ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸)は、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、「プチ富裕層」(今回は世帯年収1,000万円以上と定義)のネット閲覧行動からうかがえるユーザーインサイトを分析しました。
分析概要
全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、アンケート調査にて世帯年収が「1000万円以上」と回答した人の、2018年8月度の実際のネット行動ログデータを分析。ターゲットユーザーが日頃どのようなサイトを見ているかを分析しました。
※サイト訪問者数は、PCのアクセスを集計し、VALUES保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
※集計期間は2018年8月
考察サマリ
■「プチ富裕層」は医療関係者が多い。ふるさと納税への関心も高い。
世帯年収が1,000万円以上のユーザーを「プチ富裕層」として、彼らの2018年8月度のサイト閲覧動向を分析しました。
サイト訪問者全体に占めるターゲットの割合(ターゲット含有率)が高い順にランキングしたところ、1位から3位までは医療関係者向けの専門サイトが占め、メルセデス・ベンツ、BMW、LEXUSなどの高級車の公式サイト、クレジットカード、ゴルフなどの情報サイトがランクインしました。
また、2015年に実施した同調査には出現しなかった“ふるさと納税”サイトの「ふるなび」と「ふるさとチョイス」がランクインしており、ふるさと納税への関心の高まりがうかがえました。【図1】
■ネット行動に顕著な違いあり。男性は「医療」、女性は「ファッション」「海外旅行」。
次に、男女別に各サイトにおける「プチ富裕層」の含有率をランキングにしたところ、男性は医療系サイトが20位中8サイトを占めるという結果になり、医療従事者が多いと考えられます。
また、「Starwood Hotels & Resorts」、「ヒルトン・ホテルズ&リゾート」など各ホテルの公式サイトがランクインしていました。【図2】
女性は「ELLE SHOP(エル・ショップ)」や「集英社 FLAG SHOP(フラッグショップ)」などのファッション系ショッピングサイトがランキングの上位を占めました。
そのほか、英語学習サイトや海外旅行サイト「STW」、「ena(イーナ)」など、女性「プチ富裕層」の興味関心はファッションや海外旅行に向けられている様子がわかります。【図3】
■シニア層では、ゴルフ関連サイトが多数ランクイン。
最後に、60歳以上のシニアで「プチ富裕層」について見てみたところ、医療系サイトが上位を占めつつもランキング内では「ALBA.Net」や「GDO(ゴルフダイジェスト・オンライン)」、「楽天GORA」などのゴルフ関連サイトが目立ちました。
また、「日本ゴルフツアー機構」や「LPGA 日本女子プロゴルフ協会」もランクインしていることから、ゴルフのツアー観戦などにも興味があることがうかがえます。シニアの「プチ富裕層」は“ゴルフ”を趣味として楽しんでいる様子が垣間見える結果となりました。【図4】
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