すことができるという記事でした。
まとめ|骨格診断などの診断系コンテンツがZ世代に人気
今回の調査から、20代女性の間では骨格診断をはじめとしたファッション系の診断が主流になっていることが見えてきました。トレンドのマーメイドスカートについても骨格3タイプが掛け合わせて検索されており、それらの診断がファッション選びの参考になっていることがわかります。なかでも骨格診断は2021年に入ってからずっと高水準で検索数をキープしていて、特に20代女性からの関心が高かったことが分かりました。
以上のことから、現代の20代女性にとっては自分の骨格や肌色に似合うかどうかがファッション選びの重要なポイントとなっていると考えられます。今回の分析をぜひ業務にご活用いただければ幸いです。
【調査概要】
・全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報にもとづき分析
・行動ログ分析対象期間:2019年11月〜2021年10月
※ボリュームはヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測
※対象デバイス:PC&スマートフォン
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ヴァリューズは、国内最大規模の消費者Web行動ログパネルを保有し、データマーケティング・メディア「マナミナ」にて消費トレンドの自主調査を発信してきました。今回、国内外におけるZ世代の消費トレンド、Instagram、TikTok等SNSの利用実態など、2024年に反響の高かった16本のデジタル動向調査をピックアップし、白書として収録しました。
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大学では広報PR・広告を専攻。2022年の春からは新卒としてヴァリューズに入社。