AI画像生成を無料で使えるサイト5選!目的の画像を生成するコツやビジネス活用時の注意点を解説

AI画像生成を無料で使えるサイト5選!目的の画像を生成するコツやビジネス活用時の注意点を解説

2023年より注目を浴び始めた生成AI。ChatGPTやMidjourneyによる生成AI技術が話題となりました。 なかでも近年技術が飛躍的に伸びているのがAI画像生成です。AI画像生成は日常の話題になるようなバラエティに富んだ画像を作成できるだけでなく、営業資料やPR動画の素材といったビジネスの面で役に立つ生成も可能になりつつあります。 実際に営業資料や提案資料に生成AIを活用している企業もあり、AI画像生成を駆使することでノンコア業務の削減できたり、魅力的な資料を一瞬で作ることもできます。 そこで本記事では、AI画像生成を無料でつくれるサイト5選や、目的の画像を一発で抽出するコツ、利用時の注意点について解説します。


AI画像生成を無料で利用できるサイト5選

AI画像生成を無料で利用できるサイトは以下の通りです。

・AI画像生成に加えプロレベルの画像編集もできる「Canva」
・AI生成大手のOpenAIが提供する「DALL・E2」
・日本語での指示が可能なMicrosoftが提供する「Image Creator from Microsoft Designer」
・AI画像・イラストの両方を作成できる「MyEdit」
・キーワードを入れるだけで簡単に画像・イラストを生成できる「Adobe Firefly」

AI画像生成に加えプロレベルの画像編集もできる「Canva」

Canvaは、AI画像生成機能「Mojo AI」を備えたグラフィックデザインツールです。ユーザーは無料でプロ並みのデザイン作品を作成でき、新たに加わった「Mojo AI」機能により、よりリアルなAI画像の自動生成が可能です。

たとえば、特定のテーマやスタイルに合わせた画像生成が可能で、「おしゃれなカフェのイラスト」や「韓国アイドルのダンスシーン」など、より具体的な指示による画像出力を行えます。

ただし注意点として、Canvaは基本料無料で利用できるものの、生成した後の画像サイズの変更には追加料金が必要です。

利用者は初回登録時に75クレジットが付与され、1枚の画像生成に4クレジットが必要となります。無料で生成できる画像の枚数には制限があるものの、お試し利用程度の画像出力におすすめです。

Canva 公式サイトはこちら

生成AI大手のOpenAIが提供する「DALL・E2」

DALL·E 2は、言語入力からクリエイティブな画像を出力するAIツールで、ChatGPTを生み出したAI生成最大手のOpenAIが開発・提供しています。

このツールは、「宇宙でバスケットボールをする猫」といった一見無茶なリクエストにも対応できるAI画像生成サイトで、ビジネスの利用だけでなく、SNSのアイコンや友人との会話の話題になるような画像生成が可能です。

DALL·E 2の強みは、ユーザーの想像を超える画像を生み出すことで、初心者の利用だけでなくプロのイラストレーターやデザイナーの創造性を掻き立てるという目的でも利用できます。

しかし、利用にはOpenAIのアカウントが必要で、使用制限やコストが発生する可能性がある点には注意が必要です。

DALL·E 2 公式サイトはこちら


日本語での指示が可能なMicrosoftが提供する「Image Creator from Microsoft Designer」

「Image Creator from Microsoft Designer」はMicrosoftが開発した無料のAI画像・イラスト生成ツールです。Microsoftアカウントがあれば誰でも利用でき、日本語のプロンプトに基づいて幅広い種類の画像やイラストを生成することができます。

リアルな画像から抽象的なアート、コミックスタイルのイラストまで、多様なニーズに応える柔軟性があります。

ただし、「NSFW(Not Safe For Work)」いわゆるアダルトな画像の生成は禁止されており、一定の制限内での使用が求められます。カスタマイズ性にはやや限界がありますが、無料で利用できる手軽さは魅力的です。

