年代別 就職・転職メディアランキング

年代別 就職・転職メディアランキング

20代 若年層と40代 ミドル層の違いを比較


ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸)は、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、年代別の就職・転職メディアランキングについて調査・分析しました。

分析概要

全国のモニター会員(20代以上)の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、2018年3月の就職・転職メディアについて調査・分析した。
※サイト訪問者数はPC、Androidスマートフォンからのアクセス数を集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。表内の「カテゴリ」はヴァリューズが独自に定義。

考察サマリ

就職・転職メディア「indeed」「リクナビNEXT」「タウンワーク」がユーザー数上位に(2018年3月)

まず、就職・転職メディアのユーザー数ランキングを2018年3月度で集計しました【図1,図2】。
PCの上位は、1位「indeed」、2位「リクナビNEXT」、3位「タウンワーク」、スマートフォンでは1位「dジョブ」、2位「indeed」、3位「タウンワーク」という結果になりました。

トップ20までを見ると、PCではクチコミサイト「カイシャの評判」が上位にあがっているほか、「マイナビ」「リクナビ」など就活生向けのメディアも10位以内にランクインしています。
一方、スマートフォンでは、バイト情報の「バイトル」や「en 派遣のお仕事情報」など、若年層や女性をターゲットにしたメディアがトップ10内に入っています。

20代はコンテンツ力のある「キャリアパーク」、40代では転職クチコミサイト「カイシャの評判」「転職会議」が上位にランクイン。

20代の若年層と、40代のミドル層で閲覧している就職・転職メディアに違いはあるのでしょうか。
20代、40代それぞれの年代ごとに就職・転職関連のサイトランキングをデバイス別に集計しました。

20代PCユーザーのランキング【図3】では、就活生向けの就職情報が充実したサイトがトップ3にランクインしています。
1位は、新卒者向け就活サイト「リクナビ」(同系列で転職者向けサイト「リクナビNEXT」は4位にランクイン)。
2位には新卒者・転職者それぞれをサポートするコンテンツが充実している「キャリアパーク」が入りました。
3位は学生向け就職活動・就職情報サイト「マイナビ」がランクインしています。

いずれのサイトもコンテンツが充実していて、面接・筆記試験対策、就職説明会やイベント情報、エントリーシートの書き方・管理など内容も多岐に渡っています。このような充実したコンテンツが就職・転職活動をするユーザーのサポートにつながっているようです。

一方で20代スマートフォンユーザーのランキングをみると【図4】、1,2,4位はサイトのトップ画面から職種や勤務地を入力するだけで手軽に就職・転職先を検索できる「リクナビNEXT」「indeed」「タウンワーク」がランクインしています。
3位には、PCランキングでトップの「リクナビ」があがりました。PC、スマートフォンそれぞれのランキング結果からも、就活生はPCで就職情報メディアを訪問し、簡単な操作で手軽にアルバイトや就職・転職情報を検索できるサイトはスマートフォンで訪問しているという特徴がうかがえます。

続いて40代の就職・転職関連サイトランキングについて見てみましょう【図5,図6】。
スマートフォンで1位にランクインしたのは、2017年秋からdocomoが開始した求人関連サービス「dジョブ」(アルバイト・派遣社員・正社員の求人情報をスマホ、タブレット、パソコンなどから検索・応募をすることができるサービス)です。

docomoユーザーはもちろん他キャリアからも手軽にアクセスできることからスマートフォンでトップにあがったことが考えられます。
以下2位~4位まではPCとスマートフォンで大きな差は見受けられませんでしたが、特徴的なのはクチコミ・掲示板サイト「カイシャの評判」「転職会議」が上位にランクインしている点です。
20代の訪問サイトランキングでも「カイシャの評判」がPCランキング9位、SPランキング8位にランクインしているものの、40代の訪問サイトランキングでは更に上位にランクインしており、40代ユーザーは就職先・転職先の評判や口コミに強い関心を寄せている様子がうかがえます。

この記事のライター

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