電子書籍を現在利用しているのは37.9%、全年代で利用率トップは「Kindle」、満足度1位は「U-NEXT」【ナイル調査】

電子書籍を現在利用しているのは37.9%、全年代で利用率トップは「Kindle」、満足度1位は「U-NEXT」【ナイル調査】

ナイル株式会社は同社が運営する「Appliv TOPICS」にて、15~69歳の男女を対象に電子書籍サービスに関する調査を実施し、結果を公開しました。


電子書籍を現在利用中の人は37.9%、年代が上がるにつれ利用経験率は減少

電子書籍の利用状況を調査したところ、「現在利用している(37.9%)」、「過去に利用していた(20.5%)」、「利用したことがない(41.5%)」でした。

前回2023年8月の調査結果と比較してみると、「現在利用している」が2.8ポイント増加。過去に利用したことがある人とあわせると、電子書籍の利用経験率は58.4%と6割近い結果となりました。

年代別に見てみると、現在利用中の割合が最も高いのは「20代(52.9%)」、次いで「30代(43.2%)」、「40代(39.8%)」でした。

「現在利用している」と「過去に利用したことがある」をあわせると、電子書籍の利用経験割合は「20代(72.7%)」が最も多く、年代が上がるにつれ減少傾向にあり、前回調査と比較して変化は見られません。

よく読むジャンルで最も多いのは「マンガ」

電子書籍を現在利用していると回答した1,084人に、サービス内でよく読むジャンルを尋ねると、最も多いのは昨年調査と同じく「マンガ」で721人、次いで「小説・文学(325人)」、「雑誌(323人)」でした。

紙の書籍より電子書籍を利用する割合が40.1%で最多

電子書籍と紙の書籍のどちらをよく利用するか聞いてみると、「紙の書籍より電子書籍をよく利用する(40.1%)」が最も多く、次いで「電子書籍と紙の書籍は同じくらい読む(21.3%)」、「全て電子書籍を利用する(20.9%)」でした。

全て電子書籍で読む人と、紙の書籍より電子書籍を利用する人を合わせると、紙の書籍より電子書籍を好んでいる人の割合は61.0%となっています。

年代別に見てみると、全て電子書籍で読んでいる人の割合は30代が最も多く、20代、10代と続きます。

「紙の書籍より電子書籍をよく利用する」もあわせると、20代と30代は7割を超えており、40代でも6割近くを占めています。20代から40代は社会人が多いことから、通勤などの移動中や休憩時などのスキマ時間に利用していると考えられます。スマホで手軽に楽しめることも、重宝されている理由の1つではないでしょうか。

現在利用中の電子書籍サービスは1位「Kindle」、全年代でトップ

現在利用中の電子書籍サービスを調査すると、1位「Kindle(488人)」、2位「楽天Kobo(277人)」、3位「コミックシーモア(243人)」という結果でした。

最も利用者の多かった「Kindle」はAmazonが運営するサービスで、様々な種類の作品を取り扱っており、Amazonプライム会員に加入していることで、無料で読める作品も多いことが魅力です。

利用者数が多い電子書籍サービス上位8サービスの年代別割合を見ると、10代20代の利用者が割合が高いのは「まんが王国」、「ブックライブ」、「コミックシーモア」でした。3つとも、マンガのジャンルが強いサービスであることから、若い世代ではよく読むジャンルが反映された結果だと言えそうです。

一方、「honto」、「楽天kobo」、「Kindle」、「DMMブックス」などオールジャンルを幅広く扱っているサービスは30代以上の利用者が多いようです。

年代別で利用者が多いサービスTOP3を見てみると、全ての年代で「Kindle」が1位となりました。電子書籍を現在利用している割合が比較的多い20~30代では、全体の約半数にあたる人が「Kindle」を利用していることがわかります。

また10~50代に人気のサービスTOP3は、いずれも「Kindle」「コミックシーモア」「ebookjapan」でした。

満足度が高いサービス1位は「U-NEXT」、続いて「Kindle」

利用経験者数TOP10のサービスを利用したことのある人に5段階で評価していただき、満足度を算出しました。

1位:U-NEXT(4.05)
2位:Kindle(3.98)
3位:DMMブックス(3.92)
4位:楽天Kobo(3.90)
4位:ebookjapan(3.89)
6位:まんが王国(3.88)
7位:コミックシーモア(3.87)
8位:ブックライブ(3.85)
9位:Renta!(3.81)
10位:honto(3.69)

※非常に満足=5点、満足=4点、普通=3点、不満=2点、非常に不満=1点とし、平均点を算出。

1位は、電子書籍サービスだけでなく、動画配信サービスも人気の「U-NEXT」。月額会員になると、電子書籍購入時に最大40%のポイント還元があるほか、190誌以上の雑誌の最新号を読み放題で楽しめるサービスがあることが特徴です。ポイント還元や読み放題を利用し、お得にサービスを利用することができます。

2位は、利用者数で1位だった「Kindle」。豊富な品揃えでオールジャンルの作品が揃っています。また、読み放題のサブスクリプションサービスも提供しており、数ある作品の中から自分の好きな作品を好きなタイミングに読むことができます。

3位は、DMMグループの運営する電子書籍サービス「DMMブックス」。初回利用は90%オフ、2回目以降も最大30%還元と、いつでもお得に購入することができます。常に3万冊以上の作品を無料で楽しめるほか、各サービス共通のDMMポイントも利用することが可能。

調査概要

調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年2月13日~2月20日
調査委託先:株式会社ジャストシステム
調査対象:全国の15歳~69歳の男女2,858人
◇性別
男性:1406人
女性:1452人
◇年齢
15~19歳:455人
20~29歳:560人
30~39歳:509人
40~49歳:442人
50~59歳:439人
60~69歳:453人

出典元:ナイル株式会社/Appliv TOPICS

電子書籍の現在利用している人は37.9% 全世代で利用率トップは「Kindle」(Appliv TOPICS調べ) -Appliv TOPICS

https://mag.app-liv.jp/archive/149919/

「Appliv TOPICS」は15歳~69歳男女2,858人を対象に、2024年2月13日~2月20日の期間で、電子書籍に関するアンケートを実施しました。

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

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