Image Creator from Microsoft Designer 公式サイトはこちら

AI画像・イラストの両方を作成できる「MyEdit」

MyEditは、AIによる画像やイラスト生成に加え、高画質化や不要部分の削除など多様な編集ツールを提供するオンラインサービスです。

利用は無料で、ブラウザから簡単にアクセスでき、パソコンやスマートフォンからも使用可能です。

本来は画像編集・写真加工が目的のサイトですが、AI機能も付与されており、ペットの画像や自分の写真をAIでアニメーション化したり、画像を生成することも可能です。

基本的には無料で利用できるものの、my editより提供されている一部のテンプレートを使用する場合は、月額580〜980円の有料プランへの加入が必要です。

MyEdit 公式サイトはこちら

キーワードを入れるだけで簡単に画像・イラストを生成できる「Adobe Firefly」

Adobeが開発した「Adobe Firefly」は、英語や日本語を含む100を超える言語に対応したAI画像生成です。

ユーザーはキーワードを入力するだけで、想像を超えたクリエイティブな画像やイラストを瞬時に生成できます。

特に、Adobe Fireflyは著作権に関する心配が少ない画像を提供する点で注目されており、デザイン業界での利用が期待されています。

ただし、詳細なカスタマイズや特定のニーズに応えるためには、他のAdobe製品との組み合わせが必要な場合があります。

Adobe Firefly 公式サイトはこちら

無料で使えるAI画像生成サイトをビジネスで利用する際の注意点

本記事で紹介したAI画像生成サイトは無料で利用できますが、ビジネスで利用する際には以下の点に注意しなければなりません。

・生成された画像やイラストに法的な問題が生じる場合がある
・AIに目的の画像を生成してもらうために指示内容を工夫する必要がある
・AIに画像生成を指示した内容が他社に流出する恐れがある

これらの注意点について詳しく解説します。

生成された画像やイラストに法的な問題が生じる場合がある

AI画像生成サイトは利用者の指示によって画像やイラストを生成するものの、著作権等には考慮されていないため、出力された制作物を使用する場合は著作権に気をつけなければなりません。

例えば、他人の画像を用いて「このような画像を作成して」と指示を出すまでは問題ないものの、出力された画像が他人の制作物と同一、もしくは酷似していた場合には著作権侵害にあたる可能性があります。

個人でスマホやデスクトップの待受画面を作成するための利用であれば問題ありませんが、SNSやビジネスに使用する資料等に利用する場合は著作権侵害の可能性があるので注意してください。

AIに目的の画像を生成してもらうために指示内容を工夫する必要がある

AI画像生成に目的の画像を生成してもらうためには、適切な指示が必要になります。AIへの指示をプロンプトと言いますが、これが明確でないと目的の画像を出力することはできません。

例えば、「水をのむ像の画像を出力して」より、「場所はアマゾンの大草原で溜池の水を飲んでいる像の画像を出力して」の方がよりリアルな画像が出力されます。

ただし、これはあくまでも一例でさらに詳細なシーンの出力を指示することで、目的の画像を出力できます。

AI画像生成サイトで利用できるプロンプトについては、後ほど詳しく解説します。

AIに画像生成を指示した内容が他者に流出する恐れがある

AI画像生成に指示した内容が他のユーザーに流出する恐れがあります。

AI画像生成はユーザーからの指示を学習しており、過去の指示内容を参考に画像を出力しています。秘匿性の高い情報を入力してしまうと、AI画像生成を提供している運営元やユーザーに抽出してしまう可能性があります。

特に、秘匿性の高い事業に関する情報や技術開発の情報を入力する際は注意してください。

AI画像生成サイトを無料で使いこなすコツ

AI画像生成サイトを無料で使いこなすコツは以下の通りです。

・AI画像生成のプロンプトを工夫する
・生成したい画像と生成したくない画像の特徴を伝える
・AI画像生成に使えるプロンプトが公開されているサイトを活用する

それでは詳しく解説します。

AI画像生成のプロンプトを工夫する

AI画像生成はプロンプトを工夫することでどんな画像も出力できます。プロンプトについておさらいしておくと、プロンプトは画像やイラストのテーマや雰囲気、絵のタッチや描くものを指定することです。

