就活生の多くが「出社中心」の働き方を希望。「ある程度拘束されても、手取り足取り教えてほしい」の回答が約8割に
入社後の働き方について「オフィスへの出社を中心とした会社」または「リモートワーク中心の会社」のどちらを希望するか質問したところ、「どちらかと言えば出社が中心の会社」の回答が最多(54.8%)となった。「出社が中心の会社」(11.5%)も一定数あり、社会全体ではリモートワークが定着しているが、対面でコミュニケーションできる出社スタイルを多くの学生が望んでいる結果となりました。
また、入社後の教育・研修などについては、「ある程度拘束されても、手取り足取り教えてほしい」を「望む」が26.0%、「どちらかと言えば望む」が52.2%となった。「ある程度放置されても、裁量権を与えてほしい」よりも、大半が細やかな研修・教育機会を希望する傾向が明らかになりました。
入社先を決定する際、最も影響を及ぼしたのは「親・家族・親戚」
入社先を決定する就活の最終段階で最も影響を及ぼしたのが、「親・家族・親戚」(30.9%)となった。近年の採用活動では「オヤカク」と呼ばれる、内定者の親が入社に同意しているかを企業が確認する行為が広がっているが、その重要性や影響力を裏付ける結果になりました。
2位が「企業のリクルーター」(22.4%)、3位が「ゼミ・研究室の先輩・同期」「大学の先輩・同期」(17.2%)という結果になり、入社先を決める最終段階では、ウェブサイト上の情報などよりも「人」から直接見聞きした情報が影響力を持つ傾向が明らかになりました。
「入社後の勤務地・エリアを確約してほしい」、「入社後の職種・配属先を確約してほしい」の希望が顕著に
入社後の勤務地やエリアについて、確約してほしいかどうかを質問したところ、「とてもそう思う」(53.3%)「まあそう思う」(35.5%)と、88.8%の学生が事前の確約を希望する結果に。
入社後の職種や配属先(部署)を確約してほしいか質問したところ、「とてもそう思う」(44.4%)「まあそう思う」(42.9%)と、87.3%の学生が職種や配属先の確約を望んでおり、「配属ガチャ」と呼ばれる状況を懸念する傾向が顕著に表れました。
就職活動で使われるSNSや動画系サービスでは、「X(旧Twitter)」、「LINE(オープンチャット)」が上位。学生の多くがSNSを活用し情報収集
就職活動で使われるSNS・動画系サービスは、「X(旧Twitter)」が55.0%、「LINE(オープンチャット)」が44.1%、「Instagram」が40.0%でした。
就活に特化したサービスは、「ONE CAREER(ワンキャリア)」が58.8%、「エンカレッジ」が57.3%、「マイナビ」が51.4%となった。過去のエントリーシートや面接対策の情報、学生や企業従業員からの口コミ情報などが多く、また就活を終えた大学の先輩などからキャリア支援が受けられる機能など、多様な情報収集が可能なサービスが上位にランクインしました。
エントリーする企業選びで重視するポイントは、「給料がいい」が1位に
エントリーする企業選びで重視するポイントの1位が「給料がいい」(46.7%)、3位が「業績が安定している」 (36.3%)で、雇用や経済面での安定を求める傾向が明らかになりました。
「給料がいい」については、「入社先を選んだ決め手」「ずっと働きたいと感じるうえで必要なこと」でも1位となり、賃上げが社会的に広がりつつある中、重要性が改めて示された結果となりました。
一方で、「最も当てはまるものを一つ選ぶ」形式の設問では1位が「自分の夢ややりたいことに近い業界」(16.3%)、2位が「業績が安定している」(8.1%)、3位が「給料がいい」(7.9%)となり、一定数の就活生が自己実現を重視していることがうかがえます。
調査概要
目的:Z世代の就活に関する意識や本音を把握・分析し企業の採用活動に貢献
対象エリア:日本全国
対象者条件:キャリア支援NPO法人「エンカレッジ」登録の2024年または2025年卒業予定大学生・大学院生
有効回答数:818人(文系467人、理系351人/大学生531人、大学院生277人、休職・留年中10人)
調 査 手 法:インターネット調査
調 査 期 間:2024年2月9日~2月15日
調 査 機 関:株式会社RECCOO(リクー)
出典元:株式会社電通
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
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