とはいえ、プロンプトを制作するにはAIの仕組みや構造を理解する必要があり、初心者が適切なプロンプトを作成することは簡単ではありません。

ですが、以下のプロンプトに合わせて出力したい画像の特徴を入れることで、初心者でも簡単に目当ての画像を出力できます。


項目指示
主題
描きたいメインテーマ(広告バナーでの利用など)
状態
主題の状態、(容姿や行動、人間であればたたずまいや服装)
環境
背景・場所の指定
カラー

メインカラーの指定

スタイル
全体の雰囲気、(手書き風や水彩風、ネオン・ネオシティチックなど)

実際に「DALL-E2」でプロンプトを入力し、画像を作成してみました。

今回はオフィスの風景のイラストを抽出するプロンプトを入力してみました。その結果、以下のような画像が抽出されました。

「DALL-E2」はかなり忠実なイラストを生成してくれるだけでなく、日本語でも利用できるので、AIの利用が初めての方でも扱いやすいです。

その他のサイトについては英語でのキーワード入力が求められる場合があります。その場合は「Google翻訳」などを活用しながら、テンプレートに合わせたキーワードを入力しましょう。

生成したい画像と生成したくない画像の特徴を伝える

AI画像生成で目的の画像を出力したい場合は、生成したい画像と生成したくない画像の特徴を伝えることが効果的です。

望ましくない描写をしないような指示を「ネガティブプロンプト」と言いますが、出力する画像に含めたくない要素を伝えることで目的の画像出力に近づけることができます。

例えば、人間の身体の描写が入る画像を抽出する場合、稀に指や腕、足などの本数が多く出力される場合があります。

画像出力のプロンプトに「bad anatomy(不正確な人体の構造を意味するワード)」や「deformed mutated disfigured(変形)」を入力しておけば、目的にあった画像が出力されやすくなります。

もし、日本語でプロンプトを入力する場合は、「禁止事項:〇〇をしないでください」などと入力することで抽出される画像をコントロールできます。

例えば、先ほど抽出した画像に「リアルなオフィスを重視し、かけ離れたオフィスはNG」と入力したところ、以下のような画像が抽出されました。

このように、ネガティブプロンプトを入力すると、目的の画像が抽出されやすくなります。

AI画像生成に使えるプロンプトが公開されているサイトを活用する

AI画像生成に使えるプロンプトが公開されているWebサイトを利用するのも効果的です。

以下のサイトでは、実際に利用され、目的の画像が抽出できるように調整されたプロンプトが公開されています。

上記のサイトでは抽出した画像とプロンプト、サイトによってはネガティブプロンプトまで公開されています。

プロンプト自体はコピーして利用しても問題ないので、AI画像生成を使いこなせていない方は紹介したサイトを参考にするといいでしょう。

まとめ

この記事では、無料で使えるAI画像生成サイトの紹介に加え、注意点やAI画像生成を使いこなすコツについて解説しました。

AI画像生成は無料で利用できるサイトが多く、初心者でもデザイナーやイラストレーターといったプロレベルの画像を制作できるのが魅力です。

しかし、プロンプトや利用方法によっては著作権侵害に抵触する恐れもあり、利用には注意が必要です。

AI画像生成を使いこなすコツは以下の通りです。

・生成したい画像と生成したくない画像の特徴を伝える
・AI画像生成のプロンプトを工夫する
・AI画像生成に使えるプロンプトが公開されているサイトを活用する

AI活用に言えることはとにかく「プロンプトが重要」ということで、無料・有料に関係なくプロンプトの質が出力する画像の質に直結します。

本記事を参考に、無料で使えるAI画像生成サイトでビジネスに利用する画像を制作してみてはいかがでしょうか。

この記事のライター

Webライター。BtoB系の案件メイン担当。主に上位表示を目指したSEO記事の作成を担当。これまでに、コーポレーションサイトやオウンドメディア、求人広告など2,000記事以上を執筆。

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